2.《ネタバレ》 この映画はファンタジーと言って良い。
いくら何でもジャングルみたいにいろんな動物が現実に出てくるわけはないし、キツネとの友情だって脚色されたものだ。
それでも少女がキツネとの距離を縮めていく過程が無理なく丁寧に描かれているし、四季の美しい自然の風景やたくさんの生き物たちとの出会いの映像は本当に素晴らしい。
とはいえ、野生のキツネは犬のようにペットではない。
自然のテリトリーに立ち入りすぎてしまった人間との哀しい結末は胸を打つ。
終盤、キツネとしての人生を謳歌するかのごとく疾走する姿が印象的だった。
こういう映画がもっと増えてほしい。