1.《ネタバレ》 ヘルツォークといえば、文明論映画。
ポイントは、いかに異文化でキンスキーが変わっていくとこだろうと思って観てた。
なるほど、ヘルツォーク、メロドラマみたいな異文化との女性との恋で
変わるとか、そんなことはしない。
ここでは、命の危機を、異文化(西アフリカ)の地の政争で命拾いし、
アマゾネス軍団率いて、天下をとっちゃうという話に持って行く。
しかし、奴隷のために純情なアマゾネスを利用したという形になり、彼は孤独である。
そして、母国のフランスからもおたづね者になり、
国と国の狭間でのたうちまわるのを、ラストの海と陸の間で、
波にもまれて、溺死していくキンスキーの姿に象徴的に重なる。
見事!ヘルツォークの文明論映画、みごとなオチ!