10.ニューヨークから、鄙びた秘境のような温泉地まで、一本の映画にどれだけの光景を盛り込みうるか。さらには時代も過去と現在を行き来したりして、このハチャメチャな構成こそ、角川映画らしさ。え、物語の中にあまりに偶然が多いって? いいんです、そうでもしなきゃ、こんな物語、まとまる訳ないじゃないですか。さらには、まがりなりにもニューヨークでカーチェイスらしきものを撮ってしまう、この心意気。いやぁまさに、角川映画、ですねえ(時代は、「ニューヨークへ行きたいか~」のアメリカ横断ウルトラクイズが始まった頃ですから…)。もっとも、全般的に、アメリカのシーンはあまりうまく撮れていないといいますか、なーんか変なのですけれども。そしてこんなエキセントリックな映画は、やっぱり松田優作でないと、つとまりません(普通の演技では、最後まで持ちません)。ところで、麦わら帽子が飛ぶシーン、あまりに見事に飛びまくってるもんで、これはもしや帽子ではなくアダムスキー型のUFOではないか、と……。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-08-04 22:55:14) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 「キスミー」へ行くと言い残しニューヨークのハーレムを去ったジョー山中演ずる一人の黒人。行き先は日本で、ファッションショーが行われるホテルで「ストウハ」という言葉を残して死んでいた(ちょっと『砂の器』っぽい?)。今後を期待させる冒頭のこのシーン。この映画のサスペスフルな所や、日本とニューヨーク同時進行で進む展開等。この映画の貴重な要素が分かる一番大事なシーンだ。このオープニングロールの熱さから、当時の角川映画の気合いを感じ取れる。この冒頭のジョー山中出演シーンのテンションの高さが、他のシーンに追い付いていないのが残念。 【カイル・枕クラン】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-11-01 18:17:27) |
8.岩城晃一は、声が悪いということで吹き替えを使われていたとの情報があります。当時のニューヨークの摩天楼とハーレムの対照が印象的です。最後に、ジョージケネディーが足をあげて痙攣するところは劇場でも失笑を買っていましたが、本人は真剣に演技していたのでしょうね。やっぱり主題歌でかなり得をしています。 【ジブラルタの星】さん 7点(2004-07-20 21:55:39) |
7.映画を観た後も哀愁漂うテーマ曲が延々頭に残り、即座にレコードを買って帰った1977年。小学5年だったけど、映画館で泣いた記憶があります。 【gyu_yan】さん 7点(2004-05-06 22:38:46) |
6.西条八十の詩がモチーフになった有名なCMが公開当時流されましたね。ジョー山中の歌も印象的です。原作を先に読んで映画を観た後脚本も読んでしまったほどのめり込んだけど(笑)、今考えると普通の人間ドラマだったなあ。ジョージ・ケネディがいい味を出していました。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-02 10:42:06) |
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5.この当時の角川映画は、キャッチコピーやテーマ曲をテレビCMに流す等、宣伝が本当にうまかった。僕なんかもそんな戦略に見事引っ掛かったクチで、ほいほいと劇場に足を運んだものです。物語りといえば、親子愛を絡めたサスペンスものなんですが、大雑把で説得力に欠けるストーリー展開は否めないものの、人情に訴えかけた演出はググッとくるものがあった。それもこれも、淡く切ない西条八十の「帽子」とジョー山中の主題歌があまりにも印象的で、作品自体を大きく助けた感じがした。西条八十の「帽子」とジョー山中の主題歌に、う~ん7点。 【光りやまねこ】さん 7点(2003-08-09 17:31:51) |
4.角川映画のイメージ戦略にどっぷり浸かっていた私としては、この映画好きです。ストローハット→ストウハ、霧積→キスミー(こんな発音になるか分りませんが)、西条八十の詩を松田優作が読むCM、ジョー山中の主題歌、様々な所へのロケ、ジャンル構わずの俳優起用、そしてストーリー、全部好きです。そりゃいま見たら?ですが。 【チューン】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-06-01 01:55:59) |
3.原作ともども『砂の器』との類似性が指摘されることがありますが、ある一点で、決定的に異なっていると思います。それは、犯行再現シーンで、犯人に刺された被害者が、犯人に向かって放つ一言です。涙が出ました。初公開当時、『シティ・ロード』誌で、その年のワースト・ワンに上げられたりもした本作ですが、そんなにひどくありませんよ。 【新加坡指令】さん 7点(2002-12-16 22:25:34) (良:1票) |
2.主題歌が非常に切なく印象的。物語が進むにつれ解き明かされていくスターの汚点、人生の二面性。黒人が「母さんそんなに僕が憎いのか?」と言いながら自分でナイフを腹に刺すシーンは忘れられません。ホテルのフロントマンは原作者の森村誠一氏でした。 【KEN】さん 7点(2002-07-01 06:52:37) |
1.あの母さんの詩が印象的でした。僕のあの帽子どうしたんでしょね。お話の内容は犯人はわかってんだけどっていうお話です。思ったのは優作さんがNYで乱闘してるトコの効果音凄いですね。あと最後に気付いたんですけどこれって感動モノ映画なんですね。。。 【バカ王子】さん 7点(2002-02-25 21:22:13) |