《改行表示》26.《ネタバレ》 うおおお、痛い。短めの上映時間ですが、痛描写がきつくて充分長く感じてしまった。 突然「死」を突き付けられたら、人は何を思うのか。脳内映像ならいろんな形で描写してきたダニー・ボイルの真骨頂ともいえる、主人公の走馬灯。その走馬灯巡りに付き合わされる1時間半です。 痛みと絶望のためか記憶は幻想のようでもあり、そんな中でもわずかな正気でここに至るまでの人生を反省したり。 辛くて痛くて気が気でない鑑賞モードだったですが、これが実話と知らずにいたので救助が来るのだろうと思っていたんです。ですから、あの極限の場面に至った時のわたしの驚愕をご想像ください。各国の上映会で失神者が出たというのもむべなるかな。 一人の登山家の強靭な精神ドキュメンタリー的な本作。極めて制約のキツイ撮影条件下でダレることなく見せきった監督も天晴れなら、迫真の演技で肉体の痛みと意志の尊さを伝えたJ・フランコも素晴らしいです。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-06-04 23:12:29) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 久々に、目を背けたくなるほど痛そうな作品でした。しかし主題はそこではなく、そこに至るまでの過程でしょう。転落時の絶望感たるや、想像を絶するものがあります。しかも興味深いのは、世の中の誰一人として主人公の安否を心配していないこと。彼女とはすでに別れ、親からの電話には出ず、誰にも行き先を告げて来た風ではないので当然でしょう。言い換えるなら誰も待っていないわけで、生還しても日常が戻るだけ。主人公がその状況を一番理解しているはずなので、絶望感はひとしおだったと思います。 それでも生き続けたわけで、そのメンタルタフネスの源泉をぜひ知りたいところです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-23 22:52:01) |
《改行表示》24.見始めて...あ、これ観たな、と。強い印象を残すので忘れることは無いが、もちろん細部は覚えていない。 実話というから凄まじいが、冷静かつ生きる力に感服する。そして、単純でなく色々と起きるな、幻想も。 【simple】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-12-19 13:17:49) |
《改行表示》23.例えば、水の入った透明な箱を用意して、その中に虫を一匹入れて蓋をする。虫はカブトムシでもいいしトンボでもいいし、にっくきGでもいいかもしれない。なんとか水からはい出そうともがく虫。しかしつるつるとすべるアクリル製の壁がそれを許さない。やがて力尽きて絶命する。私自身が実際そういうことをしたことがあるわけではないが、そういう意思を持った何かがどうしようもない状況下でも、生きようと必死でもがいている姿を安全なところから眺めて悦に入る残酷さのようなものが人間には誰にでも備わっているのかもしれない。オチがわかっていても、ストーリーに大きな展開がなくとも飽きずにずっと観ていられるのだから不思議だ。 ときどきこういう映画をやけに観たくなるときがある。そして観終わったあとに「ああ、幸せ」なんて安直な感想をもらす。 【ばかぽん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2018-01-27 06:23:54) |
22.全然基礎情報なしに見たものだから、本当に痛かったです。痛さ以外もなんだけど伝わるように上手に作ってありました。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-16 23:33:31) |
21.《ネタバレ》 実話を謳っているので生還することは想定していました。が、道中妄想ばかりだったので腕を切って自力で脱出~ヘリで生還までは夢オチになるんじゃないかと不安半分で鑑賞。結果夢のご本人登場で大団円を迎えられて良かった。ところでBDにはもう一つのEDが収録されているんですが、尺を優先したのかこちらは内容が濃いのなんの。生還から再開まで細かく描かれています。発見者「彼は腕より足を痛がっていたよ」会場「HAHAHA」。母「次こんなことがあったら両足を切断するわ」には笑った。「遊びに行くときはおうちの人に誰とどこへ行くか伝えてから行きましょう」という小学校の教えは何一つ間違っていないと再認識しました。 【悲喜こもごも】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-08-15 10:24:16) |
