オンリー・ゴッドのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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オンリー・ゴッド

[オンリーゴッド]
ONLY GOD FORGIVES
2013年デンマーク上映時間:90分
平均点:4.73 / 10(Review 11人) (点数分布表示)
公開開始日(2014-01-25)
ドラマサスペンス犯罪ものバイオレンス
新規登録(2014-05-08)【8bit】さん
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監督ニコラス・ウィンディング・レフン
キャストライアン・ゴズリング(男優)
クリスティン・スコット・トーマス(女優)
トム・バーク〔1981年生・男優〕(男優)
脚本ニコラス・ウィンディング・レフン
音楽クリフ・マルティネス
製作ニコラス・ウィンディング・レフン
製作総指揮ライアン・ゴズリング
配給クロックワークス
コムストック・グループ
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1.いやあ、ひさしぶりに変ッな映画だった。 明らかに屈折した「何か」を抱えつつ、バンコクの暗黒街を牛耳る兄弟。 わけも分からぬまま、狂気に取り憑かれたように暴挙に出た兄が、問答無用の制裁により惨殺される。 兄への偏愛に狂う母親に命じられるままに、復讐に駆り出される弟。 と、プロットだけを見ても、その偏執さは漂ってくるけれど、この映画は観客のその想定をも暴力的に壊してくる。  主人公の精神そのものを投影するかの如く、冒頭から各シーンの描写が倒錯する。 これは現実か?幻想か?自分が今観ているものは何なのか?まるで分からなくなる。 羅列されるシーンの一つ一つにおいても、描かれ方が“どうかしている”。 過激な暴力描写は嫌悪感を覚えるほどに凄惨で遠慮がない。 だがその反面、すべてのシーンに美しさを感じ、ときに恍惚としてしまうことも否定できない。  暴力の螺旋と、それに伴う罪と罰。 奇妙な“神”の如き存在を目の当たりにして、血塗られた両の腕を遂に差し出す主人公。 彼が迎えたラストにあったのは、絶望か、救済か。 一説によると、公開版のラストシーンの後に、主人公とヒロインが仲睦まじく“暮らす”シーンの撮影もされたらしいから、やはり彼は“血”によって宿命づけられた地獄から抜け出せたのだろう。  ただし、いかんせんそんなことは、この映画だけをフツーに観ていただけではまるでわからない。  偏執的な支配は、神によるものか、それとも悪魔によるものか。 おぞましくも美しい狂気と暴力の錯綜と混沌。 いくらそれっぽい言葉を並べ立てようとも、無意味だ。 いやあ、やっぱりわっけわかんねえ。  安易な「理解」など諦めて、奇妙な神の如く、無表情のカラオケに興じるべきかもしれない。
鉄腕麗人さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-07-18 22:35:55)
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【点数情報】

Review人数 11人
平均点数 4.73点
000.00%
100.00%
219.09%
3327.27%
419.09%
5218.18%
6218.18%
719.09%
819.09%
900.00%
1000.00%

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