《改行表示》70.《ネタバレ》 かなりぶっ飛んだ映画で、本当ならあまり好きなジャンルではないんだけど、凄くおもしろかった。ケビン・スペイシーの演技力の賜物とも言えるとは思う。 ところで、映画の内容とは関係ないけれど、この映画には編集ミスが多く見つかることで有名らしい。事前に何も知らずに見ていたのに2個も見つかった。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-11-22 23:38:13) |
《改行表示》69.織りなす変態が錯綜するドラマ 最後の一撃で綺麗にまとまった感じではある 【Ren】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-11-19 15:29:01) |
《改行表示》68.《ネタバレ》 2007.3月、7月鑑賞。 2017.06/22 3回目BS鑑賞。原題のAmerican Beautyはどういう意味なのか? 何でも許容する大国アメリカの意か? 調べると「アメリカン・ビューティー」とはバラの品種の一つで色は真紅。映画の中でこのバラは様々な意味を持っている。例えば「豊かな家庭の象徴」として庭に赤いバラを栽培し、「官能の象徴」として妄想の中で赤いバラの花弁が登場している。 また、アメリカの中流家庭の崩壊を描いた中に「アメリカの美」という題名をつけアメリカ社会に対する強烈な皮肉を利かせているとあった。強烈な皮肉であれば納得 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-06-22 23:01:45) |
67.《ネタバレ》 20年近く前の映画なのに、今日のように描かれる普遍性。娘の親友に欲情する父親に、敵視する同業者と不倫しちゃう妻、娘はビデオオタクの隣人と駆け落ちを企て、ゲイに嫌悪する隣人の父親は実は・・・という感じのブラックコメディ的構成でありながら、最後に行き着くのは「失って初めて気付く当たり前のもの」ということ。赤いバラで彩られた夢想シーンはエロティシズムで美しいが、灰色の風景に舞うビニール袋も美しい。前者は手を伸ばしても届かない甘い夢でしかなく、後者は無味無臭の世界に何かを見出せればそんなつまらない人生も悪くないかもしれない。目先のものに囚われ、隣人を巻き込んで崩壊していったある中流家庭の物語は、一歩間違えれば自分達もそうなるかもしれない警鐘を鳴らしている。 |
66.まともな奴が一人も出てこない。でも、まともって何なんでしょうね。たった一つの言動で全てが失われてしまう怖さ、危うさをひしひしと感じました。まあ、あまりに極端な例ですが。ケビン・スペイシーはダメ親父を演じていたのにカッコよく見えてしまいました。 【Kの紅茶】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-01-22 01:53:07) |
65.地位、名声、注目、愛、性、承認、登場人物それぞれの欲求が面白可笑しく伝わってきますが、本音と向き合うにはやっぱり開き直りですか。成功と破滅は紙一重ですが。 【ProPace】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-12-27 22:21:48) |
《改行表示》64.おそらく、この時代と国を表現している映画。 本当の自分で社会を生きるのは難しい。それでも最後にはその本当の自分で死ぬことが出来るのか、それが重要なテーマとして浮かび上がる。 単純な感動は提供されないが、諦めと幸せを感じる。 【simple】さん [地上波(字幕)] 7点(2016-12-23 23:32:19) |
63.《ネタバレ》 要はこれ、最初は主要人物たち全員がなにかしらのウソをついてる状態だったわけですね。レスター夫妻は偽りの仮面を被った夫婦を演じ、娘はサイコな男に気がありつつも友人には否定し、その友人も処女であることを偽っていた。サイコな男も父親に隠れてマリファナをやっており、その父親もゲイである自分を偽ってゲイを否定していた。しかし、レスターが道徳を破って生きる活力を取り戻していくことをきっかけに、そのウソは次々引っぺがされていく。レスター妻は浮気で欲求不満を解放し、娘はサイコの怪しげな魅力にみるみる惹かれていく。友人は最後には純真な心で処女を告白し、サイコも父親への不満を露にし、その父親もたかが外れレクターにキスをする。混沌としたラストには、謎のカタルシスが感じられると同時に、己の欲望や不満に対し正直になるには道徳や通念を破らなくてはいけないのか、という虚しい余韻も感じられます。結局最初からウソをついていなかったのは、レクター家のお隣のゲイのカップルだった、というのはなんとも皮肉です。 |
《改行表示》62.ウィットに富んだユーモアがあり、ニヤニヤしながら鑑賞した。 あまり妻には見せられ無い作品だ。 かなり感情移入できた。 【タックスマン4】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-09 09:59:32) |
