11.《ネタバレ》 岩下志麻&加藤剛の瑞々しく上品な語り口に+2点。不倫ものとしてかなり単調な筋立てで取調室での告白も早くに想像できるもの。6歳の男の子の目を盗んで体を重ねる二人の脇の甘さが何ともはや。因果が巡るような不倫に走った原因が妻との暮らしの味気なさ(何一つ疑いを持たない小川真由美の脳天気ぶりがナイス)というのに、他作で意味不明だった「クタクタになって帰ってくる亭主の為に家はバーよりも魅力的な場所であるように」の答えを見たところです。潜在意識を表したかのような映像は今一つでしたが、すごく手間とお金をかけているというのに「へぇ」であります。 |
10.うちの子に限って。って思うかもしれんけど、子供はカエルの口に爆竹入れて破裂させたり、残酷な事するからなあ。 【ケンジ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2021-03-05 14:32:07) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 清張映画。 6歳の子どもに殺意はあるか? まぁ芦田伸介演じる刑事が頭固すぎかもね。 子どもって環境によっては心の底で残酷なことを考えてるかもしれない。 天使ってほど可愛いもんじゃない場合もあると思う。 この映画の場合、大事なお母さんを奪った男に対して、素直な感情抱けるわけないでしょ。 不倫を子どもの前でやっちゃいかんッス。 に加えて、加藤剛が自分の幼いころにおじさんを殺してたんだね。 よく出来てるサスペンスだね。 お母さん役の岩下志麻が超きれい。 篠田正浩と結婚して2~3年の映画だから、私生活の充実が顔に出てんでしょうね。 いや~、不倫に走っちゃう気持ち、抑えるの大変だよね(笑) 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2018-11-05 00:58:08) |
《改行表示》8. 自身の幼い頃の殺意がブーメランとなり、子供から殺されるという妄想を抱いて疑心暗鬼になる青年。その内面を描く心理サスペンスが秀逸。 善人然とした加藤剛が、じわじわ迫りくる恐怖に追い詰められる主人公を好演。自らの過去に苦しめられ破滅に至る男の姿は強く印象に残る。主人公を心理的に追い詰める子役の表情も怖さを増す。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-11-04 14:01:37) |
7.《ネタバレ》 泥んこの不倫の話。まー奥さんにも問題あると思うけど、加藤剛と岩下志麻がトントン拍子でできあがってしまう。と、ここまではよくある話ですが、岩下志麻の子供がヤバいくらい怖い。母親が訳の分からない男に心を奪われてしまい、嫉妬の末に殺人を企てる。さり気なく近づいて、背後から刺されてしまう、みたいな。。恐ろしい。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-11-05 23:43:53) |
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《改行表示》6.《ネタバレ》 松本清張原作小説の映画は、「霧の旗」に続いて2作目の鑑賞であり、すでに小説の清張ファンであった私が、映画の清張ファンとなる衝撃的な映画であった。 普通の不倫ドラマは、夫と妻と愛人の三角関係である。その普遍的関係を男と女と子どもという、三角関係に置き換えている。したがってこの映画の妻役の小川真由美は何もしないし、夫を疑うことのないまま事件後知らされるだけ、そしてそれは映画の描写すらない。極端に言えば、小川真由美の妻は誰が演じてもよかったのである。 しかるに、愛人岩下志麻の子どもはまさに主役級、演技力がどうこうではなく、役作りした松本清張、野村芳太郎に頭が下がる。つまりこの映画は子どもの目から見ているわけで、それがラストの加藤剛の子ども時代6歳のときの魚釣りシーンと繫がって、この映画の主題となっている。子どもは本当に斧で殺そうとしたのか、それとも斧は持っていただけで、殺そうとしたのは妄想だったのか。 この映画の素晴らしいのは、加藤剛、岩下志麻の演技力もさることながら、事件後どうなったかを一切表現していないことである。小川真由美が団地にいられなくなって実家に帰ったこと以外、すなわち加藤剛の罪がどうなったのか、岩下志麻やその子どもがどうなったのか、すべてを視聴者の想像に任せていることにあると思う。 また蛇足ながら、今日DVDで再鑑賞するにあたり、映画の中の会話に出てくる「シャロン・テート事件」「三億円事件」「宇宙船アポロの月着陸」など、当時話題になったニュースに懐かしさを感じる。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 7点(2011-05-11 13:28:29) (良:1票) |
