20.《ネタバレ》 なんとあのジーン・ハックマンがFBI役。
やはりハックマンはハックマン(爆)
「フレンチ・コネクション」とだぶりました(苦笑)
たぶんほとんどの人がFBIふたりならハックマンを褒めると思う。
けれど私はウィリアム・デフォーが気になって仕方がない。
彼は本当にいくつもの顔を持っていますね~
今回の役もメガネをかけてまるで変装状態(爆)なのに、
こいつはいくら顔を変えてもウィリアム・デフォーだ!と。
切れ役が得意なので心配したんですが無用。
どこか昔のイギリスの映画っぽい感じで意外とクールなFBI役が合っていた。
このふたりの組み合わせって普通考えられませんよね。
感覚的には「L.A.コンフィデンシャル」を観てるような娯楽感。
そして内容はKKKと言われる白人至上主義団体によるある事件。
前半のうねるように走る車を縦に撮る映像は、
そういえば同監督のケビン・スペイシー主演の同じような系統の映画、
「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」 この作品の前半にも出てきました。
まさに映像美・・
作品は両方とも社会派映画なんですがこちらのミシシッピー・バーニングのほうが面白い。
あと前半の映像の面白さという点では「激突!」を思い出した。
前半はスピルバーグ映画みたいなんですよ。
観ていて「ミュンヘン」のようでもあるなぁとか思いましたから。
後半から「ゴッド・ファーザー2」のような報復映画になり、
ここらはもうテンポよく娯楽作としても退屈しない。
結局正義が最後に勝つという図式ではあるけれども、
それでも根本は変らないから終わらないという、
混沌とした曖昧なものを残している・・
しかし後味が悪いわけでもない。
曖昧な歴史が作った差別と利用したKKKという団体。
弱いものはさらに弱いものを叩く。
一番罪なのはそれを見てみぬふりをすること。
われわれも同じ罪人だと、
ウィリアム・デフォーがつぶやいたセリフが全てです。