ベルリン・天使の詩のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ベルリン・天使の詩

[ベルリンテンシノウタ]
Der Himmel Ueber Berlin
1987年西独上映時間:127分
平均点:6.40 / 10(Review 97人) (点数分布表示)
ドラマラブストーリーファンタジーシリーズものモノクロ映画
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-03-14)【イニシャルK】さん
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監督ヴィム・ヴェンダース
キャストブルーノ・ガンツ(男優)天使ダミエル
オットー・ザンダー(男優)天使カシエル
ピーター・フォーク(男優)本人
ソルヴェイグ・ドマルタン(女優)マリオン
脚本ヴィム・ヴェンダース
ペーター・ハントケ
音楽ユルゲン・クニーパー
撮影アンリ・アルカン
製作ヴィム・ヴェンダース
アナトール・ドーマン
配給フランス映画社
その他小津安二郎(献辞)
フランソワ・トリュフォー(献辞)
アンドレイ・タルコフスキー(献辞)
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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15.《ネタバレ》 子供は子供だった頃──。 ノートで書き出したシーンから始まる詩は、 確実に死を迎える人間になることを選んだ天使に開かれた世界そのものである。  美しいモノクロで紡がれた天使と人間のメルヘンチックなラブストーリーであるものの、 舞台がベルリンであることに大きな意味があるように思える。 かつて多くの子供たちも命を落とした第二次世界大戦の記憶が風化していき、 いつ戦火が上がるか分からない冷戦の象徴であるベルリンの壁が東西を分断している。 この舞台装置が本作を唯一無二の独特の雰囲気へのし上げている。  人々の悩みや想いを読み取れる、太古の時代より生きていた天使たち。 だが、彼らは人間に触れることもできず、ただ見守ることしかできない。 生きる喜びとは無縁の、無機質でモノクロな世界が眼前に広がっている。  やがてブランコ乗りの女性に恋をしたダミエルは、限りある命を持つ人間になることを選ぶ。 モノクロからカラーに移り変わり、存在の重さを知り、色を知り、コーヒーの温かさを知り、 好奇心というスポンジで新たな驚きを吸収していく。 それは詩で描かれていた子供たちの世界そのものだ。 先輩にあたる元天使が刑事コロンボでおなじみのピーター・フォーク本人役なのが良きアクセント。 この人が天使から俳優になった経緯を想像したくなる。  一度見ただけでは理解できたとは言えない。 眠気に襲われるときもあるだろう。 だが、寂しさによって自分自身を認識できたからこそ、誰かに心を開ける。 きっと楽しいことばかりではない、醜く汚い現実を知ることになっても、 前向きに歩いていくことのメッセージが感じられるヴェンダースの人生賛歌。 ふと思い出して見たくなる一本の一つに加わった。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-22 22:32:22)
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14.《ネタバレ》 実はもう何年も前に「シティ・オブ・エンジェル」を観て、この映画が元になっていると知ってからも何年も経つのだけど、今回やっと観ることができた。 ほぼ上記の予備知識のみで観たので、市井の人々の心の声が延々と描かれる前半には少し辟易してしまった。名作の誉れ高き作品で、名監督、という予備知識がなかったら、途中で観るのを諦めてしまったかもしれない。しかしながら、モノクロの映像の中に一瞬入り込むカラー映像のなんと鮮やかなことか。 生きている実感のない天使たちにとって、彼らの生きている世界がいかに無味乾燥で味気ない、実感のないものかということを痛烈に感じさせる描写には、流石と唸るしかなかった。 そしてピーター・フォークの名演。 そうか、彼も堕天使の一人だったのか。しかもピーター・フォーク本人を演じさせるなんて、なんと味わい深いキャスティング。 人間界に降りてくることも悪いことじゃない。発見の喜びに満ちている、そんな希望を感じさせてくれる演出だった。 マリオンが彼をすんなり見つけるシーンも余計な演出がなくて良かった。彼女の言っていることはちょっと理解できなかったんだけどね。 このあたりまで観ると、前半の人々の心の声がなぜあんなに長々と必要だったのかが伝わって、最後まで味わい深い映画。
roadster316さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-10-10 17:30:02)
13.三回くらい観たのかな。数年おきに観て、やっぱり退屈だった・・と思い、でもなぜか寂しくて美しいベルリンの街に心惹かれてまた観よう、と思ってしまう不思議な映画。
tottokoさん [映画館(吹替)] 7点(2011-12-20 01:34:42)
12.《ネタバレ》 まず天使の視点=白黒画面、人間の視点=カラー画面という発想が好きです。一見して考えれば、色がなく味気はないもののわびさびを感じる白黒の世界と色彩は豊かでもその豊かさが混沌、衝突を生み出しているように見える人間の世界。ヴェンダース自身が白黒の方がカラーよりも物事の本質をはっきり提示すると言っているとの事ですが、ダミエルは本質が出ている世界で人間を見る事よりも、天使から観たら醜くて汚いかもしれない世界で人間を演じる事を選んだ。それは本質や真実を知る事だけが必ずしもよい事ではなく、むしろそれを知らない方が人生を楽しめる事があるかもしれないと言っている様な気がしました。また空撮を使ったり、姿を映さずともいる事を感じさせる天使の視点の撮り方は、傍観者である天使の存在を上手く表現できていたと思います。
ちゃじじさん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-25 19:16:37)
