2.「昔々、あるところに…」で始まる、おとぎ話のようなお話。
この物語を信じるかどうかは、今、この放送を聴いているあなた次第です――。
人気ラジオ番組で取り上げられた青虫カーリーは、
少年の吹くハーモニカのリズムに合わせて今日も踊ります。
そしてきっと、明日も明後日も永遠に……。
目先のことにとらわれて、当たり前の真実を見失ってしまう人間の愚かしさ。
それを大人たちに教えてくれたのは、純朴な少年と一匹の青虫でした。
どこからともなく熱いものがこみ上げてくるラストシーン。
僕たちは此の虫を、決して十万弗に代えることはできないでしょう。