4.タイトルに興味を惹かれ見たのだが、国籍人種の違うたくさんの人たちが登場したくさんの物語が進行する、所謂グランドホテルのホテルが汽船になった映画だ。思わず笑ってしまいそうなシーンあり、感動させられるシーンあり、考えさせられるシーンもある。それでいてしっかりひとつにまとまっていると思う。人間誰しも愚か者なのかなあ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-12-15 21:27:46) |
《改行表示》 3.《ネタバレ》 群像劇として、よくぞここまで細かくからめてあるなと思いました、時代が暗くなる時代に主義主張も、過去も違う人間全てを主人公として、非喜劇を行う。 全ての主張が、その人間の全てであり、正しい感覚という物は絶対出ない。例えば、自分の愛犬を助けた男が死んだということを聞いた夫婦が、人間<愛犬としか見ないのは、この夫婦の当たり前であり、ユダヤ人が百万人もいるから大丈夫だと言ったユダヤ人は、この人物の当然であるが、周りも、先も見えていない。 狂言回しのグロッケンが、言うことが皮肉に良い事を言うからおもしろい。 淡々としたドラマだが、楽しめた佳作だった。 【min】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-07-17 23:30:48) |
2.誰もがみんな自分を見失ってしまっていて、ドツボにはまっている「愚か者たちの船」。個々のシーンでの俳優さんたちの演技は素晴らしいけど、映画全体としてはなぜか抑揚というか盛り上がりにかける一編。これが遺作となったヴィヴィアンの「欲望という名の電車」をいやでも想起させる鏡の前の、鬼気迫る入神入魂演技を観るだけでも価値有り。結局この稀有なる美貌の女優さんは、後半の女優人生を「欲望~」のブランチをなぞるような形で締めくくっちゃったんだなあって、なんとも言えないほろ苦い感慨を持ちました。実は僕も今自分を見失ってます。正直出てくる登場人物誰もが自分の一部であるような気がしました。映画の中ごろあたり、ここで氷山に衝突したら深みのある「タイタニック」が出来たのになあって思ったのは俺だけですか? 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-28 13:34:59) |
1.元野球選手とビビアン・リーのラスト近くの絡みは観てて切なかった。いきなりキスされ初めは抵抗したビビアン・リーが次第に抵抗をやめて、しかし元野球選手は人違いと気付いて「なんだ、あんたか」・・・残酷過ぎる。 【ゆきむら】さん 7点(2004-11-19 22:05:32) |