57.あまり三谷幸喜の笑いは好きではなかったんやけどこれはなかなか。 職場でこんなレベルの議論することはないやろうけど、町内会や学生同士のディベートではよくある感じではないやろうか? 12人は大抵デフォルメしすぎてそのまんまこの世にはおらんやろって人ばかりやけど私にとって善人のおばちゃんだけ物凄くリアルだった。 もしかしたらこれからの人生おばちゃん以外の人らにも出会う機会があるのかもしれない。 12人の怒れる~のパロディで作ったつもりなんやろうけど、製作された1991年に18年後本当に陪審員制度ができるとは誰が予想しただろう。 【CBパークビュー】さん [地上波(邦画)] 7点(2009-08-02 23:25:59) (良:1票) |
56.「12人の怒れる男」が大好きなので見た。俺は「12人~」を観て民主主義の理想形に感動していたため、最初この映画のふざけたパロディぶりに少し腹立っていた。でも、これはこれで優れた作品だし笑い以外にも主張があると見終わった後は思いなおした。「怒れる」で対極をなす人物として描かれていた2人が、「優しい」は同一人物の人格の中に描かれていたのが出色だと思う。まともな人とイカレた人との相対化を表しているのだろう。人間群像を描いた部分についてはオリジナルに迫るものがあった。あと本筋とは関係ないけど、刑事事件では「被告」ではなく「被告人」ではなかったっけ?それが気になった。わざわざ変えているのは何か意味があるのかなぁと思いながら観てたけど最後まで分からなかった。まあ舞台は架空の設定だから関係ないのかもしれないけど。 【satou】さん 7点(2003-06-07 05:29:40) (良:1票) |
55.《ネタバレ》 数年前に先にコッチ観て、先日ルメットのホンモノを観て、またコッチ観てみました。どっちも面白かったです。 12人がそれぞれ意見を出して、有罪・無罪が二転三転する。もう2~3作品バリエーションが作れそうな気がするくらい、シチュエーション自体が面白いんですね。コレもし、タイトルがここまで思いっきりでなかったら、私なんて鬼の首取ったかのごとくパクり認定レビューしてたかもしれません。 日本は裁判員制度が導入されていますが、公開当時は映画のような制度はなく、“もしも日本に陪審員制度が導入されていたら?”といった、いわゆるSFシミュレーション作品だったとも言えます。タイトルの『男』の部分を『日本人』にしているのは、女性も参加しているのはもちろん、『日本は人種問題を考えなくていい、一億総中流(貧富の差が少ない)の、単一民族国家だから。』というタイトルジョークだったんでしょう。今だとちょっと問題に思われる可能性がありますが、'91年の洒落たタイトルだと思います。 真相の解明はないので、彼らの議論に突っ込んでも仕方ない作品ですので、12人の話し合いを静かに見守ります。陪審員13号の私としては、目撃者のおばさんが「死んじゃえー!」って聞いていたことに違和感を感じました。彼女の耳が信用できず、クラクションの信憑性が疑わしいのに、どうして「死んじゃえー!」はキッチリ覚えていたのか?『死ねー!とか殺してやるー!とかナントカ言ってました。』ならともかく、ハッキリと「死んじゃえー!」は、ネタ振りとして出来すぎじゃないでしょーか?※いや作品へのツッコミではなくこんなセリフで映画に参加したいなって思っただけです。 この当時日本が陪審員制度導入に動いていたかは知りませんが、このSF作品は、タイトルの『優しい』が示す通り、一般の日本人には、心を鬼にした判決は出せないのでは?という答えを出していたように思えます。陪審員8号の「だけど、ホンネ言うと彼女、殺してるんですよね~?」なんてとてもリアルです。そして陪審員長の過去の経験談は、有罪に一票を入れるその先を想像させます。 ルメットの作品では純粋に少年が有罪か無罪かを考え、本作では自分が、有罪と思えた時に有罪と言えるかどうか?を考えさせられました。 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2024-06-17 20:09:03) |
54.《ネタバレ》 序盤は真面目でない又は頼りない各々の人物にイライラし、唯一議論をしようとする男が勇ましく見え、さらに男の隣の席のダンディーおじさんが頼もしく見える。 会議が終わり帰る場面では反対に各々は個性的な面白い人物に見える一方で上の二人はつまらなく思ってしまうのが楽しい。 自分が脚本の仕掛け通りに人物の見え方を動かされたのを感じるに、自分がこの会議の場にいたら馬鹿に見える人物だろうなと思うとともにパフェが食べたくなった。 あと途中の鼻血おばちゃんの「あなたは心が歪んでいる人です」はめちゃくちゃ笑えました。 【さわき】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2021-03-28 16:15:49) |
