3.《ネタバレ》 非常に難解な映画でした。
寓意的なものが多くて意味不明な点が多かったです。
ただヤンシュワンクマイエルのアニメーションの面白さは楽しめました。
基本的にシュワンクマイエルの作品はダークなのかもしれませんが、その中でも
かなり暗い作品だったと思います。
悪魔や錬金術が題材だったのもあるかもしれません。
現実から幻想へ、あるいは現実から人形劇の世界へと迷い込みますがそれがとても深いです。
なぜか以前はレンタルのホラーコーナーにあったのですが、
一般のホラーとは異なりつつも、悪魔の表現は恐ろしく迫力があって、これはホラー以外の何物でもないとも思います。
シュワンクマイエルの作品は食べ物が印象的ですが、この作品も
奇妙な食べ物がおいしそうでありながらも半分はグロテスクでした。
天使と悪魔の描かれ方がユニークです。
木でできた顔がゴロゴロと転がってくるシーンは忘れがたいです。
美しい庭園はなにか不気味さを覚えました。
ストリートオブクロコダイルとも似たダークな美しいシーンがあります。
社会的に見てはいけないものをもろに見てしまった感じはどなたかが言っておられたようにデビッドリンチの映画のようでもあります。