《改行表示》27.《ネタバレ》 主人公が堂々と冒頭から銀行強盗をしている時点でハッピーエンドはありえないわけで、正直暗い気持ちで鑑賞していました。 2回目の強盗で完全にFBIから目をつけられたのに、3回目のヤマをするなんて狂気の沙汰としか思えず、まったく共感できません。 案の定最後は妹の裏切りもあり強盗は失敗。このまま全滅パターンで終わるのだろうと思いきや、主人公が生き延びてしまうのはかなり意外でした。まあこれだけ罪を重ねてきた人間がのうのうと平穏な生活を手に入れるのはそれはそれでどうかと思っちゃうわけですが。 ですから個人的な好みでいけば決して好きなタイプの作品ではありません。ですが途切れない緊張感で、見ている間はハラハラしっぱなし。サスペンスドラマとしては上質の味わいと言えるでしょう。 犯人のタトゥーを見てしまったクレア。その事実を知っているダグ。クレア、ダグ、ジェムの3人が鉢合わせるシーンの緊張感がすごい。そしてこのシーンでのクレアのセリフが、ラストの『どうしても会いたいの。今日は晴れた日だから。』につながっていく完璧な伏線。 個人的な好みでいけば点数はこれが精いっぱいですが、完成度の高いクライムムービーだと思います。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2021-09-10 03:34:14) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 ベン・アフレック監督の王道を行くエンタメ映画で、ダレることなく最後まで観ることができました。単なるエンタメ作品ではなく、プラスアルファを持っている標準以上の作品でありました。「タウン」の象徴のオリベスクショットを何度もはさんだり、「晴れた日には・・」の伏線回収などしっかり技を見せています。話の流れとしてはありきたり感満載で下手な人が演出したらもっとありきたりな作品に堕していたでしょうけど、最後の強盗から主人公が生き延びるエンディングまでの描き方がしっかりしていたので、やはり並みの監督ではないなと思わせてくれました。最後のエンディングロールでチャールズタウンの人から批判を浴びないように「大部分の人々は善良な市民である」って流したけど、そりゃそうでしょう!あれなかったら日本の人もチャールズタウンやべぇと普通に思っちゃうよね。 【エリア加算】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-30 23:01:36) |
25.《ネタバレ》 物語の設定も雰囲気も楽しめました。ベンアフレック、監督業として他にもヒット作品を出していますが、やるなぁという感じです。ただ、あそこまでド派手な銀行強盗をして証拠が全くないわけないだろうって思いました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-08-26 08:10:24) |
24.FBIに目をつけられているのに短期間で何回も超リスキーな強盗を繰り返すかい、普通。鮮やかな強盗プロ集団だがそこは映画ならではというかアホにしか見えなかった。ドンのお花屋さんも。そして超セルフィッシュな都合で被害女性に恋し仲間を犠牲にして街を出たい主人公。イマイチのように見えるが楽しめたのは魅せ方だろうか。憎めない映画に仕上がっておりました。 |
《改行表示》23.《ネタバレ》 最初はありきたりの作品かと思ったが、最後は哀愁感がある。 自分の人生を変えることが出来るのか、そういった重いテーマのようでもあるが実は単純に思ったように生きていく、そんなちょっとした美学を感じさせる。 終わり方とエンディングソングの渋さで加点。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-15 16:49:30) |
22.銀行強盗しちゃうチンピラが主役なので、映画に倫理観を求める方には、不評かも。そこまで主人公に共感はできないので、途中何回かある強盗シーンもそんなにドキドキできなかったし。でも、チンピラの青春ドラマとしては、よくあるストーリーだけど、そないに悪くはなかった。そこそこ派手なシーンもあるのであまり退屈もしなかった。ラストあたりの主人公と支店長の電話の会話も、なるほど、そこであの会話がいきるのかと、こりゃ一本とられたって感じかな。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-05-22 01:21:28) |
