6.《ネタバレ》 サブリミナル効果が一時期結構話題になったが、これはそのテーマを扱った先駆け的作品かも。
フィルムのサブリミナル効果に加え、塩辛いキャビアと高い室温の合わせ技で説得力を増している。
ただ、密室ではないので目撃者が一人でもいれば失敗するかなりリスクの高い犯行ではある。
コロンボ得意の細かい推理はこのシリーズの楽しみのひとつ。
犯人の名で料金先払いの電話をかけて相手が受けたことから親しい関係であることを見抜くあたりはいかにもコロンボらしい。
映写技師のコインを使う習慣を根拠に、犯人のアリバイ工作を見抜いたのもそうだ。
犯行手口を逆に利用して逮捕につなげるのもオシャレでキレイに決まった印象。