17.視聴者に媚びず、説明的な描写を極力抑えている。安易に共感や感動、スリルを求めずに、映画「的」な展開やストーリーを省いたからこそこの映画は映画たり得ている。時間軸を動かす手法はうまくいっていたし、モラトリアム人間達の刹那的な哀愁が垣間見られ、成功している。構図や撮り方、カットも行定監督なりの視点が感じられた。短い出演ながら、池脇千鶴が光る。 【Balrog】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-09-04 08:14:47) |
16.大学の映研が作った自主映画のような、な~んにもない作品。でもそこが心地よい。友達とただダベって、夜更かしをしたあの頃を思い出す。たった一夜の出来事を描いた群像劇と言えば、『アメリカン・グラフィティ』、柏原が轢き逃げされるところは、アルトマンの『ショートカッツ』のオマージュかな?行定監督の作品の中ではいちばん好き。たまになんとなく観たくなる。そして無性に友達に会いたくなる。そんな映画。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-08-17 19:42:46) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 最後の、クジラのブシューに振り向く少女の顔のみが、唯一映画的でした。 それ以外はすっからかん。 |
14.《ネタバレ》 「女子高生とクジラ」が「命」の問題を提起していて、そんなものを前面に押し出すことなく、他愛もなく淡々と進んでゆく日常。出来事と出来事が絡まり合う、というほどにはほつれていなくてちょうどいい緩さで。田中麗奈の作り込みもちょうどいいくらい(、か?) 「女子高生とクジラ」という線の裏側にあるのが「ビルに挟まった男とそれを助けた先輩」なわけですが、こちらは軽めの「死と再生の物語」。クジラが昇天するときの「ざっぱーん」と、振り返る女子高生の表情は、「あぁ、また映画を見てしまったなぁ」と思える心地よいものでした。 【みげる】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-05-01 22:54:50) |
13.なんでもない日常を描いてるだけに、本当になんでもない。でもそのなんでもなさが、かなり心地よかった。 【MARK25】さん [DVD(邦画)] 7点(2006-04-17 12:51:33) |
12.本当にこういう大学生っているんだなぁ~ってリアルに感じる思うことがたくさんあった。動物園のシーン凄く好き。伊藤歩ちゃんは「スワロウテイル」に比べて可愛くなったなぁ。かわち君いいです。 【アンナ】さん 7点(2005-03-06 16:56:36) |
11.本物の大学生の日常をのぞき見るような映画でした。かなり現実に近い世界が描かれていて、それでいてほんのすこしだけふわっと心がくすぐられるような感覚。「うまく言われへんけど・・・」伝えたいんだけど伝わらないっていう映画。 【用量】さん 7点(2005-02-17 01:37:49) |
10.「なんで?」と執拗に繰り返される「ガキの質問」に「ようわからへんけど」ってかなり適当に答えていることが、会話の推進力となり、はたまた次第にはっきりとした思いを形作っていくというのは、自分の経験として十分に知ってはいたけど、映画でそれを見せられたのはこの作品がはじめて。その意味で、この映画はいけるところまで人間を単純に描いている。そのおかげで逆に、人間を取り巻くシステムのようなものが浮き上がっている。見終わったあと、ふと世界とうまくつながっている気がしてきた。「命」つながりだけでなく、「時間の共有」つながりもありえるし、戦闘の絶えないこんな時代(つまり、「命」つながりが弱いってこと)だからこそ「時間でつながっている感覚」は必要とされているとひそかに思う。そう願う。 |
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9.ほんとタイトルそのままの映画だった。何もなく安心してまったり観ていられた。ヤクザ風の二人はおもしろかった。 【Syuhei】さん 7点(2004-09-19 16:06:28) |
8.酷く退屈でいい映画でした。柏原収史を久しぶりに見たけど、なんかちょっとすっげーいい男に育ってない? |
