7.個人的な(個人的すぎる)話で恐縮ですが、ワタクシ、去年は吉野へ、今年は志摩へ、旅行してきたもんで(近場ばっかしやんけ)、観ててうれしくなっちゃったこの映画。「おー金峯山寺だ」とか、「そうそうこのお店には、ロケに使われた旨、書いてたっけ」とか、つい盛り上がっちゃう。これもまたロケ映画の魅力、ですかね。1作ごとに色んな風景が出てきて、その度に人それぞれ異なる盛り上がり方をしちゃったり・・・。それはともかくこの映画。少年の世話を焼きながら彼の母親を捜す寅さんの活躍が中心。今回はマドンナも、寅さんに相対する存在・憧れの存在、ではなくてむしろ、母探しの物語に沿った、サポート的存在。2代目おいちゃんまでサポートしちゃうぞ。というわけで、少年にまつわるエピソードに終始した異色作になってます。恒例のシーンである、マドンナのとらや訪問・御前様の「困った困った」・テキヤ仲間関敬六、などは、最後にムリヤリ押し込んだ感じ。しかしまた本作は、寅さんの子供っぽさと父性を、うまく織り交ぜて描いた点で、印象に残る映画でもあります。ところで、警官役のイッセー尾形、ハチャメチャな悪乗り大阪弁で笑わせてくれますが、コレ、関西圏以外の方には伝わりますかね?我々関西人には、こういうデタラメ関西弁って、どーにもこーにもムズガユくなるもんなんですよね(どうでもいいことだが、博は「天王寺」を正しいイントネーションで発音していた。さすがだ)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2006-11-30 22:37:42) (笑:1票) |
6.《ネタバレ》 男はつらいよ・母を捜して三千里編。そのあたりが中心で、実のところマドンナとの色恋沙汰はないのですが、どうも秋吉久美子という人は何を言っても台詞を喋っているようにしか聞こえないので、かえってよかったと思います。母親捜しの珍道中は手堅いできで、わりと安心して見ていられます。松村達雄の先生もいい味を出していました。早々に立ち去ろうとして秀吉に説教するあたりも寅さんの男気を感じさせていいのですが、泣かせてやろうというのが露骨に出ていて興醒め。「なんのために生きるのか」、「働くとはどういうことなのか」ということをさりげなく出していて、そのさりげなさが魅力的です。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-24 20:02:38) |
5.《ネタバレ》 面白かったですね〜。結構笑えました。特に男の子が熱を出して、みんなで看病してるシーンなんか極上漫才でほんと面白かった。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-09-29 21:59:25) |
4.《ネタバレ》 昔の仲間の息子の母親を探すというロードムービーin寅さん。その子が秀吉というかなり「大きく出た」(笑)名前なのだが、その名付け親が寅さんというwオチは面白いね~。さんざん引っ張っての再会シーンは相当あっさりでもうちょっと五月みどりさんが観たかったんだけど、秋吉さんとの一晩だけの疑似夫婦体験?もあったから、そういう風な構成にしたのかな、とか思ったり。あっさりテイストながら印象深いシーンが多く、何かこのシリーズでも「変化」を感じた一作でございました 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-28 10:39:45) |
3.前回の反省を生かしたのか、今回の寅さんは卑屈さは影を潜め、爽やかな印象。 周りに迷惑をかける困り者ではないので安心して見ることが出来るというもの。 幸福とは何か?という永遠のギモンにも切り込みつつ、秀吉少年とのロードムービーチックな冒険譚、マドンナとの夫婦のやり取りが新鮮。なので飽きが来ない。 大阪から伊勢志摩、吉野といろいろな名所を回ってくれるのも楽しい。 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-01-14 22:34:14) |
2.《ネタバレ》 前作「知床慕情」に続いて良作。寅さんの昔のテキ屋仲間が死に、残された子供がとらやを訪ねてくるというのは以前にも挿話としてあったネタですが、今回はその少年の家出した母を探すために繰り広げられる寅さんと少年の道中と、その間の心の交流が軸になっていて、マドンナはその中の1エピソードとして絡んでくる程度です。だから、寅さんはマドンナと別れてもノーダメージでしたが、少年を母に渡した後はいつものように沈み込んで旅に出てしまうんですね。最後、寅さんが柴又へ戻ってからまた旅へ出て行くまでは、いいシーンいいセリフの連続でした。 【KYPA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-21 23:41:33) |
1.《ネタバレ》 今回は寅さんが自分を訪ねてやってきた少年と母親探しの旅に出る。これがこの映画の主題となっているため、マドンナである秋吉久美子の出番も少なく、シリーズ中でもかなりの異色作となっている。なので寅さんの恋を期待していると肩透かしを食らうが、個人的にはシリーズ末期の作品の中では傑作だと思う。ラストの少年と寅さんの別れのシーンが感動的だった。 【イニシャルK】さん [地上波(邦画)] 7点(2005-04-30 01:31:09) |