5.原作『廃棄物13号』の劇場リメイク版。
かなりアレンジされていてパトレイバーが主役ではなく
2人の刑事(久住・秦)と1人の女性科学者(岬冴子)に焦点が置かれている。
ゆうきまさみを始めとしたヘッドギアのメンバーが以前から怪獣物をやりたいと言っていた事が現実に一つの映画として陽の目を見ることが出来た。
しかし全体を通して言える事はおおよそそれまでのパトレイバーとは一線を画す暗さ。
廃棄物13号の存在がなければごく普通のサスペンス。
・・・その女は夫を事故で娘を癌で亡くし
絶望的な孤独に耐え哀しいまでの母の愛が狂気と化して
自分の育てた生物=娘に投影させながら醜いまでの愛を育んでいた。
これは一人の女の愛のエゴと醜さを描いた物語である。