53.《ネタバレ》 序盤から中盤までは、イライラするし、疲れます。 豊悦が活躍する当たりからおもしろくなります。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-11-05 23:56:21) |
52.この手の映画に映画のスケールの大きさを求めてはいけないのだろうが、正直全てが会議室のみで行われているため、テレビドラマの規模を超えていない。ただ、内容は面白かった。二転三転するあたりが、三谷幸喜らしさがでているし、見ていてイライラしてくるほど、ああ、いるいるこういう人、こういうのが確かに日本人らしいという、キャラクター1人1人がしっかり作られていて、それらのキャラクターだったらこういう発言になるだろうという、キャラが勝手に脚本を作ってくれたという感じ。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 7点(2014-09-16 11:24:35) |
51.これは面白い。観るべき作品。十二人の怒れる男とは全く別物なので、十二人~を観てても観てなくても楽しめると思います。絶妙な展開、配役、これはさすがとしか言いようがない。やはり三谷は才能あるよなぁと思わされた。ただ「ちょっと強引過ぎんじゃね?」と思う部分はあった、でもこれって陪審員=素人さんらの集まりって設定だしね。まぁ気にしても仕方ない部分じゃないか と。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-07-01 10:49:00) |
50.随分前に休みの昼間にテレビで放映してたのが初鑑賞だったな。その時はタイトルも前知識なく観出し、すぐに『怒れる』のコメディだとわかったけれど、私は本家よりも気に入った。たぶん物凄く『日本人あるある』に共感してしまったのだと思う。それからも数回見る機会があったが、この緩さ、いいね、やっぱり。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-12-09 02:25:58) |
49.《ネタバレ》 タイトルからわかる通り『十二人の怒れる男』をパロっていて、日本人だったらどうなるかを示したようで興味深い。 狩猟民族と農耕民族の違いを見るようだった。 妻が夫を走ってくるトラックへ突き飛ばしたとのおばさんの証言もあったが、暴力夫に悩まされていた美人妻への同情もあって、おばさんの証言よりも妻の証言が信用されている。 そうした無罪濃厚の状況から有罪の可能性を探っていくわけだが、12人のキャラが立っていてそのやりとりに引き込まれる。 三谷幸喜はこうしたキャラの書き分けがはっきりしていてわかりやすいのが特長。 そこが苦手という人もいるようだが、こうした12人にほぼ均等にセリフのある設定では、区別しやすくなるので混乱しなくて済む。 ただ、本家の迫力には到底及ばず、インパクトは少し弱い。 コメディ要素を入れて笑いを取ろうとしているために、軽くなっている印象。 議論が人間の本質的なものを抉り出す人間ドラマになるのではなく、推理ゲームの要素が強くなっているせいもある。 最初から有罪を強硬に主張し続ける会社員も妻に捨てられたことが理由というオチがかなり前からわかってしまうのもマイナス。 オチが見えてからはどうしても興味が少し削がれてしまった。 【飛鳥】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-06-19 23:05:40) |
48.2013.03/18 鑑賞。三谷幸喜らしい原作、脚本。 「12人の怒れる男」は若い頃、感動した作品。でもこれを見事に日本人の特質を捉え逆説的に展開、マイッタマイッタ。しかし面白いが感動には・・。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-04-25 00:13:45) |
|
47.山田監督の100選で二度目の観賞です。本家、リメイク、これと観ましたが、何故かこの映画の人間関係が一番嫌に感じられます。やっぱり、日本人としての鏡を見せられてるから・・・?それだけ、脚本が秀逸ということかな。 【min】さん [地上波(邦画)] 7点(2012-12-27 20:23:44) |