21.BAは油が乗ってきているみたいですね、仮面をかぶって演技指導などしている特典映像がありましたが、いとも簡単そうにこなしているのですが、なんとエネルギッシュなんでしょう。よくあるお話みたいですが、ハラハラドキドキさせられました、美人過ぎないヒロインも好感が持てます! 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-14 15:42:44) |
20.アイリッシュマフィアは『ミラーズクロッシング』なんてのもあって、イタリアより体温の低そうなギャング世界が広がっている(どちらもカトリック国っての、関係あるのか)。『ミラーズ…』では、A・フィーニーがいかにもボスって感じだったが、善人の記憶が強いP・ポスルスウェイトがこちらでは酷薄な元締めを演じていて、イギリス系の役者は懐が深い。登場時間は短いのに彼の存在感が濃いので、主役のB・アフレックスが損。ハリウッド映画では主役はこうスッキリしていればいいというのかも知れないが、もうちょっと内側に屈折を感じさせるキャラクターであってほしい。血族の縁が・地域自体が、もう犯罪組織で固まっていて、日本ではやたら「絆」と持ち上げるが、こういう鬱陶しい拘束としてまず「絆」は存在していた。それへの抵抗ってことで、マフィアもの映画は普遍性を持つ。そういう至って正しい話なんだけど、主役がノッペリしていて、屈折は「そういう役をやってます」と外側にレッテルで貼られてるだけという印象だった。アクションシーンで、ときどき無音を挟むのが(モニター映像や、爆発音で耳がツーンとしたり)いい緊張を生む。凶暴な仲間ジェムの存在がいい。主人公が彼の刺青を恋人の目から手で隠す。最期、道に落ちていた紙コップの飲み残しを、ひとくち吸うこの世への訣別も忘れ難い。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-04 09:34:28) (良:1票) |
19.《ネタバレ》 前作もそうだったけど、ベン・アフレックという人は、どこに監督の才能を隠していたのかなあ。実に堂々とした安定した進行っぷりです。いくら晴天でも決して爽快にはならないどこか鬱屈とした空気感(しかもそれが作中の重要なキーワードとリンクしている!)、当事者がわーわー勢いで犯罪を行うのではなくて、何か流れる血の中からいつの間にか行動があふれてくるような自然感。そのようなトーンの統一が見事です。俳優陣も、いかにも呼吸するように悪事を働きそうな自然な悪人顔のジェレミー・レナーを最右翼に、他人を生かす技を心得たアンサンブルを展開しています。隙間からふと外を見るとびっちり警察がスタンバイしているカットなど、いろいろなところで職人芸的なポイントがあるのも楽しい。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-01 02:27:34) (良:1票) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 序盤~中盤までとてもよくて引き込まれる。 結局悪いことしてるのはこいつらであって、自業自得で同情はできない。 「足を洗いたいのに巻き込まれる系」の映画はこれまでにもたくさんあったけど この映画はかなり良い出来だと思う。 欲を言えばヒロインがもうちょい綺麗で魅力的ならなぁ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-27 01:58:31) |
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17.単純に面白い。イーストウッド風の撮り方は相変わらずだが、仲間の死を見ながらも自らの生きかたを見つめなおす主人公。クレアの感じはデジャブだが、あっさりと描くことで退屈から免れている。銀行強盗のシーンのスタイリッシュさで7点あげてもいい。 【Balrog】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-02-06 01:35:58) |
