《改行表示》36.実在した警察官の話。汚職に対して正義を貫く故に社会から孤立し苦悩が描かれています。 力強い信念・精神力もタフだが恋人に振られ浮浪者のようになるまで最後まで貫き通す姿は正直共感できなかった。 何が善で悪なのか?現代社会でも起こる不正。いろいろ考えさせられました。 この手の汚職映画はたくさん見てきたがそれでも印象が残る映画としてアルパチーノの熱演を評価したいですね。 |
《改行表示》35.《ネタバレ》 「実話に基づいて」というのが驚き。文字通り命を懸けて周りの99%が敵の状況で戦い抜くのは、精神的にも肉体的にも本作で描かれた以上の厳しさだったと思います。 ■作品について 正直最初のほうは退屈でした。というのも、特に汚職に真っ向勝負を挑むわけでもなく、普通のヤンチャ警官の域を超えていないからです。正義感は最初から最後まで変わりませんが、チャラい感じが前面に出て、このまま最後までいったら微妙・・・という感じでした。 しかし後半、いよいよ後が無くなり周囲全員が敵になるあたりから、グイグイ引き込まれる。それまでのチャラさはどこへやら、ある1点、つまり汚職に身ないし命を賭けて挑む姿は、こちらまで真剣入り込んでしまいました。 ■テーマについて 難しい問題です。汚職そのものの問題と組織体質の問題。賄賂を受け取るという汚職は当然に悪いことなのですが、それを自分以外の全員が行っているとなると、NOと言うにはそれ相応の覚悟が必要になります。特に銃社会では、それこそ命の問題になってくる。疎んじられたって最悪職を失うだけでしょ、というのとは次元が違うと思います。だからといって自分も仲間に加われば、道連れの共犯。ここで面白いのは、皆悪事をバラされることにはビビっているということで、つまり「賄賂を受け取るのは悪いことだ」という認識はあるんですね。だったら最初から最悪なパターンの未来も覚悟しとけよと言いたいところです。 組織体質の問題については、本作で描かれたニューヨーク市警察だけでなく、日本含めどこの組織にでもある理不尽でしょう。大小問わず、どんな組織にも存在すると思います。ただその腐りの割合が本作ほど大きくないだけで。組織の構成割合は、2割が優秀な人、6割がどっちつかずで状況によって流される人、2割が優秀でない人、というのを聞いたことがあります。6割の人が「優秀でない」側に流された上に、残りの2割でさえも怪しいというのが本作かと思います。 結局共通するのが、皆「自分が一番」という発想に基づくということですね。上層部の保身なんかはわかりやすい例で、悪いとわかっているのに汚職警官の仲間になっちゃう人たちは、「そうしないと自分がヤバい」「周り全員が仲間なんだから、外部にバレるリスクを気にするよりも仲間になるほうが差し引きお得」と考えるからでしょう。いつどこにだって存在する「自分が一番」と「他人のために」の相反は、未来永劫、人間が人間である以上、尽きることないテーマなのかと思います。そういう意味で、「社会」ってすごい。(ささやかな皮肉) 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-10-19 03:41:55) |
34.アル・パチーノ追いでこの作品を鑑賞しました。実話もの、社会派、アル・パチーノと私の趣味にはまっており面白かった。地味な展開と湿度が漂ってくるような画面と若かりしアル・パチーノと熱血漢のセルピコと好物ばかりで、アルの演技も盛りの時代かなと勝手に思っています。 【なさんな】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-02-22 01:11:20) |
33.アルパチーノの走るシーンは疾走感があってよいです。ただ、見た感じあまり速くないような気がしますが。 【珈琲時間】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-22 12:56:39) |
32.《ネタバレ》 すごいよな~この汚職っぷり。誰でもお金には弱いしなぁ。でもでもやっぱり警察官の方々にはまっすぐに正義感でいってほしいわけで、それを貫いたセルピコは偉い(当たり前だけど)。そんな熱い男をアル・パチーノが熱演してて見応えありますね。実話ベースだからちと地味目な展開だけど、そこはルメット監督、うまいつくりだよな~と感心した次第でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-10-11 14:19:48) |