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11.《ネタバレ》 見終わった後、内容を噛み締めていく内に味が出てくる・・・そんな作品でした。 白黒とカラーの使い方が非常に巧みで、主人公の天使が人間界に降りてきたときには、自分も自由の身になったかのような解放感に襲われました。 コロンボが元天使だったとは・・・・・
TMさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-12 16:53:49)
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10.《ネタバレ》 まいったね。天使が見る世界が、こんな不可思議ワールドだったとは。点数は低いけれど、死ぬまでに観たい映画のひとつ。 (2021年12月再鑑賞) 天使が見ている世界がモノクロで台詞しか音がなく、人間が見ている世界が普通のカラーだというアイデアがユニーク。 人の本音が聞こえるというのは実に楽しそうに見えて、実際には耐えがたい苦行のはずなんだが、作品中ではいちいちセリフや表情が軽々しくなくて芸術作品の域に達している。 とはいえ、実際にストーリーがはっきり動き出すのは最後の三分の一なので、2時間をこえる長さからいっても退屈と感じる人は多いかもしれない。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-06-03 10:51:16)
9.哲学的だとか、詩的だとかは感じなかった。台詞に詩を使ってはいるものの、ストレートで素直なものばかりであるとおもう。メタを軸にした映画だとみて考えることもできる。がしかし、ラストの男と女の対話のシーンから僕が率直に受け取った、「得たいの知れない力強さ」に、何かあるような気がするし、あると思う。言葉には出来ないが、女のアップでの台詞に心動かされるものがあった。「決断」、「必然」、あと「物語」であったり、この言葉と僕が感じた感覚とは、何かリンクする気がするし、僕を思考させる。この映画は決して難解ではないと思います。むしろシンプル。ゆえに退屈と感じるのかもしれない。
K・Tさん [DVD(字幕)] 7点(2005-04-10 10:36:56)
8.監督のやりたいことは何となくは伝わりますが、いかんせん表現方法が独特で疲れる。心の声を聞くと言えば聞こえはいいものの、悪く言えば覗き趣味を感じた。哲学的なセリフがやけに多いので、もう少し地に足のついた心の声ならのめりこめたと思う。ピーター・フォークが素敵すぎる。
ラーションさん 7点(2004-03-14 01:26:03)
7.好みの問題なんですが、すごく好きなところと、ちょっと、、、と思うところが混在していて、点数付け辛いです。ちょっとメルヘンすぎるところとか、ロックなところとかは受け付けがたかったですが、最初の方は最高によかったですし、ポエジーなところは好きです。
コーラLさん 7点(2004-02-19 02:37:02)
6.やはり途中眠くなりますね。見た後はかならず優しい気持ちになれます。苦しくても、人間をやっているのはもしかして素晴らしい事かもしれないなあと思わせてくれました。映像も美しいです。でも眠かったです。。。
しまさん 7点(2003-10-17 01:33:32)
5.人には薦められないとは散々に既出だが、そうだよなーと思う。壁のある頃のベルリンの風景を見れるだけで私としては満足するわけで。壁がなくなった後、ポツダマープラッツ付近からジーゲスゾイルまで散歩していた時に感じたベルリンの色とこの映画の色は妙に一致する。考えれば私は「天使の目」でベルリンを見ていたというわけになるのかな?(笑)内容的には私も退屈しました。でも好きです。
クルイベルさん 7点(2003-10-10 10:29:27)
4.モノクロ映像と、カラー映像が違う意味である事の「設定」が良い!。街の風景が、淡々とした映像で描かれているが、ファンタジックな雰囲気の美しい映像に魅せられました。心和むストーリーも良い。
sirou92さん 7点(2003-08-19 02:54:34)
3.最初の方で天使が仲間とショールームの車内で語りあうシーンの言葉が良かった。いまここにこうして存在していること、が切ないくらいに愛しく感じられる言葉だった。このシーンは私は何度も見たいくらい。でもその後は、映像も暗いしウェットな感じだし何かともどかしくて、疲れました。最後の人間になってから、コーヒーを飲むシーン、私としては「苦っ」っていうリアクションが欲しかったです。何となく。
まめまめさん 7点(2002-04-12 21:09:02)
2.映像が綺麗だし設定も雰囲気も好きですが、間延びしたシーンやドイツ人らしい頭でっかちな部分も感じるのであまり万人にお勧めできないと思います。
oikawaさん 7点(2001-11-21 14:48:34)
1.ドイツ語の響きがこんなに綺麗だと思えたのは初めてです。人間に恋をして人間になることを望んだ天使、人間になった友人を見守ることになる天使。自殺しようとする人を止められなかった時の悲しそうなカシアスが印象的でした。
雪うさぎさん 7点(2001-07-16 21:59:10)
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【点数情報】

Review人数 97人
平均点数 6.40点
011.03%
122.06%
277.22%
322.06%
499.28%
51010.31%
61313.40%
71515.46%
82121.65%
988.25%
1099.28%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review2人
2 ストーリー評価 7.00点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.66点 Review6人
4 音楽評価 7.20点 Review5人
5 感泣評価 8.50点 Review2人
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