21.気の強さに鼻白む事が多々あるイングリッド・バーグマンを骨抜きにする伊達男シャルル・ボワイエ。とびきりのメロドラマに今日もキュンキュンと思ったのが、まさか、あんな形で骨抜きにするとは。威圧感満点のボワイエの酷薄な表情に見惚れたものの、生来の品の良さで極悪になり切れないところが何とも歯痒い。また、いたぶられるバーグマンの一本調子な演技に興に乗れず。 |
《改行表示》20.《ネタバレ》 1940年の古いモノクロ映画。オリジナルがさらに古くてそのそのリメイク版だった。 オリジナル版は未見だが、もともとは舞台の映画化。しっかりしたサスペンスで後のお手本になるような内容だった。 夫が怪しいのはすぐにわかるけど、それでも最後まで目が離せない。 見る前はタイトルとスチール写真でなぜか勝手にロマンティックなラブストーリーかと思い込んでいたので、良い意味で意表をつかれた。 正統派美女で思い浮かぶ歴代ハリウッドスターといえば、ニコール・キッドマン、シャーリーズ・セロン、ティア・レオーニといるが、時代をもっと遡ればイングリッド・バーグマン。その整った気品ある容姿に、思わず見入ってしまう。 主役のバーグマン以外のキャラとキャストもちゃんとハマっていて、いかにも胡散臭い新郎、仕事のできるイケメン警部のほか、小生意気な若いメイド、ヤジ馬根性丸出しのお婆さん等の脇役もいい味を出している。 【飛鳥】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-27 22:46:02) |
《改行表示》19.カビ臭そうで退屈するかなと思いきや、まったく杞憂でした。ヒロインを心理的にギリギリと追い込んでいく様子は、まさにサスペンスの王道。予備知識ゼロのせいもあってダンナの意図がなかなかわからず、不気味さに惹きつけられました。「ガス燈」という小道具(大道具?)の使い方もシャレています。 ただし、イングリッド・バーグマンほどの美人より価値のある宝石がこの世に存在するとは、私にはどうしても思えませんが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-27 01:27:26) (良:1票) |
《改行表示》18.夫との関係を軸に展開される、主人公の妻が次第に精神的に追い詰められていく様を 些細な出来事を積み重ねじっくり描くサスペンスですが、 歴史を感じさせる屋敷の佇まいや古城の中のような室内装飾の様式美にはゴシックロマンの香りも漂う。 本作の少し前に撮られたヒッチコックの「断崖」「レベッカ」あたりを思わせる作品です。 ヒッチコックなら本作の主演女優はジョーン・フォンティーンで決まりだったでしょうか。 霧が立ち込めたロンドンの夜に浮かび上がるガス燈の灯り。室内のガス燈が作り出す光と影。 モノクロの世界。そして美しい伝説の名女優イングリッド・バーグマン。 昔の映画の中にある、格調の高さを感じさせる空気もたまらなくいい。 ミステリとしては、誰が犯人なのかは前半で見当が付いてしまいますが、 本作はその上で夫妻の関係の中にあるサスペンスを堪能する映画。 本作でオスカーを手にしたのはバーグマンでしたが、シャルル・ボワイエの悪役も秀逸。 嫌な雰囲気を漂わす若いメイドの存在も効いていました。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-02-27 21:33:14) |
17.《ネタバレ》 よくできてると思うわ。 スッキリまとまりすぎてるのが難と言えなくもないけど…。 舞台作品としてはこれぐらいでちょうどいいんでしょうけど、映画にするとちょっと出来すぎてる感じがしちゃうのよね。 でもそこを補ったのがイングリッド・バーグマンの狂気の演技と、ジュード・ロウ似のシャルル・ボワイエの高橋英樹ばりによく動く眉毛よね。 バーグマンは後半にかけてほんとにゲッソリしちゃって、彼女の美貌を堪能したかったアタシとしてはちょっと残念だったけど、まあ演技力がアピールできて良かったのかしら? ところでナンシー役のあの娘ってジェシカおばさんなのね! 意外なところで意外な人を見れてちょっとうれしかったわ。 【梅桃】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-09-07 14:14:18) |
《改行表示》16.もうちょっと最後が盛り上がるように作れるんじゃないかとも 思ったけど、うまくまとまってるのかな。 自分が正気じゃないかもしれないって、そんなに短期間で 刷り込みできるものなんだろうか? そして、あのおばあちゃんいるか? |
