10.《ネタバレ》 先日、親の法要で故郷の菩提寺へ行きました。そのお寺は我が家には不釣り合いな開山1000年を超える古刹で、住職はローカルTVニュースには良く登場する名士。長男次男ともその寺で僧職を務めていますが、その日は次男さんとお話ししました。その明るいイケメン坊主は、なんと地元では有名なミッション系の中・高・大で学生生活を過ごしたとのこと、思わず心の中で「ファンシィダンス!」と叫んでしまいました。 その5年前にピンク映画を一本監督した経験しかなかった周防正行の実質的な商業映画監督デビュー作、初期の周防映画のパターンがこの一本で固まったと言えるでしょう。私は本作に続いた『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』を初期周防三部作と捉えていますが、もっとも肩の力を抜いたような撮り方の本作が実は一番の好みです。これが映画初主演である本木雅弘の棒読み調のセリフ回しはもちろん演出のうちですが、やはり棒読みの鈴木保奈美(こっちは天然の大根演技)とシンクロして独特のオフビート感が出ています。竹中直人も後年のウザい演技じゃなく、ほんとこれぐらいテンションで見せる演技は彼が芸達者であることを再認識させてくれます。そして驚くのは同僚雲水の彦摩呂、こんなイイ男が30年も経たずして巨漢の食レポ・タレントに変貌してしまうとは、誰が想像できたでしょうか… ともかくとして、本作は周防正行映画のエッセンスが詰まった秀作だと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-02-15 23:29:32) |
《改行表示》9.当時「シコふんじゃった」がロードショーされ、ブレイクしまくっていた周防監督の他作品も見たいということで、レンタルショップで本作ファンシイダンスをレンタルしてきました。当時、友達と小さなブラウン管で鑑賞しましたが、腹がよじれるほど大笑いした楽しい記憶が残っています。 とにかく塩野陽平(本木雅弘)と、その弟である郁生(大沢健)を軸にした人間模様が抜群に面白いのです。修行僧の同期に珍来(田口浩正)、英峻(彦摩呂)、古参に光輝(竹中直人)というダイアモンド布陣で、画面の見栄え、セリフの妙、棒読みのギャグなど、何から何まで面白いのです。 皆さんも同意見だと思いますが、お寺に着いた時の身体検査、ウォークマンのカセット入れ替え事件、キャバクラに乙凸したら・・、ケンタッキーとマドンナ、トイレの取材などなど、最高に大爆笑できるシーンが多かったです。特に竹中絡みのパートが全体的に非常に面白いです。 子供っぽい部分もありますがマンガを読んで楽しめるようなタイプの方でしたら十分に楽しめるライトな感じのお寺モノといった感じです。周防監督の初期作品ですが、彼のハウツー物の中ではダントツの面白さだと思います。 【アラジン2014】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2014-07-22 18:20:24) |
8.見る前は今見ると滑ってるかもと思っていたのだが、確かに時代を感じる部分は多いものの、軽いコメディー映画としての楽しさは充分にあり、当時まだアイドルのイメージが強かったであろう本木雅弘やこれが映画デビュー作の田口浩正、それに竹中直人が非常にいい味を出していてとても面白かった。田口浩正がトイレで羊羹を食べて食いつぶれるシーン(その食べっぷりがまたすごい。)などは実際に太った体形の住職を知っているからか失礼ながら「あの住職もこんな感じなのかなあ。」と思いつつも笑ってしまった。往年の東宝映画の脇役俳優である和尚役の村上冬樹がすっかりおじいさんになっていたが、彼もまたいい味を出してくれていて良かった。本作は周防正行監督の初の一般向け映画なのだが、葬式に対してお寺での生活を題材にしていたり、宮本信子をチョイ役で起用していたりと、見るからに伊丹十三監督を意識しているのが分かる作風となっているが、これは「マルサの女」と「マルサの女2」のメイキングを演出した周防監督が伊丹監督から受けた影響が大きいからなのではと思う。劇中音楽として使用される「若者たち」のメロディーも妙にマッチしていて印象に残った。(とはいえ、冒頭のロック調に編曲された同曲を主人公がバンドを従えて歌うシーンは少しひいてしまったが。) 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-10-01 14:08:26) |
7.《ネタバレ》 邦画は観ないと思うけど、見てみると良いわよ。特に低予算でも笑える才能を持った監督が日本にもいるし。などと言う友人の口車に乗せられてまんまとはまった周防作。坊主が袈裟着てなにしますんやろか?かなぁんぁー。 【成田とうこ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-04-24 06:14:02) |
6.これ、ガイジンにウケたりしないのかな。甲田益也子が美しかった。 【マックロウ】さん 7点(2004-06-15 17:24:44) |
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5.監督の発想がいいね、お坊さんを題材にした映画を作るなんて。しかもテンポ良い作品に出来あがってる。この映画でこの監督のファンになった。 【くうふく】さん 7点(2004-06-06 18:09:59) |
【ばく】さん 7点(2004-03-22 22:12:02) |
《改行表示》3.コメディの傑作。独特の雰囲気、リズム感が心地よかった。 しこふんじゃったになるとダメ。 ただ鈴木保奈美は個人的にちょっと嫌いなので、-1。 ところで、ファンシィダンス2製作決定!とか、ビデオで当初 予告していたけど、いつの間にぽしゃったんでしょ。 【うさぎ】さん 7点(2004-01-10 17:37:40) |
2.着眼点がいいですよね。お寺の厳しい修行も、普通の青年なら本音はこんなものだろうと思わせる。感動モノではイランや中国、迫力・スケールではハリウッド、演技力・格調ではイギリス、おしゃれではフランス・・とそれぞれかなわない。日本はこういう軽いコメディタッチでうまく見せるのが一番かもしれない。 【キリコ】さん 7点(2003-06-07 21:18:10) |
1.邦画はこういう方向で行くと成功するという例だと思います。お坊さんライフという着眼点もオリジナルでいいし、ちょっとフラットな中にも起承転結があって細かなエピソードも面白い。本木さんや竹中さんもスゴク良かったです。 |