1.《ネタバレ》 期待してなかったけど、結構面白かった。
序盤のテンポの良さのまま最後まで行ってくれれば、かなり好きな一本になったかもしれない。脚本に注文が集まってた本作だが、実際に目立っていたのは、ずれまくった演出であった。怖がらせたいのか、笑わせたいのか、いちいち一貫性がない。
やたらうるさく鳴り響くロックミュージックなど、PV出身の監督っぽい演出でもありながら、オシャレ感は全くない。ここまでしっくり来ないと何だか気持ち良い。
狙ってやってるのかどうなのか、これは「変」な映画だ。
ジェニファーの暴れっぷりが中途半端で、被害者が少ないのは不満。
序盤二人の被害者の殺されるシーンは、凝っていて面白かったので、もっとガンガンたたみかけて欲しかったな。後半のたるみが惜しい。
最初から変な雰囲気を出してたジェニファーは、事件後に豹変したように見えなかったんだよなー。
でも、バカっぽい上に爽快なラストは素晴らしいと思った。
鑑賞後の後味は何故か良いんじゃなかろうか。やはり嫌いになれない変な映画だ。