16.《ネタバレ》 目新しさの無いベタなストーリーに展開。だからこそ最後まで観客を惹き付ける監督の手腕がものを言う。OPの強盗シーンから勢いとテンポを下げずに街の空撮への移行。そして解放された人質のクレアが恐る恐る砂浜を歩く静寂感。タイトルロール。俳優ベン・アフレックの監督としての非凡さを微塵も感じさせない素晴らしい演出。マイケル・マンの『ヒート』を最高傑作だと言うベンですが、本作は『ヒート』の様な美学を感じさせずに、ローカルなロケーションにこだわって、登場人物たちの心の葛藤をより人情的に綴っています。『ヒート』の様に大スターを起用していないのもよりローカルなドラマにリアリティと説得力を持たす事に成功していると思えます。オープンカフェでのジェムの首のタトゥーや、警察官の扮装でスタジアムに侵入するシークエンスでのサスペンス演出は監督2作目とは思えない程の冴え。クレアとの恋愛パートも少しも凝らずにロマンチックになり過ぎない平凡な演出は作風から見て狙い通りでしょう。強いて言えば見どころなはずのカーチェイスやラストの銃撃戦が割と平凡だった事が少し勿体無い気も。でもファーギーと対峙し、至近距離で撃ち合ったあの銃撃シーンはカッコ良過ぎる。挿入される無音のカメラ映像の使い方とか、細かい所で魅せる演出が上手い。『映画』を知り、理解していないとこうは撮れないと思います。マイケル・マン監督、ひと言、「中々良かったよ。」と言ってあげて下さい。 【miki】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-08-30 18:04:01) (良:2票) |
15.《ネタバレ》 ここでの評価がよかったのとグッド・ウィル・ハンティングが好きだったので鑑賞。銀行強盗はするし親友も暴力的な悪人なのにもかかわらず主人公だけは優しくてイイ奴みたいな描き方が鼻につきますが、映画として観客に感情移入してもらうには仕方がないのかなと納得しながら見ました。ヘタな監督の作品だったら前に述べた部分で自分はもうアウトな感じですが、話の展開や見せ方、流れが上手いためか段々とそんなことは気にならなくなり最後まで面白く見れました。ベン・アフレックの印象的にはあんまり賢そうに見えないんですが、映画を見るとすごい賢いんだなと思わされますね。 ただ、最後の盗んだお金を生真面目な彼女にあげるというのはないな。お金じゃなくもっと粋なものをあげて欲しかった。 【映画大好きっ子】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-08-25 09:56:55) |
14.《ネタバレ》 主人公とその仲間は犯罪者、しかも凶悪な強盗なんだけど、やっぱりダグはクレアと幸せになってほしいし、ジェムも足を洗ってまともに生きてほしいわけです。でも、この映画がハッピーエンドにならないのは嫌でも予想がつくし、ダグは多分死ぬんだろうなと思いながら観ていた。そこは違っていたけど、終始切なく、悲しい映画と言える。ただ、その中でクレアの一言にこれほど救われるとは思わなかった。伏線回収のお手本みたい。まあ最後の最後で「お金はレッドソックスに返せよ」とつっこまざるを得ないのはマイナス点だけど。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-05-01 23:31:33) (良:1票) |
《改行表示》13.銀行強盗という設定、その銃撃戦の様が、名作ヒートを思い出させる。 ヒートは男と男の対決という主題をもとに、迫力のある銃撃戦と蛇足なラブストーリーで無駄に長くなって好評?だったが、これはその男と男の対決があっさりとなって、かわりに主題となる「生き方を変える」というものが前面に押し出される。 見せ場となる銃撃戦については、ヒートと並ぶ迫力があると思うが、中盤のカーチェイス、終盤と割りと数が多く、ヒートは1場面に最大の盛り上がりを持ってきていたのでそれよりもたくさん楽しめる。その分、1回の印象はヒートの方が上という感じ。 まあやっぱり恋愛系のところはいるのかなぁという感じでもあるが、やはりヒートもそこが主人公の終盤の行動につながるので、蛇足に感じるが蛇足じゃないんだろう。 最後の主人公の行動が、ヒートでのデニーロの行動と比較してみるのも面白いと思う。 割りとヒートが意識された映画だと思う。 個人的に本年度一番の掘り出し物。 【みーちゃん】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-04 11:57:40) (良:1票) |
12.《ネタバレ》 ベタな話ですが、テンポが良く時間を感じさせません。しかし、いくら犯罪組織から足洗うからって、その後、彼女と幸せに暮らす事なんてどう考えても無理でしょう。脚本に突っ込みどころは多いけど全体としては面白かったと言える映画でした。 【東京ロッキー】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-10-10 17:08:55) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 この映画を本当にベン・アフレックが監督したのかと思うと、ケビン・コスナーのダンスウィズウルブズを彷彿させるほどの才能を感じる。