《改行表示》61.《ネタバレ》 本作は家庭の崩壊を描いた作品だと言われますが、実際のところ、家庭という要素はあまり重く扱われていないように思います。主人公であるお父さんは中盤で吹っ切れてしまい、以降は家庭に背を向けてしまうからです。嫁や娘とどう向き合うかという視点は一切なく、彼女達の存在は彼の頭からは完全に消えてしまいます。むしろ私が注目したのは、本作が1999年に製作されたという点です。1999年といえば、『マトリックス』と『ファイト・クラブ』という映画史に残る傑作が2本も生まれた年。そして両作ともに、くだらない日常を生きる男が、生の実感を求めて戦いの世界に足を踏み入れるというお話でした。本作もまた、上記2作と共通のテーマを扱っているように思います。家庭と仕事に揉まれて人生を見失っていた男が、そうした一切のしがらみを捨てて自分の歩みたい道を目指す。上記2作の主人公が追い求めたのは「全人類の救世主になる」「国中の男を束ねた組織のリーダーになる」という幼稚な夢でしたが、一方、本作の主人公が追い求めるのは「女子高生とセックスする」という実に下世話だが、実に正直な夢。目指すもののレベルはぐっと下がりましたが、レスター・バーナムはネオやタイラー・ダーデンと同根の男なのです。。。 本作の脚本は非常によくまとまっています。「この後、私は死ぬ」というつかみで一気に観客の関心を引き、その後は意外性のある展開が繰り広げられてまったく先読みさせません。コンラッド・L・ホールによる撮影、サム・メンデスによる演出も非常に手堅く、こういうものをよく出来た映画と言うのだという見本のような仕上がりとなっています。ただし、問題に感じた点が一点だけあります。クライマックスにて主人公はついに憧れの女子高生とセックスする機会を得たものの、結局彼はセックスを辞退してしまうということ。そこに大人の良識を介入させたら、青年に戻った中年男の悲劇というドラマの意義が半減してしまうでしょうよ。アメリカ社会の破壊を実行したタイラー・ダーデンを見習って欲しいところでした。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-06-21 01:25:38) (良:2票) |
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《改行表示》60.《ネタバレ》 脚本の出来がすばらしい。無駄がなく伏線も効いていて、予想の裏切り方もお見事。コメディシーンはあるけど、コメディというよりサスペンス性とドラマ性が核になっている。テーマが深く、キャラクターの造形もしっかりしているので、見ごたえがある。 ――というのが初見での感想だったが、二回目はそこまでには感じなかった。どうしてだろう。面白くないわけではないのだが、こちらの感性が少し変わったのか。 娘の友人アンジェラに欲情するダメ親父。娘からは軽蔑されて嫌われ、嫁には相手にされず浮気される。アンジェラが実は処女だったと知り、急にスケベ心が消えて父親の気持ちに戻ったのがちょっと出来すぎ。 悟りを開いたように以前と人が変わっているが、あの年になってまったく人が変わるというのは死に直面するほどの大事件でもないとありえない。それほどの事件があったわけではないのに変わってしまったので違和感を感じてしまった。 見かけとは違う隠された人格ということでは、アンジェラだけでなく海兵隊大佐もそう。アンジェラは臆病で平凡で自信のない自分を隠そうとして、その正反対の奔放な女を演じていた。大佐は厳格な父として息子を監視して支配し、ゲイのカップルを忌み嫌いながら、実は自らがゲイだった。 コンプレックスが違う自分を演じさせた。そこに人間の奥深さを感じる。ダメ親父の場合も隠れていた人格が表れたといえるが、それはこびりついた垢が落ちたかのよう。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 7点(2013-04-01 01:38:35) |
59.この映画の本当の良さは主人公と同じくらいの年齢になってみないと分からないと思うから、40過ぎた頃に見直したい。でも、現時点でもそれなりに面白くは見られたし、少し何かを感じ取れたような気もしている。特にアンジェラの告白後のシーンは何回か繰り返し見たけど、本当に良い。全体としても無駄な登場人物がおらず、それぞれが結末に向かって重要な役割を果たす巧みな脚本だ。レスターの言葉「大丈夫、いつか理解できる」を信じて、再び観る時を楽しみに待とう。6.5点。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-03-02 18:01:40) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 どんな内容か予備知識なしで観た。 今までにない不思議な映画、でもアメリカ人じゃないとわからない感覚もあるかもしれません。 【KINKIN】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-03-12 08:08:07) |
