《改行表示》10. 好きなんだけれど、なぜ好きだかわからない奇妙な映画だったんですが、最近やっと好きな理由がわかりました。 小学校の低学年の時の、少し年上のお姉さんってものすごく年上に感じられて憧れの対象になるんです。ある意味、未だ第二次性徴の前って人生の中で一番純粋な気持ちを異性に持てる時期かもしれません。 そういった、気持ちを思い出すことができました 【rhforever】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-07-04 07:01:07) |
《改行表示》9.戦争の傷跡を残している時代を背景に、人と人との結びつきを描いた人情ドラマだが、 家族の絆や子供同士の友情をさりげなく描いた内容が、静かな感動を与えてくれる。 原作をまとめあげた監督さんの手腕は賞讃に値するが、惜しむらくは画面が異様に暗いこと。 ベタに塗り潰されたようなシーンや役者さんの表情がよくわからないのは残念だった。 父親役の田村高廣の好演が光る逸品。 【MAHITO】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-04-30 05:49:42) |
《改行表示》8.2012.02/06 鑑賞。赤胴鈴乃助の主題歌、栃若戦実況中継、など私の時代のリアルタイム。 私の生活はもうちょっと良かったかなあ? 当時の写真に伯母さんからのプレゼントの野球ユニフォーム姿と破れた運動靴を履いて嬉しそうなバット姿がある。そのほか貧しい割りに楽しい出来事がたくさん思い出される。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-29 17:20:22) |
《改行表示》7.《ネタバレ》 あまりにも素晴らしい作品だったので宮本輝さんの原作本も後から読みましたが、じつに原作に忠実なんですね。カニ燃やすシーンもあのまんま(苦笑)当時の貧しさの中にも明るく生きるそれぞれの姿がとても印象的。特に田村高廣さんが素晴らしかった。子役の子も皆好演で、お姉ちゃんが米びつに手を入れて温かいというセリフは衝撃的に感じました。 あとは何と言ってもラスト。「きっちゃん!きっちゃん!」と叫び、去っていく廓船を走り追いかけたシーンは忘れがたいシーンです。監督さんとの愛情出演で撮影僅か6時間にも関わらずその美貌で視線を釘付けにした加賀まり子さんもとても良かった。何度も観返したいような作品ではないけど、観始めたら最後まで一気に観たくなるような不思議な魅力に包まれた作品だと思います。 |
6.原作者にとっても監督にとっても1950年代は少年時代に当たるが、懐古ではなく貧困の悲しみを描いている。そして少年が好むと好まざるとにかかわらず世の中の影の一部分を知り、成長していくという事だろうか。何ともいえない余韻を残す…。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-09-20 20:30:17) |
|
《改行表示》5.《ネタバレ》 子供の世界と大人の世界は子供からしてみれば断絶しているんですよね(大人が2つの世界の間に関所を作っているのかもしれませんが)。主人公の少年は、その関所をふとしたことで通り抜けてしまったがために、友人との別れを迎えることになってしまうのですが、そこらへんの描き方が上手いなと感じました。 80年代という軽薄短小な時代に、昭和31年という時代を、その当時の作風で撮る発想も良いですね。今の時代劇化した昭和ノスタルジー映画(個人的には好きですが)とは違うリアリティが感じられました。 明るいけれど、どこか虚無感を漂わせている田村高廣の演技が非常に素晴らしいですね。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2007-04-10 18:36:48) |
4.原作が好きなのでちょっと点数低めです。映画なので仕方ないのでしょうが、所々大袈裟というかくどいな…と感じるところがありました。音楽のせいかもしれませんが。あとモノクロにしてしまったのも文芸作品と意識しているようで鼻についてしまった…。でも人にすすめられる良い作品なのは間違いないと思います。 【へっぽこ】さん 7点(2004-12-15 02:34:42) |
3.すごく丁寧に作られた作品だなーって感じでした。俳優さんの演技も良かったあ。田村高廣演じるお父さんはいかにも「古き良き、日本のお父さん」で、寡黙な中に滲み出る優しさが魅力的。藤田弓子のお母さんもいかにも「母は強し」な包容力を感じさせて素敵。あと子役の三人、特にきっちゃんが素晴らしい。どうやって演技指導したんだろう?作品の内容も戦後の荒廃から立ち直りつつある中で尚も人々の中に残る戦争の傷跡を瑞々しく描いていてしみじみしました。ただ・・・きっととても水準の高い作品だからこそワガママを言いたくなってしまうのだろうと思うのだけど、もうちょっとラストを盛り上げて欲しかったような気もしました。あるいは逆にばっさり描写を省略してしまうとか、ね。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-07-27 17:40:38) |
2.《ネタバレ》 いわば少年の成長物語です。原作にほれこんでいたため、役者として絶賛されたのが加賀まりこだったという点に、今でも私は納得していない。また、これも思いいれの強かった、少年どうしの別れを描いたラストシーンにも「ちがーう、ちがーう」とムッとしてしまった。情緒的過ぎて、いただけない。原作のほうは、もっと「物語」後の余韻を残していて、そここそが素晴らしかったのです。しかし、その不満を割り引いても、この点数です。全体としては、宮本輝のすばらしい小説を、ほぼいい感じで再現してくれています。両親の役をやった、田村高廣と藤田弓子のほうが加賀よりもいい味を出していたと、私は思いました。舞台となっていた、両親の営む食堂の、夜のシーンなどの照明が、なかなかほの暗くてやわらかくて、昭和20年代終わりごろ?の時代の雰囲気をよく伝えてくれていたと思う。冒頭に挙げた私の不満は、この映画を観るときの障害になるほどのものではないでしょう。小津とか黒澤だけではない、いい邦画を見てみたいなという人に、お勧めします。(そんなにふるーい映画ではありませんが、モノクロだということは知っておいてくださいね)<追記:本作はアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされていたのですね。私の記憶は「そう言われればそんなこともあったような」という程度。ノミネートされたからといってもてはやされた記憶もないし、そう思うと小栗監督、ちょっと気の毒ですね。今なんて山田監督はやんややんやと騒がれてるのに・・。> 【おばちゃん】さん 7点(2003-12-12 20:48:45) |
1.小栗康平監督が「流星人間ゾーン」というお子様怪獣モノTV番組の演出を担当していたってコトは君と僕だけのヒ・ミ・ツだよ~♪加賀まりこの色っぽさと子役演技に…乾杯! 【へちょちょ】さん 7点(2003-10-30 23:49:17) (笑:1票) |