3.あの謎の生き物の顔を思い浮かべながらこの映画の事を褒めるのも、躊躇するところはあるんですけどね。そもそもアレは生き物なのかどうか、見た目の印象で一番近いのはパペットマペットのカエル君かな。それが意外に器用に動いたりするもんだから、余計に不気味だったり。
ただ、私も最初から映画に点数つけてやろうと思って映画を見ている訳ではなし、いくら減点要素があろうとも、コレ面白いな、と感じた点があれば、他ではなかなか味わえないな、と思う点があれば、それはやっぱり褒めるべきなんだと思う。
この作品で言えば、ロケーションの魅力なんかもあるけれど、何と言っても、後半の家出をしてからの、あのデタラメさ、でしょうなあ。
辻褄合わせなんぞクソくらえ、絶対あり得ないことのオンパレード。そしてついには本気モードの雪上チェイスへと。実に痛快。
要するにこれは、松竹100周年だの角川50周年だのと大袈裟に売り出すような作品ではなく、本来は、東映の2本立て興行に、その1本としてこっそり混ぜておくような作品なんでしょうなあ(それにしても何から数えて100年とか50年とか言ってるんだろうか?)。
あと、こんなに「具が大きい」カレーネタで引っ張る割りには、父親役は小林稔侍じゃないんですね???