1.《ネタバレ》 非常に愉快で、楽しい映画だった。笑いどころも結構あり、場内がドっと湧くシーンもちょこちょこあった。気軽に楽しめるコメディとしては充分。
ただ、どうも惹きこまれない部分が多かった。
●ゲームバトルになる必然性が全くない
無理矢理でもいいから、設定作りをしてくれた方が入り込みやすかったはず。
●ネタは面白いが、本筋のストーリーが面白くない。
本筋は『彼女と付き合うために7人の敵を倒す』だけ。
だったら「全部倒して初めてキスできる」とかの方が物語としては燃えるよね。
●主人公がやってるバンドがなぜかパンク(?)
ゲームの世界をモチーフにしたなら、テクノとかそれっぽいサウンドを盛り込んだ方がオタクっぽくていいんじゃないかと思った。
●ヒロインが非魅力的
全然魅力的に見えないのは個人的な嗜好もあるから、仕方ない。
でも、ドラマーや妹や、周りの子の方が魅力的に見えたぞ。
●主人公モテすぎる。強すぎる。
モテるダメ男って事で、感情移入できないのは良しとしよう。
だけど、なんであんなに強いの?最初は弱いがレベル上げして強くなるとかあれば良かったんだけど。
●ゲームネタのバリエーションが乏しい
もっと色んなゲームネタがあるのかと思いきや、主に格ゲーばかりなのが残念。
敵によって違うジャンルで闘ったり、レトロゲームのテイストを出したりしてくれたら、もっと楽しめたかな。
まあ、グダグダと色々書いてしまったが、細かい事気にせず、個々のネタを素直に楽しむのが正しい。脇役のキャラクターとか、演出も面白かったし、終盤の自尊心を賭けての闘いの辺りは熱かった。
・・・結末は嫌いだけどね。