46.おもしろかった。 「失敬」ってセリフがタイミングが悪く、序盤心配したけど、 後半自然に痛い人になってて挽回。 怒れる人たちと比べられるのはしょうがないけど、 こちらは女性が二人入ってるし、コンビニとか言ってるし、 時代はかわるともう一回りあるのかと驚いた。 また観たい。 |
45.《ネタバレ》 オリジナルを巧くアレンジした脚本はさすが三谷幸喜。最初の決で全員「無罪」に手を挙げ、「え?これで終わり?」ってところがいちばん笑えた。元ネタを知っていると尚面白いが、やはりオリジナルの方が良いと思うのも確か。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-23 13:03:24) |
44.あっち行ったり、こっち行ったり話はめまぐるしく展開、才気煥発、面白い法廷ドラマなのですよね。が、いかんせん元ネタがメジャー過ぎて、今一つ「二番煎じ」感がぬぐい去られず、くやしいなあ。 【ねこひばち】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-11-01 20:53:09) |
43.《ネタバレ》 本家『十二人の怒れる男』をオマージュしつつ、これはこれで面白かったです。 脚本も生き写しじゃなく、ちょっと捻っていて上手くパロディ化していると思います。 日本も裁判員制度が始まって他人事に思えない状況になりましたね。 【ぐうたらパパ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-21 15:00:49) |
42.《ネタバレ》 初レビュー投稿が「十二人の怒れる男」で、101回目の投稿が何となくこの作品になりました。 こちらは、あくまでもコメディであると頭を切り替えて観る必要がありますね。 多くの陪審員が、典型的な日本人といった意見表明をするので、「あるあるネタ」のようで面白かったです。 また、結論の方向が最後の最後に急にUターン・・・いつの間にか「~の怒れる男」のH.フォンダの立場が、眼鏡君から自称弁護士に変っていました。ここは意外性があって良かったです。 制度は違えど、最近の裁判員の方々の心情を思うと、ちょっとふざけ過ぎな内容かと思いますが、そこはコメディということでいろいろは言いません。 細かいところですが、ラスト去っていくところで、数名の陪審員が飲みに行こうと誘ったり名刺を渡したり・・・これはいただけない。 どんなに議論が熱くなっても、最後は何事もなかったように日常に戻っていってほしかったです。 【午の若丸】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-11-04 09:04:45) |
41.出だしはいかにも日本映画にありそうな雰囲気で苦手だなぁって思ったのですが、いざ本題に入っていくと徐々に引き込まれました。最終的には12人それぞれの個性がよく表現されていて、高評価も納得という感じでした。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2010-07-23 09:28:02) |
40.脚本だけでここまで作れるということを示した作品。 陪審員の話なのに最後まで加害者も被害者も写真すら出ず,基本的には12人が2時間話合いをしているのを見るだけ。音楽もほとんどなし。 それでも伏線をきっちりと回収し,最後のオチはなるほどと思わされたのでなかなか楽しめた。 リアリティは特にないけど気にならない。 【Yu】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-05 18:19:53) |
39.《ネタバレ》 オリジナル版を見た後に見ると、冒頭の単独有罪宣言にニヤリ。 だけど終始「話し合いましょう」はなぁ・・・ 実際陪審員制度が始まるとどうなることやら。 まさかこんな顔ぶれなんて集まらないだろうし。 原作にはかなわないものの、こちらはこちらでいい味出してます。 【悲喜こもごも】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-08-04 22:41:57) |
38.パロディという割にはあまり笑いに重点をおかず、バカバカしいながらもきっちりとした脚本でできています。どうせなら、もっとめちゃくちゃにしちゃったほうが面白かったとも思いますが、オリジナルとは違う終盤の展開は楽しめました。 【すべから】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-12 17:48:57) |