《改行表示》15.複雑と評判のこの映画。何度も繰り返して同じ映画を観たくはないので、一発で理解しようと、何度も映像を止めながら専門サイトと首っ引きで鑑賞した。公式サイトが閉鎖(?)されており、人物相関図をネット上で見つけられなかったため、三姉妹の年齢関係や主人と召使の対応関係を覚えておくのが難しかったのが残念だったが、それなりに内容は理解できた。 露悪的と言ってもいいほど、当時の上流階級および召使階級の偽善や俗物根性などの人間の持つ醜悪な一面が取り上げられる作品だが、そのエピソード一つ一つは比較的あっさり描かれているため、不快感はない。むしろ、一人ひとりの視線や表情、口調などから多くを読み取ることができ、なかなか面白い作品になっている。「日の名残り」の舞台を描いているにもかかわらず、監督や取り上げるテーマが異なるため、まったく趣が異なる作品になっているのも興味深い。 登場人物が多すぎて、僕のような外国人では、彼らの会話や関係性について行けない部分があるのがもどかしいが、アルトマン映画とは相性が良さそうなので、引き続き鑑賞していきたい。皮肉りながらも登場人物一人ひとりの人物像を公平かつ丁寧に描く作風は大好きだ。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-06 21:01:09) |
14.アルトマンとしては、かなり落ち着いてるほうかな。こんなのも作れるんやね。素晴らしい。毎度、大群の出演者の中で誰が一番光っていたか、と思いを馳せるのが好きだが、今回は、エミリーワトソンに軍配。(男優ならライアンフィリップか。) 【ぷりんぐるしゅ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-11 22:07:05) |
13.登場人物が多すぎて相関関係が把握しきれなかったのは皆さんと同じですが(何人かは区別がつかなかった・・・)最後まで楽しく観れました。役者が全員、達者なのが嬉しいですね。役作りがカッチリしていて、どのキャラをとってきても背後に彼らの人生を想像させます。俳優役さんの歌声も素敵でした。 【HIDUKI】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-06-20 15:55:08) |
12.アルトマンお得意の群像劇で、舞台は麗しきスコットランドの貴族屋敷。私は、たった一つだけ持っているウェッジウッドのカップで紅茶を飲みつつ、雰囲気に浸りながらこの映画を鑑賞した。登場人物の多さだけで既に面倒で、今まで観るのを躊躇していたけれど、一つ一つの会話に耳をそばだてて観ていると、それなりに人物関係も見えてきて退屈しなかった。充分優雅なくせに、誰一人満足げな人が見あたらない貴族達と、下働きながらも、噂に花を咲かせてシャキシャキと動く使用人達の対比の描き方が秀逸。しかし、後半殺人が起こってからはちょっとテンポが落ちてくる。このプロットなら余分だなあ、と思える人物多数(特にライアン・フィリップなど)。アガサ・クリスティや金田一シリーズなどの、混沌とした人間関係と恨みなどを描いた作品と比べると、ラストのまとめ方なども質が落ちるように感じた。飽きはしなかったが、諸手を挙げて「凝っている、面白い!」と言えなかったのが残念だった。 【のはら】さん 7点(2005-02-03 00:19:52) |
11.この映画を、よりによって入替制の劇場で公開しやがった配給会社に怒りの鉄拳を! |
《改行表示》10.演出とセリフと演技が素晴らしく、それらが一体となって見事な映画に仕上がっている。 華やかな階上とそれを支える階下があり、上の人も下の人にもそれぞれに表の顔とどろどろした裏の顔がある。 これだけ登場人物が多いと確かにきつい面があるけど、大体の人物構成は理解できるはずで、それぞれのキャラクターに個性があり、キャラが生きている、登場人物の多さに関わらず全然死んでいない。 特に歌を聴いている階下の人間の姿がとても良かった。 あれだけ見ても、やはり上と下の違いがはっきり出ているし、超えられない何かを感じる。 上には上の世界がしっかりしてあり、下には下の世界がはっきりある。 そのような互いに犯してはならない暗黙なルールを破った俳優への態度にあからさまに出ていた。 映画としても表の顔はミステリーと言えるが、裏の顔は人間ドラマであり、「先を読む力」に優れた使用人としての子を想う親の気持ちを描いたものに仕上がっている。 |