20.シャロウグレイブ、トレインスポッティングの香りを随所に漂わせながら、かつスラムドッグミリオネアのめまぐるしいカット割をも感じさせる円熟味のある作品になっている。とにかく非の打ち所がないほどのいわに挟まれる前半部分。画面を分割し、躍動感溢れるスペクタクルを実現している。これほどかっこいい画が撮れるのはダニーボイルだけだろう。後半は回想を交えながら飽きさせないつくり。主人公がどのような人間かを断片的にではあるが浮き上がらせる。その手法も前半での二人の女性を伏線に使ったり、ビデオカメラやプレゼントのナイフなどをたくみに使い、上手い。かなり低予算で作ることができたのではないだろうか、などとも思ってしまう。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-14 21:42:17) |
19.《ネタバレ》 身動きをとれない時間が長いから、退屈するかとおもいきや、案外、心情的に同化するものですね、どうすることも出来ない思い、じらされる思い、一緒に感じ、身を切る思いから解放へ、新たな道を一緒に観た思いでした。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-28 20:49:48) |
【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-09 00:43:16) |
《改行表示》17.前半は 非常に爽快!のひと言。出来ればこういう爽快な(だけの)映画が見たいな。 実話をベースにしているからか、全体を通してシチュエーションやストーリー全体は非常にシンプル。ただしシンプルだけど興味はそそられる。 この実話をベースにもっと話を作ればすごい映画になったかも、とも思う。 【まさ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-12-03 15:06:33) |
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《改行表示》16.《ネタバレ》 はまってから目が離せなくなる。回想妄想が多いのが難点。 これ以上長いとダラダラしたと思うが90分はギリギリ、ちょうど良かった。 岩はずっ~と右側を削っていたが、5日間左を削り続ければ出られたと思うんだが・・・ 【虎王】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-27 12:19:06) |
15.《ネタバレ》 上映時間93分、閉塞的な圧迫感が続き観る者を主人公の状況に重ね合わされて息苦しいです。朦朧とする意識の中で迫る幻覚。自分の腕を傷つけて脱出するシーンはグロテスクで痛々しさ全開でした。山登りの教訓:行き先を書いたメモを必ず残して行きましょう。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-09 00:19:29) |
14.《ネタバレ》 私自身は決して一人であんな峡谷へは行かないと思うので、その意味で主人公の行動には最初から感情移入しにくかったが、「腕だけが岩に挟まれ動けなくなる」という特異なシチュエーションに惹かれ鑑賞。アーロンはアウトドアのベテランらしく、はじめは冷静に様々な脱出策を試みるが、それがほぼ不可能と悟るや次第にこの岩場に至る自分の人生を振り返り始める。そして最後は「この岩は隕石の時から俺の上に落ちてくるのを待っていたんだ」と、親不孝や、恋人へのわがままな態度、そして行き先を告げずに峡谷に出かける無用心さなどが招いた因果応報をいやというほど思い知ることになる。こうした主人公の内省プロセスは観ている者自身の生き方も省みさせるだけの効果があった。こういった題材を単調にせずに商業映画として完成させるには、シナリオやカット割、撮影の順番などが大変難しいと思うが(俳優の衰弱具合を時系列にしなければならない)、ビデオカメラを上手に使ったり、ウォーターボトルなどを容器の側から撮るところなど、いろいろ工夫されていた。またあえて他の場所にシーン転換せず、ひたすら岩場と回想・幻想のみに場面を限定したことで、観客もアーロンと共に最後まで岩場から動けない状態にさせることに成功している。人は誰しも窮地に立たされた時に初めて本当に大切な物事や普段の生活のありがたさを思い知るわけだが、本作のような映画はそのような疑似体験ができる意味で非常に有意義であると思う。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-03 18:26:43) (良:2票) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 この映画の宣伝をボーッと見て単純に見たいなぁと思ってました。 なんというか広大な自然がテーマの映画は純粋に好きなんで。 しかし少々私の思っていた映画と異なっていました。 砂漠や岩場を自転車や自分の足でひたすら走って景色を見せる。 そんなドキュメンタリー映画だと勘違いしてました。 いや自分が悪いんですけどね。 まぁそういうシーンも最初はあります。なので最初は期待通り。 で、まぁ主人公にある出来事が起こります。 観賞中、「あれ?もしかして最後までこれがつづくの?」と一抹の不安。 そして予想的中。しかしそこからが予想に反して面白かったです。 人の3大欲求は食欲、性欲、睡眠欲らしいですが、それらは結局 「生」の付属的欲求に過ぎません。もっとも根源的な「生きる」という 欲求への執着。そしてそれが叶った時の喜び。 この2点がうまく表現されていて良かったです。 オチに関してはもうこれしか無いと早い段階で思っていたので、 特に驚きはしませんでした。 退屈な日々に文字通り退屈してる人は是非。 躍動感あふれる映画です。「生」って素晴らしい。 【hanabuto】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-02-28 19:58:09) |
