1.作品の時間の大半は高層ビルの建築現場。そこで働く男たちがユーモアたっぷりに描かれる。
男臭く汗臭く、今に見ると古臭くもある作品です。でも、それがいい映画もある。
無骨な男たちと鉄骨だらけ。あまりにも華の無い絵ヅラの作品にあって、紅一点のジェニファー・オニールが作品に潤いを与えています。
冒頭から登場する現場の人情親方、ジョージ・ケネディ。彼を中心にした作品かと思いきや、序盤から意外な展開。
完成の期限が迫っている。そこでスカウトされた2代目の男気親方、リー・メジャースがカッコいい。
時折カメラが下界をのぞき込むかのように地上の風景をとらえる。危険と隣り合わせの高層ビルの建築現場。それだけでサスペンス。
最強かと思われた男気親方の思わぬ弱点が露呈したり、作業員が大怪我をしたり、工事への妨害があったり。
様々な困難に直面しながらも、気が荒くケンカもするが力を合わせて働く気のいい連中の描き方が気持ちいい。
終盤の男たちが最上層でヘリと協力し作業を進めるシーンが最高にカッコよく、
ベタでストーリーに意外性はありませんが、見せ場もしっかり挿入されたなかなかの良作です。