5.よく本作と、やはり加藤剛&岩下志麻の『黒の斜面』がゴッチャになるのです。が、こちらの方が百倍怖いです。子どもの頃、テレビで見てしまって(狭い団地、私の寝ている隣の部屋で親がテレビを見ていて盗み見ていたのです。マセガキでした、ハイ)ドキドキした記憶が・・・。以来、何度も見ましたが、なかなかの秀作だと思います。何となくザラついた画面が最悪な展開を予想させ、加藤剛がじわじわと追い詰められていく様に、見ている方も手に汗握るのです。そしてラストのオチ。うーむ、と唸ります。確か、風間杜夫&原田美枝子でドラマリメイクされていたと思いますが、本作の方がはるかにスリリングでした。同じ監督&清張モノでは『砂の器』よりもずっと好き。 【すねこすり】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-04-06 14:38:23) |
4.野村芳太郎監督によるサスペンスものではあるが、サスペンス映画というよりはホラー映画に近い感じのする不気味さ、恐ろしさ、それは映像もさることながらあの音楽もやたら怖い。そして、何よりもあの少年の一つ一つの行動にしても本当に怖い。これは人間の追い詰められる瞬間というものを描いている。妻よりも幼馴染みであり、愛人でもある別の女とのやりとりを見ていないようで見ている子供からの二人への復讐のようなものがとにかく怖い。サスペンスものとしてはそれほどの出来じゃないと思うし、ラストもえっ?ここで終わり?てぐらいの終わり方だが、何しろ、一つ一つのシーンの怖いこと、怖いこと、完成度では明らかに「砂の器」に比べたら劣るし、その他の野村芳太郎監督作品のサスペンスものに比べても劣る。しかしながらこの監督らしい美しい映像も心に残る。最後の方の海辺のシーンは私も「砂の器」を思わずにはいられませんでした。それにしても岩下志麻のあの美しさ、ミニスカートからすらっと伸びた細い足、おまけに加藤剛とのセックスシーンで見せるあの悩ましい顔付き、喘ぎ声は忘れらなくなりそうなほど強烈な印象を残します。これを見せられたらそりゃあ、加藤剛じゃないけど、小川真由美より岩下志麻を選びたくなるのも解る気がする。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-10-10 22:26:25) |
3.野村芳太郎監督による松本清張ものの一編。後の同じコンビによる「鬼畜」と同じように子供が話に絡んでいる映画だが、本作では「鬼畜」とは違い、愛人の幼い息子が自分に殺意を抱いているのではと思い込む男の心理が描かれていて「鬼畜」とは全く違う怖さがあってなかなか面白かった。特にガスの充満した家の中に閉じ込められるシーンはかなり怖い。脚本を書いているのが橋本忍で主人公を演じるのが加藤剛(好演。)なこともあってか、破滅していく主人公やタイトルバックとラストの回想の海のシーンはどことなく「砂の器」を思わせている。愛人を演じる岩下志麻は一人の男を愛する情念の女を熱演していてとても大人っぽく、反面普通の母親役だが既に「鬼畜」で演じた緒形拳の妻役の面影があり、少し怖かった。それでもこの映画では子役の無表情な演技がいちばん怖い。そういえば「鬼畜」では岩下志麻と小川真由美が本作と逆の立場の役柄で共演していたが、本作を意識してのキャスティングだったのだろうかとつい考えてしまう。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-29 19:24:39) |
2.《ネタバレ》 愛人の子供に殺されるのではという妄想と自分の少年時代の殺意の記憶が重なっておきる心理恐怖。加藤剛がだんだん破滅へと向かっていく。包丁やネズミの毒入り饅頭、ガスの充満した部屋に閉じ込められたりと、サスペンス度は結構高い。岩下志麻は未亡人でお色気がとてもあり、男の人も放っておくわけがないだろうなと思ってしまいます。これも子役の子供が熱演です。うちもちょうど同じ小学1年生の息子がいますが、しっかり見てますよー、怖いくらいにね。だんだん見ている側も子供の目がとても怖いもののように感じてきて、怖くなりました。 【fujico】さん 7点(2003-12-10 15:57:32) |
1.松本清張原作のB級サスペンスといったところでしょうか。林の中に車を止めてのシーンは印象に残りますね。子供は観ちゃダメ(笑)。 【オオカミ】さん 7点(2003-12-05 00:00:32) |