1.《ネタバレ》 幼い頃に、遠くアメリカまで養子に出されたマーク。
アジア人として差別を受けながら、彼が自分を確立するために選んだのはアームレスリング。
文字通り、腕一本で人生を切り開いていくのだが、アームレスラーとしての挫折も味わっている。
その挫折や、アームレスリングに賭ける思いがもう少し丁寧に描けていたら、八百長を拒むマークにもっと感情移入できたのに、そこが残念。
アームレスリングの映画と言えば、もちろんシルベスター・スタローンの『オーバー・ザ・トップ』が燦然と輝いているのだが、本作もなかなかの力作。
リンカーン・ホークが決勝戦で絶体絶命のピンチから脱出するのは、指の握り。
この『ファイティン!』では、血の繋がっていない妹や姪っ子が、マークに逆転の力を与えてくれる。
あとは、ただ涙を流してその感動を味わえばいい。
泣いちゃったぜ、やっぱり。
マ・ドンソクの真っ正直な演技と、相手役の若手?もなかなか好演の良作。