38.この作品は宗教観があった方が多分解り易いんだと思うが、無くても何かが滞留してるような、なのに追い詰められていくような、何とも言えない世界観が体現できた。大量の血液とか、取り出された心臓とか、エグ系ホラーの道具立てはあるのだが、その個々の部分より、全体の雰囲気に神経をなぞられるような・・・。とにかく暗い。それにエレベーターが下降を繰り返す映像など、追い詰められてどん底に落ちていくようなイヤーな感触。どんでん返し系のミステリー要素もあるんだが、それより世界観を楽しむ(ってのは変かなあ、浸るというか)映画と思った。物語の進行と共に気が滅入っていくんだが、それでいてなぜか結構好きな作品。ミッキー・ロークとデ・ニーロも、この世界の住人として、しっかりはまっている。 【あっかっか】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-03-07 13:46:41) (良:1票) |
37.《ネタバレ》 上映当時、オカルトは苦手なので、観るのをためらった記憶がある。でも評価は高かったので気にはなっていた。今回、某レンタル屋の発掘良品でDVDとして甦ったので、観てみた。アランパーカの作品だから、面白くないはずはないと思ってたけど、ちょっと後半はしんどかった。結局、こうなんでしょうか?宗教の強い国では、悪事を働いた人間は、色々なことを経て、悪魔より地獄行きを命じられる・・(笑)。ははは・・。まぁ話の正しい持って行き方としてのラストなんでしょうけど、設定は面白いね。誰か兵隊を犠牲にこの世での成功を勝ち取るなんて・・。そして悪魔が弁護士。最後のエレベーターは地獄へド~ン!ってな感じ。観終わると、良くできたオカルトも寓話になってるんだって思う。それにしてもシャーロットランプリングをあんな役で出すなんて~!? 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-18 21:04:39) |
36.《ネタバレ》 この映画、はまる人ははまると思う。今なら、ありがちなオチ、ちゃちーオカルトものって見方もあるとは思いますが、僕は好きです。なんか、昔、観た時は、いまいちピンとこなかったんですが、なんか妙に頭に残ってて、改めて見直したら、この世界観にはまりました。ニューオーリンズの、ジメジメした雰囲気とブードゥーの怪しさが、たっぷり堪能でき、ミッキロークの演技が、これまたいい味出てます。やさぐれた探偵から最後の絶望感に落ちる表現は、デニーロのマフィアっぽい悪魔を相手に、一歩もひけをとりません。情事中に背中に落ちる雨漏りの多さ、それが血に変わる不気味さ、アパートの一室だけがクローズアップされる場面、ゆっくりまわる扇風機などが、徐々に観てるこっちの脇腹に効いてきます。これが見終わった後は、妙に納得がいったよーな、居心地がわるいよーな、絶望的なよーな、なんか微妙な感覚に陥れてくれます。なんか大人のオカルトだな~。 ちなみに、同じような悪魔の描き方に「ディアボロス」って映画があり、こっちはアルパチーノが悪魔を演じています。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-01 15:22:15) |
35.《ネタバレ》 全編を通して陰影のある映像美が素晴らしい。 宗教観がないので、よく解らない部分もあるけど悪魔に魂を売ってしまったら、どんな手段をとっても逃げられないってこと?なんですかね。 その道の教徒の人からしたら、もっと衝撃的な内容に感じるのでしょうか・・・。 まっ、出番は少ないがロバート・デ・ニーロの存在感は流石に凄いし、調子に乗った“猫パンチ”のあまり良い印象がなかったミッキー・ロークも、この映画に関しては素晴らしく見応えがありました。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-03-21 13:45:13) |
34.《ネタバレ》 主人公が探偵で、フラッシュバックがあり、悪夢的で、暗い世界で夜の舗道が雨に濡れている…これはフィルム・ノワールなんだと思って見ていたら、最後にお茶目な格好のデ・ニーロが登場し、そんなオチかよっ!と思わずツッコみたくなるような結末ではあったのですが・・・最初からオカルトと知って見ていれば落胆することもなかったでしょう。というのも謎に向かって行く過程はなかなか巧みで面白くできています。何度も反復し出てくる格子の影や、ゆるやかに回転する換気扇のプロペラなどが不安感をこれでもかと煽っていますし、ミッキー・ロークは男の色気があり魅力的ですし、女たちもエロティック(わざわざ露出する必要はどこにもないと思いますが)でドキドキさせてくれます。 心臓オチと分かってみれば、鼓動音やミッキー・ロークがしばしば鏡を見るといった仕草も伏線として活きていますし、怪しげでスリルいっぱいの世界が確立されていると思います。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-11-04 18:07:10) |
33.《ネタバレ》 この作品の陰影の深い映像は、後の映画に随分影響を与えていますね。たとえば「セブン」とか。デ・ニーロのルシファーは、初見のとき強烈な印象を残してくれまして、その後地上にやって来たルシファー(悪魔)と言えばこの映画のデ・ニーロというイメージがいまだにあります。疑問なのは、このルシファーさんは結局何がしたかったのかということで、ハリーが自分は本当は誰なのかを思い出さないと魂がおいしく食べられないのかなどと考えてしまいました。最近復活してきましたが、この頃のミッキー・ロークは本当にいいですねえ。不精ひげ生やして汗まみれというのがこれほど似合う俳優は珍しいのでは。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-06-28 23:52:20) |
