2.深いか深くないかといったら深くない、納得いくか納得いかないかといったらイマイチ納得いかない、しかし面白いか面白くないかといったら面白い、そんなエンタメ系マカロニウエスタンです。
頭は良くイケメンであるがやってることはクズなティムとあまりにもお人よしすぎるハリー。二人のキャラが立っていて、それ自体がひとつの見どころとなっています。
冒頭、ハリーが銀行に行くまでは単調でありがちな展開。と思いきやそこから一気に面白さが加速、最後まで突っ走ります。冷静に見ればいやいややってることは詐欺や泥棒やん、とか悪人なのに綺麗に締めてんじゃねえwとか言いたくなりますが、それを勢いでねじ伏せるキャラと見せ場、そしてBGMの良さが光ります。
BGM自体が作風と合っているかといえば合ってないのですが、しかしそれでもBGM単体として非常に良い。哀愁漂う口笛のテーマ。マカロニは良曲が多いイメージですが、これもそのひとつです。