10.《ネタバレ》 謎を丁寧に追っていき終盤にかけての
次々に起きるどんでん返しと暗殺者の影にハラハラドキドキ
しながら最後まで楽しむことができました。
この種のお話としてはよく練られていたと思います。
物語の展開からは最後はハッピーエンドか悪が栄える終わり
方のいずれしかないのですが、一応勧善懲悪的に終わったの
は嫌な余韻を残さずに良かったと思います。
一つひっかかったのは終盤でビンガムが電話していた相手。
議員は奥さんと一緒だったはずだし、全てコリンズ議員の
思惑通りに進んでいて全てをポイントコープに押し付ける
ことに成功した段階で、ビンガムはカルが真相に気づく
前に何かをしようと準備していたように描かれている。
彼は一体何をしようとしていたのだろうか。他にも黒幕
がいたということでしょうか。この部分だけは腑に落ち
ませんでした。最後にコリンズ議員黒幕の大どんでん返し
を仕込んだのでしょうが、愛人裏切りで十分だったような
気もします。
ちなみに背景がいつもながらの軍産複合体による陰謀なので
新奇さがなく食傷気味。まあ現実的な陰謀論をベースにする
ならこれしかないのは分かるのですが。
第二次大戦で膨大な富を得た軍産複合体による大統領の取り
込みはトルーマンから始まり現在まで続いていることは米国
国民は周知の事実で必要悪として受け入れてしまっているの
でしょう。
唯一抗ったJFKが暗殺されてしまったことでもはやどうにも
ならないものなので、こんな映画が製作されたところで彼ら
にすれば痛くも痒くもないということなのでしょうか。