57.これがアカデミー作品賞といわれると、歴代の受賞作と比べ小粒感は否めませんね。でも、とても丁寧な作りで、サスペンス的要素もあり、面白かったです。自らを磨き始めるケヴィン・スペイシーに笑ってしまったけれど、私もきっとトチ狂っちまうでしょう。 【ジャッカルの目】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-14 10:07:12) |
56.《ネタバレ》 ストレス発散という趣のために銃を所持してしまうアメリカ人、すりガラス越しに朝からナニをナニするアメリカ人、嫁の寝てるとなりでナニをしてんだかアメリカ人。娘の友達見てパンツの中で発射するのは別に構わんですが、トランクスだったならヤバイでしょうや。止めときなはれアメリカ人。まあナンにしても恐ろしいですな~ セクシャルスリリングなアメリカン。 【3737】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-19 20:08:10) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 始まってしばらくして不穏な空気を感じた。不穏な空気の原因が最初はわからなかったのだが、両端に夫婦、真ん中に娘が座るダイニングテーブルのシンメトリーな構図を見て確信した。異様なほどの画面の美しさとあまりに完璧すぎてかえって不自然な構図こそが私が感じた不穏な空気の正体であった。これはドライヤーの『ガートルード(ゲアトルーズ)』で感じたものと同種のものだ。ただこの作品はその部分をコメディで濁している。なぜ濁すのか。そこが重要だからだろう。物質主義に彩られカタチだけは立派な家庭の内情はドラッグ、ゲイ、DV、リストラ、不倫等々の諸問題を抱えていた。アメリカンビューティという名のバラの美しい花弁がトゲを覆い隠しているように。人にどう思われるかが重要である登場人物たちは肉体改造に勤しみ、新しいマイホームだけに注力し、整形手術を夢見る。隣人はゲイであることを隠し、娘の友人は遊び人を装う。娘はありのままを盗み見られることで本当の自分を見出してゆく。ラストにはそれぞれの皮が剥ぎ取られてゆき、同時にその副作用が容赦なく飛び込んでくる。そこには大団円的心地よさと何かが終わりを告げたときの寂しさが同居する。つまり素晴らしい終焉があった。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-07-13 14:34:01) (良:2票) |
54.《ネタバレ》 作劇自体は、あまりに理詰め過ぎで人工的。人物同士の関係性を画面内配置と明暗のコントラストで的確に示す手際や、窓枠・鏡・PCモニター・柱といったフレーム内フレームをさりげなく駆使して主人公の閉塞感と開放感を視覚的に演出する構図感覚なども理が勝ちすぎの印象がある。一方で、光と闇に対する繊細な感性と意識も細やかだ。コンラッド・L・ホールによる濃い陰影が、少ない光量の中に映える人物の表情、雨垂れの光を本作でも十二分に活かしきっている。3人家族の食卓で主に中央の主人公の娘(ゾーラ・バーチ)に注ぐ照明の具合、また彼女と隣家の少年が薄暗い室内でビデオを見る場面で、彼女の瞳に小さく揺らめく光の美しさ、あるいはクライマックスとなる雨の夜のシークエンスにおける照明と撮影は何れも絶品である。ケヴィン・スペイシーとミーナ・スヴァーリが見詰め合う窓際の逆光と流れる水滴の美しさ、そこに順光のスポットで浮かび上がる赤いバラの鮮烈さ。それら暗目のトーンが、シニカルな主題を際立たせる。 【ユーカラ】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-07-12 16:45:17) |
53.《ネタバレ》 宙に舞うビニール袋のシーンがすごく印象的。リッキー君…最初、サイコ野郎かと思ったけど、後半はマトモな人間に見えたから不思議。 【たっけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-03-22 12:59:44) |
52.《ネタバレ》 登場人物が誰一人まともではなくて汚く見えるが、白い袋が風に舞うシーンは対照的に美しく、光と影、裏と表みたいな感じを受けた。ソーラ・バーチはやっぱりハマリ役だな!! 【にう】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-10-13 18:25:31) |
51.メインキャラ全員がどこか病んでいて、やや誇張して表現されてはいるが全てが少しずつ現実なんだろうと思うと、描こうとしているテーマは深いです。 【アンドレ・タカシ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-01 23:57:21) |