1.《ネタバレ》 皆さん、評価低すぎません?(笑) オープニングのイラストが天使を連想させたり、トウモロコシ畑にそびえる案山子が張り付けにされたキリストを連想させたりと、なかなかいい雰囲気で前半を持ってきます。抑え気味の音楽も、静かな狂気を演出するのにぴったりだし、主人公の暗い雰囲気も好い感じです。前半の経過はまさしく「男性版キャリー」といった雰囲気で、これからの展開を暗示しています。後半一転して、「エルム街の悪夢」のような感じの殺人鬼が登場し、惨劇が展開されるわけですが、惜しいのは、その扮装ですね。やはり「オズの魔法使い」のような麦わら帽子が欲しかった(笑)。狂気を秘めた主人公が、母親のトレーラーハウスに来たときは、いちおうの葛藤を見せるくせに、ジュディをあっさりと殺そうとする件(くだり)はちょっとげせませんでした。でも、ラスト前の”のりうつり”の辺りとか、話の前後に出てくる怪談話のシーンとか、王道の演出で、なかなかいいのではないでしょうか。ここまでなら8点をつけてもいいくらいなんですが(笑)、ほめるのはこれくらいにして、突っ込みをいくつか。(1) 心臓をくりぬかれたはずなのに、男の胸に穴が空いていないばかりか、死んでいるのに「お腹ヒクヒク」はないだろ!(笑) (2) 前半の主人公の狂気を示す街中疾走シーンで、店のウィンドウに、車に積んだカメラが何度も写ってしまう(笑)。 ※ ところで、これは最大のエピソードなんですが、皆さまお書きの「あんざんし」ですが、普通の教養ある人間なら、これは「かかし」と読むんだよねえ(笑)。しかも、レンタルで探すときには、ホラーのジャンルの中で「か行」をさぐるでしょう。でも、最初に行ったときは見つからなかったんですよね。次に行ったとき、何気なく一番上を見たとき、なんと「あ行」のところにおいてあったんですよ、本作は!(苦笑) 頼むよ、TSUTAYAのバイトのにーちゃん!(笑)