10.《ネタバレ》 倒錯もののエロスと背中合わせの血生臭さが漂う。表現の自由のため権力に抗うサド侯爵によって、彼自身も周りの人々も狂わされて破滅に向かっていく。これは現在でも通じるテーマで、感化されて凶悪犯罪に至るきっかけを作った創作物ですら、醜悪な現実に影響されたかもしれないのに。サド侯爵は妄想と願望から醜悪な人間の真実を描いただけに過ぎない。しかし、見せる相手があまりにも悪すぎた。最後は当人の自己責任に集約されるのではないか。犠牲の代償として突っ切ったものだけが歴史を動かしていく。従来のイメージ、プライドをかなぐり捨てた役者陣の演技合戦に酔う。 |
9.熟練した4人の役者の演技が拮抗するロマン怪作。憑依では人後に落ちぬラッシュのサドは餓鬼と化し、好奇心の虜となりしウィンスレットはソドムの巫女か。煩悩を聖衣に包み隠したフェニックスの煩悶がやるせなく、邪淫のケインが処女を狩る。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-02-22 19:31:44) |
《改行表示》8.好き嫌いはっきり分かれる映画ですが、 好きな私には映像も演技もストーリーも文句ない作品です。 グロイのが苦手な人は見るのはやめる方がいいですよ~。 【アオイ】さん 7点(2004-10-17 00:47:58) |
7.おもしろかったです。オーバーなシーンなんかもなかなか笑えました。あの幼妻の豹変ぶりは突っ込みたくなりました。ケイトウィンスレットは可愛かったです。この映画のケイトが一番好きかもしれません。 【YU】さん 7点(2004-01-07 02:59:42) |
《改行表示》6.インモラルでそれでいて自分の「書く」という欲求に一途なサド公爵役にジェフリー・ラッシュがハマっていたと思います。実際のサド公爵はいろいろペケペケな事をされてますが、幽閉される前の状況説明は一切いらないビックな設定(?)のため、この展開でもかなり雰囲気が出ていたと思います。 全てを取り上げられて素っ裸状態のジェフリー・ラッシュは年齢を感じさせないキレイな肌だったので7点献上。(笑) 【ことな】さん 7点(2003-11-06 16:32:51) |
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5.内容を知らずに見始めたのですがグイグイ引き込まれていきました。中世の精神病院の雰囲気や拷問道具などが不思議な魅力になっています。後味が悪くなりそうと思いながら見終ったのですが、意外とそうでもなかったのは、きっと一番不幸なのはサドと対立する病院長役のマイケル・ケインだろうなと思ったからかも知れない。それにしても映画の題名を「クイルズ」のままにしないで何か気のきいた日本語題を付ければ良かったのに。 【omut】さん 7点(2003-09-15 03:10:16) |
4.映像グロいし、物語暗いし、登場キャラ濃ゆいしで見所たっぷりの映画でした。こういう倒錯しっぱなしの映画はやはり引きつけられちゃうんですが、そういう感覚は悪趣味なのかもしれません。 【ぽぽ.net】さん 7点(2003-09-15 03:03:46) |
3.キャスティングが素晴らしく、充実した作品だと思います。正直、恐いもの観たさで鑑賞してしまいましたが、ホントにエグいですねぇ(笑)。エロ要素すらエグく感じます。ホアキン君の存在感は特筆もの。次の作品も期待しているよっ! 【たまねぎ君】さん 7点(2003-09-02 08:45:05) |
2.ホアキン・フェニックスの演技は良いし、ストーリーも目が離せない。せつないシーンも結構あったり。でもかなりエグイ。エロを求めてみたの血なまぐさいエグさがいっぱいでもう一度みたいとは思いません。はい。 【moni】さん 7点(2003-02-16 00:03:43) |
1.芸術家のリビドーは創作という名の排泄行為をし続けることによってのみ解放される、永久に萎えない勃起を扱き続けるが如く。意志ではなく根元的な欲求のなせる業は、例え何を犠牲にしようとも止めること容易ならざり。これは、紙の上に肉欲の限りを撒き散らす永遠に満たされぬ者と、正に「サディズム」と肉欲を実践する狡猾なる偽善者に心の封印を破られ、自らの闇のリビドーに打ちのめされてしまう理想主義者(つまり凡庸なる我々)の物語。私にもナタリー・ポートマン似のアメリア・ワーナーちゃんに「××」や「○○」や「“ピー”」をさせてみたいという、ドス黒いリビドーが沸々と込み上げてきました…。こりゃ絶対に子供に観せてはいけません、7点献上。 【sayzin】さん 7点(2002-02-24 19:05:23) |