9.《ネタバレ》 階下と階上のお喋りが補完しあって人間関係が露になっていく構図はうまい。本格ミステリーなのかなと思って見ていたら、アリバイや殺害方法をめぐる謎等はほとんどなく、挙句の果てにはメイドによる犯人探し。本格ミステリー映画を期待していた私にとってはいささか残念。動機をめぐる人間劇としては楽しめました。 【はざま職人】さん 7点(2004-06-06 21:30:12) |
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8.《ネタバレ》 登場人物が多くて初めは焦ってしまったけど、だんだんとその世界に入っていけました。ミステリーなんだけどミステリーっぽくなく、なかなか深い映画でした。母の愛が切なかった・・・。 |
7.え? これってアルトマンだったんだ! 苦手だと思い込んでいたけど、おもろかったー。ネガティブな方向で何かを思い込むって不幸なことなのね。これもまた教訓の1本となりました。(眠かった「プレタポルテ」、今見たら面白かったりして!? 「わーいい」と思った映画が再見するとつまらなかったりするから、見ようかな。あーんでもまた「リスト」が増えちゃうよー・・) 【おばちゃん】さん 7点(2003-11-21 00:04:00) |
6.よくわからん。もう一度観てみよう。・・・見直しました。見ごたえありました。ただ、人がおおすぎで疲れる。あとメアリーって広末に似てると思う。4点から7点に変更します。 |
5.センス良すぎなのはとってもわかる!!が!私には登場人物多くて人間関係相関図を見つつ見ました(笑)途中おいていかれまくりになってまた巻戻してを繰り返して・・な感じでしたけどそこまでしても何故か最後まで見たくって。使用人の会話シーンが身近に感じられました・・・。おもしろかったぁ♪ 【こゆ】さん 7点(2003-07-20 05:15:01) |
4.《ネタバレ》 あらー、マイケル・ガンボンがまた・・・に殺されてるー、という映画です(「コックと泥棒、その妻と愛人」を見た人はわかるはず)。それだけで私は楽しい。 【もっちー・Ⅰ】さん 7点(2003-07-17 04:03:43) |
3.うーむ、これは群像劇ってやつですか。僕はDVDで観たんですが最初あまりの登場人物の多さに訳がわからなくなって、一回止めてメモをとりながら観て、それでも訳がわからなくなって(顔と名前がなかなか結びつかないから)途中からメモを諦めて観たんですが、だんだん観ているうちにキャラクターが見えてきたんで(最後まで良くわからなかった人物もいますが)最終的には面白かったです。昔三輪明宏がヨーロッパの貴族について語っているのを何かで読んだ事があるんですけど、この映画に出てくる貴族達はその言葉まんま(表ではニコニコ握手して裏では舌を出して腹の探り合い)でしたね。舞台になってる1930年代はちょうどアメリカが力を持ち始め、ヨーロッパの貴族が(全部ではないけど)だんだん没落していって、それでも古い格式や伝統にしがみついていた時代なんでしょうね、きっと。アメリカ人の客に対する貴族たちの反応(あと貴族に対するアメリカ人の見方)が興味深かったです。あと、主人公というか、中心となっているメイドのメアリーが可愛くて良かった。 【ぐるぐる】さん 7点(2003-07-09 22:41:44) |
2.《ネタバレ》 一言で言うと冥土の土産ってやつですな。まぁ、ボンボンは人の気持ちわかんねーよなーって言いたくもなるし。あと、執事は先を読むのが仕事、これは全てのサービス業に通じるものだと感心しました。でも、あそこまでは読むのは至難の業だよ、もう神技。そして最後に、犯人は誰?みたいなドキドキ感がないけど、色んなキャラが色んなつながりを持っているところが興味深く、よく出来てるなーと思いました。 |
【アキラ】さん 7点(2003-05-14 19:27:45) |