1.《ネタバレ》 社会派から娯楽まで幅広く創り続けるソダーバーグ。
本作では、一昔前のオーシャンズシリーズで培った娯楽手法で、見事に裁きます。
一見、ヒューマンドラマのような趣のなか、犯罪が粛々と行われ、盗ったお金は戻すかと思いきや、
やはりちゃっかりもらってた、なんて・・(笑)
もうね、投資マネーやら電子マネーやら、もうリアルなお金の犯罪は、豪華絢爛に見せる時代ではないんですね。
大金を盗む話も、地味に語られるご時世。
ソダーバーグもその辺の時代認識を感じとっての本作なんでしょうね。
で、捕まらぬ犯人たちは、盗まれた側も保険金でカバーできるので、誰も興味持たない・・
ように見えて、実はヒラリースワンク演じる女性FBI捜査官だけ、ラストに犯人たちのバーで酒を飲んでる、
なんてラストで、ニヤリとしてしまいます。
ダニエルクレイグが昔のマックウィーンのようで華がある。
ソダーバーグは真面目に映画のことを考えてる人だと思います。
次回作も楽しみ。