《改行表示》8.《ネタバレ》 ホラ男爵のお話を上演している舞台に、ホラ男爵ご本人がやってくる、というお話。つまりこの映画自体がまたホラ話になっている、というメタ構成。しかもそのホラ男爵のホラ話は、現実世界に飛び出してきて、この映画の視点ともいうべき少女を引き連れ、あり得ない冒険の世界へと旅立っていく。 だけどその冒険の物語もまた、気がついたら男爵のホラ話にすり替わっていて、ついには現実とホラ話の境界も曖昧になっちゃう。だいたい、いくら大真面目に自分の体験談を語ってみせたところで、「私はその時、死んだんです」だなんていう自己言及には、それはそれはもう危険なパラドックスのニオイがプンプン漂ってます。 ま、こんなデタラメな映画がこんな大規模なセットで大金かけて作られ、存在している、ってコト自体が、一種のパラドックスなんでしょう、なあ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-02-05 09:00:51) |
7.幼き日のユマ・サーマンとサラ・ポーリーにお目にかかれて光栄です、光っていますね二人とも。さてストーリーは賛否両論のようですが、大人でも楽しめるおとぎ話で私は飽きませんでした!楽しかったです。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-05 13:20:18) |
6.テリー・ギリアムが、ほらふき男爵ことバロン・ミュンヒハウゼンやドン・キホーテの映画化を試みたのは彼らに自己投影してたみたいですが、巨費をかけたこちらはその贅沢なお遊びが絵になってるんだけど、キホーテの方は頓挫したままなのは、あちらがキャラとしても物語としても格上で彼の手に余ったのかもしれず。 あきらめてはいないらしいけど。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-23 01:20:10) |
5.非現実的描写の数々に「もういいよ~」となりそうだが、それでもいつのまにかこの荒唐無稽な世界に引きずり込まれてしまう。けして途中から物語が面白くなったとは思わない。おそらく、その一見馬鹿げた描写、いかにも作り物なセットがいかに妥協なく作り上げられたものかということがガンガン伝わってくるからだと思う。作り物ぽくてもいい加減なものは一切無い。細部まで観なきゃ!と思わせる力がある。『バンデットQ』も同じことが言えるが、個人的にはモンティ・パイソン風味が薄れた『バロン』のほうが好み。このバロンなる人物、国を助けるために気球で旅立ったはずが、「もう大丈夫だ」「お父さんは無事だ」とかいい加減なこと言って自分の好きなことしか結局してないというよく考えんでもサイテーな性格なのだが、そこがいい。だから歯抜けのサラ・ポーリーの健気さもより際立つ。ユマ・サーマンのヴィーナスは完璧!!息を飲むとはまさにあの瞬間のこと。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-02-23 16:58:17) |
《改行表示》4.家族一緒に見ると良いでしょう^^ お子さんがいるならなおさら良し! 【ほ~り~ぐれいる】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-09 20:36:05) |
3.ユマ・サーマンとサラ・ポーリーの美しさに身もだえした。ほら吹き男爵を映像化。興業的には大失敗だったみたいだけど、きちんと一定レベルをクリアしています。 【承太郎】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-01-10 12:08:49) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 キッチュな感じがすきです。なんかビートル・ジュースとヤン・シュワクマイエルのアリスとディズニーのアリスと漫画のワンピースを足して割って何かを振りかけたような感じでした。そして伯爵は 敵兵の首を連続で景気良く飛ばしたりと結構過激派だと思いました・・。そういう笑えないようなシーンが多々あったけども全体的に茶目っ気があるので全然許せます。 【ばく】さん 7点(2004-04-10 21:59:01) |
1.子供が観ると単なる夢物語。大人が観れば随所に施された象徴的な趣向について考えさせられる作りになってる。「夢」の世界を守るという監督のメッセージが前面に出すぎて現実に引き戻される仕上がりになってるかな?と思う。けど、好意的にみれば戦闘的というか熱かったんでしょうね、ギリアム氏。僕はそういう空回りする意気込みは好きですよ。 |