《改行表示》15.《ネタバレ》 序盤で犯人がわかり、もう少しして大半のストーリーの察しがつき、終盤に入る手前でほぼ全ての内容が読めます。そのままどんでん返しもありません。時代が新しくなるほどもっとひねりが必要になると思いますが、この時代の作品としてはこんなものでしょう。もちろん、ここで何か意外性があればもっと点数は高くしましたが・・・ ラストで復讐する気配が少しありましたが、結局無難に終わり、これはこれで後味が悪くなくてよかったと思います。 映像、音楽はベタなんでしょうが雰囲気を感じました。またバーグマンの美貌も個人的には高ポイントです。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-08 06:45:54) |
14.1940年の同名リメイク。当時の映画としては上出来のはず。バーグマンの美しさが引き立つ。BSはカット版だったのか、14歳のときのポーラを見た覚えがない。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-03 23:52:40) |
13.この映画、戦後直後の初公開時の批評で「あんな長身ガッシリ堂々とした体型(=バーグマンの事)の女性が怖れおののくのは可笑しい」っていうのがあったようです。それを聞くまで私自身気にも止めなかったんですが、なるほど、確かに言われて見るとこの映画のバーグマンって、同時期の「誰が為に鐘は鳴る」、ヒッチコックの「汚名」「白い恐怖」と比べ格段にガタイが良く見える(笑)おそらく相手役シャルル・ボワイエとの2ショットバランスに格段気を配っていないせいじゃないだろうか?お二人が並ぶとずっとバーグマンのが強靭で怖いもの知らずの女性に見えちゃうんですよ。相手役が長身クーパーやケーリー・グラント、グレゴリー・ペックだと全く気にならないバーグマンの身体的ハンディキャップイコールこの映画の弱い部分じゃないですかねえ・・・?勿論古き良き時代の雰囲気醸成は素晴らしいし、バーグマンならではの繊細細やかな演技は堪能出来るので決してつまらなくはないんですが。女優を美しく撮る事については他の追随を許さなかった、ジョージ・キューカー監督は男優側の身長コンプレックスに関しては意外と無頓着だったのかなあ、と(笑) 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-04-12 10:38:10) |
12.皆さんおっしゃられているように、ヒッチコックに多大な影響を受けており、それなりにいい線までいってはいるが、やはり本家は超えられていないなという感想。どこに差が出たかって、やはり悪役の描き方でしょう。ヒッチコックはもっと印象的な悪役を創れています。 【j-hitch】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-01-01 02:59:16) |
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11.オリジナルを一昨日ぐらいに見たので話の筋は全部わかってるんだけどもほんとのミステリー映画になっちゃってる、な印象です。モノクロの中で光るイングリッド・バーグマン美人さにだんだんと険しくなるのがちょっと可哀そう・・・・。なんか西郷輝彦に似てねねか?とたぶん自分だけだど思うけどシャルル・ボワイエの悪顔が変に似合ってました。でも前と比べて30分近く長くなってるのでちょっと伸ばしすぎかな・・・というのもありました。 |
《改行表示》10.白黒映像でバーグマンの美しさが際立つ。古い作品ではあるが結構サスペンスがあり楽しめた。 ただこんな美しく愛してくれる妻を追い詰めていく動機が理解出来ない。愛人がいたのかな~。 そこまでしなくても目的は達せられるのでは・・・。 2011.7/28 2回目鑑賞。美男子の典型シャルル・ボワイエと云われるが・・。ミス・マープルのアンジェラ・ランズベリー等新しい発見。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-05-11 18:16:39) |
9.《ネタバレ》 オチが分かってしまっても面白い。演出も役者の演技も素晴らしい。最初は美男子だったシャルル・ボワイエがストーリーが進むにつれ悪人顔に。眉毛の動きが魔法使いみたいでした(笑) 【ponsuke】さん [地上波(字幕)] 7点(2008-02-16 14:30:06) |