31.アル・パチーノは反社会の象徴みたいな役以外にも、こんな真逆なキャラクターも上手いんだあ、と唸る一作。汚職を糾弾する役回りですもん、人はそれを“正義”と呼んだり、立場が違えば“変人”であったり。一人きりで闘うことのなんと孤独で困難なこと。作中ずうっと思いつめたようなパチーノの瞳が印象的。考えさせられることは多い映画だったけれど、なんかこうお尻がもぞもぞして居ずまいが悪いのは、もしも組織の中にいたら自分も賄賂を断る勇気なんか無いのではないかと自問してしまうからなのかしら。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-04-11 00:12:42) |
30.《ネタバレ》 スカッとしないのだけど、ぐっと来るものがある感じですね。 【ないとれいん】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-12 11:10:15) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 顔中ヒゲだらけでヒッピーのような格好のセルピコ。これでもかという程周りとは異質なイメージです。格好だけは小奇麗だが、何処へ行っても汚職がチラつく警察と、全く警察に見えないむさ苦しい格好のセルピコの対比がいい。 これがもう少し後のパチーノなら、もっと権力に悪態をつき怒鳴り散らし、どこかの場面で大演説が始まるのでしょうが、本作は熱演の中にまだ若さを感じさせるパチーノが、孤立無援の状態で正義を貫くセルピコのキャラクターに見事にはまっていました。一人の小さな力で、力のある大きな何かと闘う男。他の作品でも見られますが、パチーノにはこんな男の役がよく似合います。 冒頭の銃弾に傷つき息も絶え絶えのパチーノの姿は「カリートの道」の冒頭を思い出し、嫌な予感の中見ていたのですが、最後は少しだけほっとした気分になりました・・・。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-28 21:10:23) |
28.アルパっつぁんが正義を貫くヒーローを演じるがダーティハリーみたいな力づくの法で解決するというものでもない。派手さにかけるが人間ドラマとしてはシリアスに描かれている |
【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2010-10-05 22:43:09) |
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26.これ実話ものなんですね。それゆえ大きな展開は少なかったが(前半は結構退屈…)、丁寧にしっかり見せてくれたと思う。当時のアメリカの治安は相当ひどいものだろうし、それを取り締まる側の警察の腐敗も周知の事実。彼女が話した王様の話じゃないが、圧倒的多数に立ち向かう事は容易ではない。さらにセルピコといくらかの協力者たちは出来すぎなヒーローではなく普通の人間だ。それでも戦うことに意味はある、決して無駄ではないのだというメッセージとして受け取りました。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-07 21:01:31) |
25.《ネタバレ》 憧れの警察官になったセルピコはけして強くはなく正義感だって人並みにしか持っていないごく普通の男である。警察全体に蔓延する汚職が異常に過ぎるのだ。だから賄賂を受け取らないという当たり前の行動が異端視される。犯人逮捕に合理的と判断する髭面や浮浪者のような装いも異端であることを増幅させる要因となってしまう。当たり前の行動が出来ない状況で当たり前のことをすることの困難が生々しく描写されてゆく。正直者が馬鹿を見るとは正にこのこと。正しいはずの行いをすればするほどに孤立してゆき、誰かが手を差し伸べてくれるはずという見込みも打ち砕かれ、つまはじきにされ、罵声を浴び、仕事にも支障をきたす。その流れが実に説得力がある。巧い。顔前にヌッと出てくる黒光りした細い銃身の不気味さ。頬から噴出す血。どアップになったパチーノの薄茶色の瞳の美しさ。一つ一つのカットがドラマを越えて印象に残る。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-09-18 15:46:40) |