ただし、ケビンはその後ろくな映画を撮っていないところを見ると、あの映画はよほど優秀なブレーンがついていただけだったのだろうと思うが・・。 いずれにしても、スリリングな展開と、スピード感、心情の描き方、アクションシーン。どれをとっても、とてもうまく作られている。 強いていうと、脚本もベンのようだが、こちらはかなり無理がある気がするが。 強盗を正義のような扱いをしていたりするので、見ていて嫌悪感を抱いてしまう人も多いだろう。 とにかく、最後まで飽きさせない展開で撮られており、ベン・アフレックの監督としての才能を十分に感じることが出来る作品であり、次回作が楽しみになる。 【シネマファン55号】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-05 11:21:57) |
10.《ネタバレ》 なかなか良かったと思いますね。このお話はやっぱり、悪者の父のもとで生まれ、悪者の街に育った、いわば逃れられない宿命的な性質が主人公ダグにはあるわけで、それに加えて相棒に一命を救ってもらったという恩義があるわけですよね。そういう中で、愛する彼女と共に、足を洗って新しい地へ移住しようと考えるんだけど、結局はその身分故に彼女から拒絶され、第二の人生を歩みたいと考えた自分の自由さを宿命にがっちりと押さえつけられる。相棒に街を出て行くと言って喧嘩するシーンもそうだけど、この作品の中盤のこの展開がもの凄く切ない。銀行強盗を継いだとんでもない家系で、それ自体は一般人とはかなりかけ離れた宿命だけど、ダグが背負うこの切なさは、実は誰しもが一度は味わったことのあるものだと思うんです。自分の夢を思い描きながらも、不変不動の現実に押しつぶされる、というね。だからこそダグに感情移入するし、感情移入するからこそ、中盤のカーチェイスシーンや終盤のドンパチシーンは手に汗握る名場面に昇華される。ただのアクションシーンなら傍観するのみだけど、観客はダグに捕まってほしくない、彼の夢が実現してほしいと願っているわけだから。切ない余韻で終わるラストもなかなか好きです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-07-26 20:15:51) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 何かと『ヒート』と比べられる本作だが、あの名作に比べたら小粒感は否めない。しかし、ベン・アフレックの監督としての力量は、前作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』で既に証明済み。今回も安定した演出力を見せてくれる。俳優としてのアフレックはいまいち知的には見えないため(顎が突き出ていていつも口が半開き)、もう少し繊細な演技ができる役者を配すれば良かったのに…。一方、兄弟分役のジェレミー・レナーが抜群の存在感で光っていた。ところで、最後のオチだが、強盗で得たお金をホッケー場建設に充てるって、あのヒロインは一体どういう神経をしているのだろうか? 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2011-07-26 18:47:50) |
8.《ネタバレ》 監督デビュー作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』同様に小さな街の物語。そして今回もまた素晴らしい脚本にやられた。ものすごく繊細。ものすごく丁寧。例えば主人公の設定。麻薬、アルコールを断っている。断ったからこそ真人間としての思考を持つことができ、強盗団のリーダーでありながらごくごく普通の感覚を持つ女性を好きになるという不自然さを解消させている。あるいはホッケー選手の件をオチに繋げるうまさ。どれもこれもが極めてさりげなく語られていることも重要。トラウマになるほどの人質の恐怖は目隠しのまま解放されるシーンの長い沈黙という一つの画のみで表現してみせる。その後のドラマチックな出会いを実に自然な展開へとしているのはここだ。女性の事故死した弟のエピソードを語るシーンの自然な展開よ。そしてそれがラストに再度使われるためにあるのだと分かったときの痛快感。書き出したらキリがないがとにかく丁寧。かといって辻褄合わせに翻弄されない。街に精通したプロらしいカーアクションや豪快な銃撃戦がまた嬉しい。ベン・アフレックはイッパイいい映画見てるなと思う。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-05-31 14:41:12) (良:3票) |