7.僕のガチガチになった心をほぐしてくれました。そして、何げない日常生活に隠れている幸せを見つけていこう。そう思える作品でした。 【武蔵】さん 7点(2004-08-25 17:38:52) |
6.とても和める居心地の良い作品。この映画は群像劇であるが、群像劇を製作するのはとても難しいと思う。登場人物が多い分、一人一人の性格や個性が観客に伝わらず薄れてはならないし、かと言ってダラダラと長い映画を使って説明しては、飽きてしまい、このせっかくの穏やかな雰囲気が台無しにしてしまう恐れがある。だからこそこの映画は凄い。いや、行定勲監督の演出力が凄い。この映画の登場人物一人一人が個性的で、かと言って一人一人がでしゃばり過ぎていない。まさに絶妙だった。そして、若手俳優が数多く出ている。個性的な役者揃いで、とても豪華だったと言える。そして僕がこの映画を観ようと思った理由でもある、田中麗奈の存在。しかし僕が今まで映画で観てきた田中麗奈の役柄的な雰囲気、イメージとは大分違っていた。その今まで観てきた役柄的イメージは、全て真面目で冷静でしっかりとしたお姉さんと言った雰囲気が漂ったものが多かった。しかしこの作品での田中麗奈は違った。中沢の一言でパッと明るくなったり、突然また暗くなって落ち込んだりもする。まさに“可愛い女の子”と言った感じだった。さらに関西弁を話す事によって、明るさが何倍にも増し、柔らかさが生まれ、今までの田中麗奈になかった、純粋に“可愛い女の子”がスクリーンの中にいた。この映画はそんな田中麗奈同様、個性的な役者達の素晴らしさが光る作品だった。そして漠然とした、ありふれた日常の出来事の和めるストーリーと若手俳優達の演技の魅力によって包まれた素晴らしい作品だったと思う。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 7点(2004-04-21 23:36:09) |
5.《ネタバレ》 とても日常をうまく撮っていると思う。ただその映画自体の力加減の無さ故、見るシチュエーション、気持ちの具合で感想は様々に成りそうな気がするな。。。 今時分の学生が見たら、とてもそのルージーなライフスタイルに共感をもてるだろうし、もう既に社会に出てガンガン頑張ってる人が見れば、その昔通った同じような蒼さに苦笑いしそうですね。 ふとつけたWOWOWなんかでこの映画見たら、すこ~~し得した気分になるかもね。 【Pizz】さん 7点(2004-04-15 00:15:31) |
4.「日常におけるドラマ」という題材自体は、多くの物語制作者が考えることである。しかしながら、その題材を1本の完成された映画に仕上げることはなかなか容易ではない。今作を観終わって先ず感じたのは、その辺を難なく越えてくる監督行定勲の優れたプロフェッショナルぶりであった。単純に面白く、それ故に深遠。それこそまさに、「日常」の果てしなさだ。何気なく過ぎ去る時間の中で、それこそ無数のできごとがある。極めてシンプルで普遍的なこのテーマをさらりと描き出すこの映画監督の力量は本物だ。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 7点(2004-04-11 01:04:31) |
3.GO以来、俺的にはハズレばかり(GOは原作がスゴイのかな?)な行定監督ですが、これはアタリでした。特に大きな事件が在るわけではない、当たり前普通の日常、でもそこからオモシロサが滲み出てくる。見た後はスッキリとした、飲み会が終わって朝帰りに朝日をみてそのまま風呂に入って寝た時の様な気持ちいい感覚でした。正に必見です。 【ヒロヒロ】さん 7点(2004-04-06 23:00:53) |
2.日常という名の映画、映画という名の日常。今この瞬間にも紡がれていく、世界中の物語たち。この星には映画があふれている。ヒトの数だけ映画が存在する。巧く言葉にできないけど、なんだかとても素敵だ。 【紅蓮天国】さん 7点(2004-03-30 17:49:43) |
1.日常ってのは面白いんですよね。特に若い頃って確かにこんなんだったなぁと感慨しました。それぞれの人物像が巧く描かれた脚本が良いです。長回しは必然でしょう。関西弁なので尚更わかりやすいとも思います。これが所謂東京語だったらつまんなそうです。かなり笑えたし面白かった。青春だなぁ~ 【じふぶき】さん 7点(2004-03-25 16:43:26) |