24.《ネタバレ》 愚直なまでに正義を追い求める男、セルピコ。そんな彼の性格が端的に表現されているシーンがある。新人時代、先輩が勝手に注文した食事を断り、ローストビーフを頼むところだ(その結果、脂身だらけで食べられないと愚痴をこぼす)。彼はとにかく我を通さずにはいられない、自分の思い通りにならないと気が済まない超個人主義なのだ。郷に入っても郷に従えない。恋人が教訓めいた「賢い王様」の話をするところが印象的だ。組織の中にそういうKYな奴がいたら目障りだし、はっきり言って迷惑だ。だから危険な麻薬捜査でも援護をしてもらえずに、顔面を撃たれてしまう。結局、残ったのは犬のアルフィと一生治らない障害のみ。それが現実だ。でもそれでいいのか? 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-19 10:50:17) |
23.《ネタバレ》 ○後の映画のセリフでよくセルピコが出てくるのが納得できた。○セルピコが正義感溢れる警官になる経緯がもっと明確に描かれていればさらに感情移入できたはず。○ニューシネマ期の作品なのでてっきり殺されて終わりかと思った。○アル・パチーノの熱演が光る。後に見られるオーバーアクトもそんなに観られない。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-15 08:58:21) |
22.日本国家は毎秒何憶もの借金利息が追加されている。不況だと騒ぎながら会議中居眠り、税金で公務員専用ゴルフ場を作ったり、毎日飲み会したりされている政治家の先生方に見ていただきたい。日本は借金大国と言われるくらいなのにカットされない高い給料高い退職金をもらいながら国民の税金を上げようとしている。まさにここに出てくる汚職警官みたいな奴らだ。テレビで「汚い金をもらっていない公務員はいない。」と元公務員が告発していた。皆わかってても一人じゃどうしようもないから見て見ぬ振りをする。相手が強大だから。面倒に巻き込まれたくないから。この映画では一見まともな格好してる警察官ほど汚れているというのも納得だ。私服でひげ面の決して外受けしないやる気がなさそうにすら見えるセルピコだが、彼は決して周りの誘惑や脅しに負けず信念を貫いたのだ。真の「法の番人」として本来あるべき姿だ。それだけに彼の最期は壮絶だった。 【spputn】さん [地上波(吹替)] 7点(2009-05-30 13:40:32) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 信念を貫き通す事はペットとスイスに行ってしまうこと。。 理想の警察官もいいが、理想の男もセルピコに持ち合わせて欲しかった。 【突っ込み】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-08-14 03:24:36) |
20.《ネタバレ》 セルピコは正義を貫いているのか意地になっているだけのか。。。組織の中で己の正義を貫く事の難しさを表現できてる映画だと思います。ただ見ていて痛々しいですね。。。 【AIRS】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-14 16:49:10) |
19.《ネタバレ》 考えさせられた。警察ってすごく裏がありそうで怖い。でも、どの世界もそうなのかなぁなんて考えると悲しくなった。今の時代に、セルピコみたいな若者は存在するのかなぁ。みんな、なんだかんだでその世界に染まっていってしまうのなら、それは辛いことだ。この時代の若者は、今の若者よりずっと未来に希望を抱いていて、自分の力で何かを変えようとしていた気がする。今の私も見習うべきだと思った。アルパチーノのヒッピーファッションには驚いた。 【あしたかこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-08-04 01:54:27) |
18.《ネタバレ》 セルピコが次第に孤独になっていくのがとても切なかった。特にラストの犬と寄り添っているシーンはぐっときました。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-29 00:01:50) |
《改行表示》17.警察汚職が本当にこれほど酷いのか? どの部署に転勤しても汚職だらけ。 一人で立ち向かうのはびっくり。同僚、周囲、上司がでは、私では長いものに巻かれろか。 私の人生ではほとんど経験なし。 いろいろ部署を変わっても、なし。類は友を呼ぶで私の周りにはいなかっただけか。 悪い奴ほどよく眠るのか、頭のよい奴ほど法を破るのか。 嫌な世の中になったもんだ。衣食足りて礼節を知るは昔話か・・・ 【ご自由さん】さん 7点(2004-08-20 00:28:34) |