32.《ネタバレ》 オカルトサスペンスとでもいうべき作品ですかね。ミッキー・ロークはかっこいいですねえ。無精髭の似合う俳優トップ3に入るでしょう。善と悪を違和感無く演じているのは彼のカリスマ性によるところではないでしょうか。内容もいいですね。無情のラストでは血生臭いシーンにあえてほのぼのとした曲をレコードを通じて挿入する演出など独特の悲壮感を与えてくれます。良い作品です。 【デッカード】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-03-27 02:05:47) |
31.《ネタバレ》 なかなか面白かったです。日本人であり、無宗教、無神論者の僕から見ると、「悪魔に魂を売る」いうのがどういうことなのか、さっぱりわかりません。西洋人にとっては当たり前の感覚なのかなあ? と考えさせられるきっかけにもなって、想い出深い映画です。 【コウモリ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-05-02 14:50:42) |
30.《ネタバレ》 「悪魔に魂を売った男」てのは映画としてはめずらしくないが。さらに日本人が見ても、心の底から「なんてことをするだー」とは思いづらいが。これは「穢れ」に対して欧米人が「So what」と思うのと同じなんでしょうね。ともあれミッキーロークは総入れ歯で2枚目を演じるとはご苦労なことだ。ヒラヒラパンツでボクシングも。それとデニーロが何個卵をむかされたのかが気になる。 【パブロン中毒】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-12-31 22:42:40) |
29.途中まで気持ち悪い宗教映画だなあと適当に観てましたが・・・再見します。ローク渋すぎ!! |
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28.気持ち悪いものを実際に画面には出さずに気持ち悪い気分にさせる名作。最初から最後まで、終始漂う臭いを伴ったねっとり感がたまらない。杖を持つデニーロの小指の爪が長いのが異様に気持ち悪い。 【永遠】さん 7点(2004-10-28 23:16:55) |
27.《ネタバレ》 有名作品ながら見る機会がなく、最近になってようやく見ました。 ミステリーとオカルト的要素をうまく融合させた作品。光と闇の象徴的なコントラストが自己内他者(狂気)の存在を示唆している。真相に至るまでに否応無く認識してしまう、精神の檻というべき「自我」。その逃げ様の無い閉塞感が恐ろしい。 それにしても、この光と闇を使った独特な映像演出は素晴らしい。光を明滅させるように静かに回転する換気扇、闇を映す鏡のように石畳を濡らす雨、逆光の中に浮かぶ人影、そしてラストのエレベーターのシーンなど、随所に不吉な予兆を孕んだまま、見ている者に得体の知れない恐怖の胎動を感じさせる。 ただ、惜しむらくは、謎を追って行く過程にあまり面白味が無く、少しダラダラとしてしまっている点。あの依頼人である悪魔も露骨すぎる。ああいう存在は匂わす程度に止めておいて欲しい。 PS.ゲームの「サイレント・ヒル」シリーズは、ほとんどこの作品から演出をパクってますね(笑)。 【FSS】さん 7点(2004-08-13 17:49:48) |
26.初めて観た時はベロベロに酔っ払って半分寝ながら観てたらわけわかんなかったが、それから数年後にまた観てみたら結構面白かった。 【くうふく】さん 7点(2004-07-21 13:52:55) |
25.ミッキー・ローク主演作の中でも最高傑作だと思う。 |
24.ストーリー、雰囲気、共に良かった。スポンサーはキャメルかな? 【マックロウ】さん 7点(2004-06-08 16:30:27) |
23.タイトルのエンゼル・ハートってのはそういう意味か。所々に挿入される、雑踏の中キスをしてるカップルとか、一室だけ明かりの点いたアパート等の一見意味不明に感じられる映像(後々意味が解る)が凄く効果的だったと思う。 【Fuzz】さん 7点(2004-04-09 00:15:27) |
22.物凄くイイ雰囲気の探偵オカルト映画。ただラストはピンと来ず。逆に、キリスト教の人はこういうのが怖いんだ…と勉強になった感じです。 【番茶】さん 7点(2004-03-03 22:49:36) |
21.オカルト+ハードボイルドってのが良いですね。趣味です。エンジェルのダボダボのスーツとかキャメルとか、かっこ良いんだよなぁ。トレバー・ジョーンズの音楽もぴったりだし。まぁ、編集の粗があったり雑な作りなんだけど。とにかくミッキー・ロークがかっこ良いのであった。 【じふぶき】さん 7点(2004-02-26 11:47:35) |
【zero828】さん 7点(2004-02-24 20:51:48) |
19.ハードボイルドな救いのないオカルト映画ってところか。前半はすごい緊迫感で、それだけでも見る価値はあるんだが。もっとペース配分考えてやれば大傑作になってたと思う。スマッシュヒット級の佳作。ミッキーロークの絶えず、汗と雨にジトジト濡れてるような雰囲気が秀逸。デニーロの悪魔が怖い。 【ひろみつ】さん 7点(2004-01-16 01:09:58) |