8.《ネタバレ》 祈りのない映画。
つまり、これほどニューシネマらしい映画はないくらいのラスト。
あのBGMが聞こえてくると、近くにブギーマンが!って感じで、非常に呪い度の強い映画。
映画とは落とし前の芸術だと思ってる僕には、非常に不安な気持ちが残ってしまい、
低評価を与えたいが、カーペンターの奇才ぶりのつまった内容から、やはり低評価は与えづらい。
とにかく尻軽カップルのイチャイチャなところは、小生もむかつく。
これが、イチャイチャ斬殺ホラーの始まりなのだろう。
カーペンターの発明したモノは、後世色々なところで応用されてる。
ダースベイダーばりの息づかい、夜の密室・女性一人で不審者に立ち向かう、などなど。
(しかし、あの白い覆面の下にちらりと見えるイケメンが不死身のブギーマンってとこが未消化なんだよなぁ)
でも、今観ても新しい、カーペンターの鋭角なセンスには、ただただ舌を巻く。
前の方のレビュワーさんの、映画には必ずしも過剰なサービスは必要ないのでは、という意見に
我が意を得たり!です。