12.《ネタバレ》 休日はロッククライマーとして人生を謳歌していたアーロン。彼はいつものように簡単に身支度を整え、誰にも行き先を告げず国立公園の峡谷に出かけたが、岩の狭間に滑落して右腕を岩と壁の間に挟まれる。そこで「127 HOURS」とタイトル。ここから本当の物語が始まる。徐々に精神状態も不安定になり、体力の限界を悟り、脱出のための万策も尽きた彼は、最後に体の一部を切断して生きる道を選ぶ。一番驚嘆すべきは、自然という大きな力に抵抗し、絶体絶命の状況下でも最善を尽くして生き残ろうとする彼の精神力だ。水も食料も残り少なく、普通ならあきらめて然るべき状況下で、このモチベーションはどのように維持されたのだろう。彼は「何でも一人でできると思っていた」と何度も口にしていたが、それは「他人に頼らず一人で活路を見出す」ことにもつながったのではないか。彼の生命力に敬意を評して及第点と。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-02-26 20:20:07) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 冒頭から「いつ落ちるのか」とずっとハラハラドキドキでしたし、ラストまで本当に余計なことを考える暇なくよくまとまっている作品だと思います。高評価のオープニング:人があんなにいるのに、水だってあんなにあふれているのに・・・と皮肉ですが美しい映像が続きます。終盤の某えぐい場面は画面の95%を隠しての視聴になってしまいました!あああ、みなさんのレビューを読むだけでもずっと顔をしかめずにはいられません。痛いのが苦手な方はある程度の覚悟をお持ちください。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-19 10:10:16) |
10.《ネタバレ》 「自然は人間には無関心だ」(池澤夏樹の著書より)ダニーボイル監督作品は面白いね。観ていて「イントゥ・ザ・ワイルド」を思い出した。調子に乗って、自然の中に飛び込むと、こんな事があるんですよ。この後も懲りずに自然の中に飛び込んでいくのがバカな人だったってことですね。「バカは死ななきゃ治らない」 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-07 23:55:59) (良:1票) |
9.《ネタバレ》 一人の男が岩の隙間に挟まれるという内容で、どうやって間を持たせるのかが気になっていたのですが、過去の思い出と妄想、夢で大半を占めるという構成になってましたね。サバイバル術みたいなものを期待していたのですが、いい意味で裏切られました。岩に手を挟まれ、食べ物や水もなくなり、このままでは絶命してしまうという状況。ダニー・ボイル監督のこれまでの作品を振り返ってみると、けっこう残酷描写が多かったりしていたので、「あぁ、これはつまりそういうことか、、、」と最初の段階で察しがつきました。それでもやはり、例のシーンでは思わず目を細めてしまいましたね。自分だったら、腕を切る勇気があるかな~なんて思いながらも、主人公の境遇や行動にはどれも共感するものがありました。ただ一点、主人公が無事に腕とおさらばした時に、現場の状況をカメラで撮影するシーンがありますよね。「うわ~、そんなことするん。自分だったらやらんわ~」ってその時は思ったんですけど、あれはやっぱり、凄く象徴的な行いだと思うんですよね。要するに、彼は自分の家族とか、あるいはガールフレンドに対して、自分の思いを率直に伝えるということが出来ていなかった。それがフラッシュバックで明かされているけれど、そういう風に本心から逃げていた自分を悔いて、初めて自分と正面から向き合った。それがあの行動なんだと思います。「なにかを得る為には、なにかを失わなければならない」という言葉がありますが、彼は自分の腕を失った代わりに、ものすごく大きいものを得たんだろうと思います。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-01-07 15:38:08) (良:1票) |
【winger】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-28 02:10:05) |
【akila】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-09-05 02:05:34) |