13.《ネタバレ》 ユダヤ人に対する差別って欧米では根深いんでしょうけど、アタシは節操なくお盆もクリスマスもやるノーテンキな日本人なんでイマイチよくわかんないのよね。 でもこの映画を見て思ったの、反ユダヤ主義ってのは日本の部落問題とか在日問題に近いのかなと。 それで自分だったらどうするかって考えてみると…アタシ完全に偽善者キャシーだわ。 部落の人や在日の人を差別する気は全然ないし、差別なんて最低だとも思ってるけど、じゃあなにか行動を起こすかと言われたら…たぶん黙ってるわね、キャシーと同じで。 「差別や偏見を見て黙ってるのは、それを助長することと同じ」っていうテーマはよくわかるし、アタシみたいな人間は反省もしなきゃいけないんだろうけど…どうもこのテーマ自体が上滑りしてるような、理想論ふりかざしてるだけのような気がしないでもないっていうか。 みんながみんなフィルのように力強く立ち向かっていけるわけじゃないからねえ…。 まあだから差別ってのはなかなかなくならないんだろうけど。 難しい問題よね…。 ところで!当時31歳のグレゴリー・ペックの端整な美青年っぷりったら!! アメリカの正義を体現する俳優って言われるわけよねー。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-29 20:11:22) |
《改行表示》12.差別と偏見を題材にした、グレゴリー・ペック主演の社会派ドラマ。 タイトルやあらすじから、何となく堅そうな映画というイメージを抱くけど、 ひねくれていなくてとても鑑賞し易い。序盤の流れがその後の展開に興味を抱かせるし、 ヒロインとのロマンスもうまくテーマへと繋げていて、なかなかうまい構成だった。 ラストはちょっと気に入らなかったけど・・・。 正義感溢れる主人公を演ずるグレゴリー・ペックは、この役柄にぴったり。カッコいい。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-29 12:09:09) |
11.《ネタバレ》 記念すべき1200本目のレビューという事で、敢えて自分のHNが付いた作品をチョイス。後に「草原の輝き」(10点)を作ったエリア・カザン監督作らしく、この初期作品も非常に格調高くガッチリした作り。全編に「古き良きクラシック映画」の雰囲気が。確かこの映画、長らく本邦未公開で自分の大学時代に初ロードショー公開された記憶あり(「今答えてほしい!あなたも紳士協定に組する側の人間なのか?」とかいう宣伝コピーだったような)1947年製作という事は、戦勝国アメリカが一番自信に満ち溢れていた時代のはず。だからこういう、一見「アメリカの良心的」マイノリティー側=弱者の味方をしているように見せかけ、実はマジョリティー側の、上から目線優越感に浸っているだけと、受け取られかねないような作品を無邪気に作れたんでしょうね。でもこの作品を観る限り、製作者たちの無意識なる尊大さはそれほど感じられなかったのでこの点数で。沈黙は金ならぬ罪なり(←といいたいところだけど時と場合によると思う) 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-06 13:14:44) |
10.意義深い映画でした。タイトルの意味は、かなり自虐的ですね。第二次大戦のすぐ後に、このような映画を作る、アメリカの懐の大きさに脱帽です。グレゴリー・ペックの「正義の味方」的イメージは、この映画から作られたのでしょうか?単一民族の日本人には、なかなか理解しがたい話題でもあります。 【shoukan】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-03 23:18:26) |
9.冗長で、教科書的だが、見どころもたくさん。「紳士協定」の意味と閉鎖的なアメリカの一面を見ることができた。Father Peckは相変わらず渋い。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-04-19 14:30:06) |
8.《ネタバレ》 個人の価値観や人となりを知らない状況で、人種や宗教、(職業にも言えます)でのみの判断で見下して優越感に浸る事の愚かさ、それを無垢な子供達に刷り込む事の罪深さ。紳士協定という言葉の響きと実態の乖離を突きつけられます。主人公が自ら望んだ8週間のユダヤ人生活は、「被虐ごっこ」の如きは言い過ぎとしてもどこか上からな目線を感じて釈然としません。最後の方でユダヤ人である友人が語る「君はその時どうした?・・・口に出した?」に、体験ではなく生涯ユダヤ人である事実の重み、思う事から実行する事への一歩の距離の長さを知らしめられます。 |
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《改行表示》7.主人公の正義感は素晴らしい。誰にも真似できない。私も、差別は好きではないしありえないことだと思っているが、ここまで徹底できない。 1947年当時にはすごく斬新な映画だったのだろうと考えさせられた。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-08-13 06:15:15) |
【カルーア】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-06 21:21:46) |
5.これはユダヤ人差別をテーマにしているが、本質は「見て見ぬ振り」では変化は起きないという事だと思う。たとえ自分の身が不利になろうとも正しいと思う事を貫く事ができるのか?自分のパートナとは生活を共にしていく訳だから相手が正義のために冒険や危険を冒そうとする時に一緒に行動できるのか?という事を問いかけていると思う。 |
4.これで7点とか無難な点数を下したら、やはり怒られてしまうのでしょうか? 【かんたーた】さん 7点(2003-09-09 23:10:13) |
3.こんにち、米社会で大きな発言力を持っていると思われるユダヤ人が、47年当時はこんなに差別されていたとは知らなかった。子供はいじめられ、ホテルは断られ、職にはつけずとは・・グレゴリー・ペックは記事を書くためにユダヤ人と偽り、それを身をもって体験し正義感を燃やす。そのため恋人とも険悪になるが、「よくないことと分かっていても、差別する人に対してなにもしないのは差別を認めていることと同じ」ということを理解して、人生を共に歩む配偶者は同じ志を持つ同志でなくてはならない、ということも知る。このユダヤ人擁護は、ハリウッドにはヒトラーのユダヤ人狩りを避けてヨーロッパの映画関係者が多数来たそうだし 、何かそのあたりの事情でもあったのだろうか。 【キリコ】さん 7点(2003-03-08 15:16:20) |
2.反ユダヤ主義に関する連載を掲載するにあたり、ジャーナリストである主人公のグレゴリー・ペックがユダヤ人になりすまし、その苦悩を自ら経験することによって差別がどこに存在するのかと言うことを暴いて行く非常にストレートなコチコチの社会派ドラマ。この映画の肝はグレゴリー・ペックではなく、その婚約者の女性にある。つまり、積極的に差別をしていない自分には罪がない、自分はリベラルだと思っている私のような人間である。「沈黙していると言うことは現状を認めていることだ」と言うことをこの映画で教えられた。これは何も差別問題に限ったことではない。例えば選挙。或いは戦争。「自分ひとりが言ったところで・・」と沈黙したなら後から文句言う資格なんて無い。自分も同罪なのだ。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2003-03-06 11:22:54) (良:2票) |
1.当時としては、社会的なタブーを真正面から扱った、ショッキングな内容だったんだろうな、と思う。そういう意味ではとても重要な作品。ただ作品のおもしろさ、という点では、テーマがテーマなだけに余りにも説教じみているように感じてしまった。とりわけ母親の台詞が・・・。 【KARIN】さん 7点(2002-03-26 17:20:47) |