《改行表示》8.グレタ・ガルボにキャサリン・ヘプバーン、マリリン・モンロー、オードリー・ヘプバーン、、女性を撮るのに定評のあるキューカーが本作はイングリッド・バーグマンを主演にその手腕を発揮している。バーグマンが本作でパーフェクトな演技をしているとは思わないが、ジョセフ・ルッテンバーグの光と影を巧みに使った撮影とキューカーの演出が絶妙で心理的に追い込まれていくバーグマンを堪能でき、彼女の魅力を存分に引き出している。不安定な彼女の心理的状況はまるでゆらゆらと揺れる灯火のようであり、儚さがあり美しさがある。 サスペンスとしては脚本が弱いかもしれないが、メイドを筆頭に他のキャラクターが何とも怪しげで見せ方が非常にうまい。登場人物の視線や表情、光から影、影から光というような撮影方法でサスペンスを作り出す本作は非常に面白い。他の方がおっしゃってるように『バルカン超特急』や『レベッカ』というようにヒッチコック作品に似てる部分が見受けられるが挑戦をしているようにも思え意欲を感じる。真の狂人は・・・、そしてラストのオチとその辺もヒッチぽいかもしれないがそこを超えた満腹感が本作にはある。 【きいろのくじら】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-12-22 23:18:24) |
7.これは確かにどこから見てもヒッチコック映画の雰囲気を感じる。ただヒッチコック作品に比べると弱い。しかし、そんな弱さをカバーする俳優陣の演技、特に幻惑に惑わされ、苦悩する女を演じているイングリッド・バーグマンが素晴らしい。オスカー獲得も納得!そして、この映画、モノクロであるからこそ浮き立つイングリッド・バーグマンの白いドレス姿には男なら誰しもクラクラしそうになるだろう!サスペンス映画てよりは人間の苦悩を描いてたドラマとして見た方が良いのでは!これはこれでなかなか面白い。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-09-22 21:15:16) |
6.《ネタバレ》 ボワイエとバーグマンの演技を目玉にした映画ですね。どちらかといえば、ボワイエの方が良かったと思いますが、バーグマンはこれでオスカーをもらってます。夫が妻を嘘で精神的に追いつめますが、メイド達もグルだったんじゃないかと、見るたびに思います。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-09-23 23:37:39) |
5.サスペンスとしての出来はそこそこといったところでしょうか、、、ただイングリッド・バーグマンをはじめとした役者陣の演技はなかなか見事でした。 【maemae】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-24 09:02:57) |
4.既レビューにも指摘がありますが、列車内のメイ・ウィッティはほんま『バルカン超特急』ですね。しかし本作ではフロイのように突然消えたりはしないから大丈夫・・・と思って安心していたらいけない。消えるどころか好奇心いっぱいに姿を現し、ラストまで締めくくってくれるのには笑いました。イタリアに移住するポーラは、後のバーグマンの運命を先取りしたようで、シャルル・ボワイエがロッセリーニに見えてきます。さてロンドンを舞台に、街路のガス燈が霧の中でぼんやりと灯る雰囲気と室内のガス燈の光の強弱をバーグマンの心理に絡めていく描写はなかなか幻想的で、徐々に衰弱していくバーグマンの不安げな表情は官能的でもあり、ソフトフォーカスで捉えたアップなどはさすがキューカーだなぁと思ったりもします。しかしこの真相、こりゃ~トラウマどころではないですよ、ポーラはちゃんと生きていけるのか・・・、彼女の心に暖かきガス燈が再び灯ることを祈ります。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-17 12:31:51) |
3.ガス燈というものの存在を知らず、何の映画かも想像つかなかったが、蓋を開ければ非常に面白いサスペンスだった。確かにヒッチコック臭が漂っているが、展開がスローなところがだいぶ違う。それでも雰囲気が良く、緊張感が持続している。イングリッドバーグマンはウェスト細いけど腕太いな。 【ぷりんぐるしゅ】さん 7点(2003-12-18 07:58:29) |
2. ジョージ・キューカーって監督は恋愛映画などに出色の腕の冴えを見せるのが特徴なので、こういうスリラー・タッチはやや畑違いかも。まぁ、でもバーグマン、ボワイエ、コットンと魅力的な役者も揃ってるし、途中でバレバレな展開でも一応飽きさせずに見せる丁寧な作りと、流石に今時のヘナチョコ監督どもとは比較にならぬ風格ある演出は好感が持てるので、あんまり悪い点は付けたくない。原作はパトリック・ハミルトンのヒット舞台劇。 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-02 11:49:32) |