32.《ネタバレ》 脚本の良し悪しだけで評価するなら、本作は“どうということはない映画”になってしまいます。しかし、鮮烈な印象を与える建築・内装デザインや色彩演出、そして場の空気を創るBGMのセンスの良さが、本作をA級ホラーの域にまで高めていると考えます。バランスの良い平均的な良作より、飛び抜けた個性が際立つ奇作の方が、観客の心を掴むもの。忘れることのない映画だと思います。刺激を追及するあまり、醜悪でグロテスクな描写で埋め尽くされている昨今のホラーと比べると、その品格の高さが窺い知れる“美しい”映画でありました。白状しますと、あまり面白いとは思わないのですが、良い映画です。(以下余談)ラストは完全にドリフだなと思ったのは、内緒にしておいてください。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-12-18 18:57:55) (良:2票) |
31.「決して一人では観ないでください!」、懐かしいですねこのフレーズは。ウィリアム・キャッスルも泣いて詫びを入れるぐらいの東宝東和のハッタリ宣伝のおかげで私らの世代にはこの映画はイメージがイマイチでしたが、あらためて観直してみるとなかなか味がありますよ。とくに自分はオープニングのわけのわからなさが好きですね。いきなり空港の自動ドアが開くところをゴブリンのおどろおどろしいサウンドつきで見せられれば、この次何が出てくるんだろうと誰だって慄いちゃいますよ。その後のタクシーのシークエンスは言うまでもなく有名ですが、窓に何かが映りこんでいるかどうかは別にしても、ヘンな運転手や土砂降りの中を少女が走っていくところなんか禍々しくて良いですね。ジェシカ・ハーパーも良く考えるとかなり大根役者ですが、絶叫はしないけど眼をひんむいて怯える表情は彼女ならではの技です。バーバラ・スティールをあげるまでもなく、イタリアン・ホラーには眼の大きい女優が合ってます。 ほんとストーリーはあってない様なもので、いかにも怪しげなキャラが意味もなく後から後から湧いて出てくるだけの映画だと切り捨ててしまうことも可能でしょう。でも“アルジェント・レッド”と称したくなる鮮やかな赤色の使い方には、ただただ感嘆するばかりです。そしてゴブリン・サウンドもね。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-10 20:49:42) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 公開後しばらく経った映画を、3本立て位で上映する場末の映画館で『決して一人では見ないで下さい』とのキャッチコピーにもかかわらず、ガキの頃一人で見ました。 当時は、そりゃビビりつつチビりましたよ・・・ 針金地獄でもがくシーンは何度か夢にも出てきた位、私にはトラウマで印象深いシーンでもあります。 今だとR15とかになるんかな?どうなの?と思う位のシーンもあるんだけど、今観る分には平気だしチビりません。 やはり全編を通してゴブリンの音楽で聴覚を、原色の色彩などで視覚を刺激され恐怖心を煽られますね。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2012-04-12 17:50:27) (良:1票) |
29.暫くすると再度観たくなる中毒性をもった作品です。 赤と青の極彩色、意味深な(展開上なんの繋がりもないけど)恐怖を煽るワンカットの挿入、そして過剰なまでの音楽演出。それらが脳裏に焼きついて離れない。また観たいと思う欲求を刺激する。 1人目の犠牲者がでるまでの冒頭15分は鳥肌モン。 まさに完成したアルジェント・ワールドの傑作だと思います。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-01 10:24:03) (良:1票) |
28.ホラーを語る上で外せない映画。全編を通して不気味な描写のオンパレード。いつでも目を閉じれるように細目で観ていた記憶がある。公開時の「決して一人では観ないで下さい」の宣伝コピーは社会現象(ドリフのコントなどで使われた)になるほど有名だった。残酷描写がより一層の恐怖を与えその後のイタリアンホラーが残酷路線に傾いていった分岐点の作品。 【支配人】さん 7点(2002-08-17 23:22:39) (良:1票) |
27.映画館でみました。当時は筋が分っているにもかかわらず、ドキドキして見ていました。(今はきっと馬鹿にしながら見るだろう)なによりゴブリンが奏でる音楽が恐怖をより強めましたね。私はなぜかテーマ曲を聞くと妙に落ち着くのです。アルバムを買って毎日部屋を暗くして聞いていました。きっと精神的に満たされていなかったのでしょう。話がそれてしまいました。映画の内容としては当時は文句なく10点、今は3点。音楽が良かったから総合7点というところですかね。 【なっつ】さん 7点(2002-08-10 23:35:56) (笑:1票) |
26.当時、音が映画館の中を“走り回る”といった、「サーカム・サウンド方式」という立体音響と独創的でシュールな色彩効果で、現実を超えた不安感というものを嫌と言うほど体感させられた記憶がある。まさに生理的な怖さとはこういう作品を指すわけで、D・アルジェントの手腕は遺憾なく発揮されたと言える。ヒロインが夜の空港のターミナルから屋外へ出た瞬間の“ある演出”が、これから始まる恐怖のドラマを予感させて、実に新鮮に感じたものだった。 【ドラえもん】さん 7点(2002-02-08 00:37:02) (良:1票) |
25.《ネタバレ》 魔女の祭典の舞台がオカルト排除の時代を経ていつしか名門バレエ学校に しかし内情は・・・なかなか面白いんじゃないでしょうか こんな怪しいとこに行く方も行く方ですが 【TAKI】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-10-21 16:49:57) |
24.《ネタバレ》 音楽は一生忘れないと思う。あとは冒頭のタクシーの顔かなぁ。全体的に色彩豊かで、見てるととても不安になる映画。あんな建物絶対住みたくない。内容よりもそういった外堀を埋められてる感じ。 【悲喜こもごも】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-04 19:47:19) |
23.ストーリーは、あってないようなもの・・・。アルジェントの独特な撮影手法と、ゴブリンの音楽を楽しむ映画!! 【たけたん】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-08-07 11:55:11) |
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22.《ネタバレ》 序盤の心臓突き刺しシーンでグロが勝ってしまって、怖さを期待して演出的にはどんなもんかなと思った。かなり雰囲気で魅せるタイプの作品ではあると思うんだけれども、やっぱりゴブリンが最低。彼らが悪いんじゃなく使い方に相当問題がある。そこ絶対静かにしといた方がいいよ!ってところで見事にわめき散らしてるんで耽美的なシーン(ノイズの洪水的な序盤はもちろん、廊下のシーンに、プールのシーン)がだいぶ台無しになってる。この映画のほとんどのマイナス点はそこと思った。グロは数的には少ないのでほとんどのシーンは静の緊張感が支配してるはずなんだけどその印象がまるで無い。音楽なしの方がずっといいと思うんだけどな~。カルトになるホラー映画って恐いよりも陶酔が強いんだろうなとは感じた。クライマックスはその点では完璧に近かった。 【P】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-02-15 03:35:35) |
21.当時劇場で鑑賞した時にあの音楽(当時なんと言っていたか?忘れてしまいましたが)に恐怖心を煽られてそりゃあ怖かったですよ。近年自宅にてDTS音響で再見するとその恐怖が・・・最近の演出とはまったく違うしマカロニ・ホラーですから最近のホラーとは路線が明らかに違うので若い方が見ても感銘する部分はないかもしれませんね。ですがリアルタイム世代の私なんかは近年のホラーよりはドロドロした怖さを感じます。しかし改めてみると「美しい映像」に気がつきました。 【SITH LORD】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-09-09 20:39:36) |
20.原色を使いとても斬新な映像。現在の作品と比較しても何の遜色もない作品だと思う。 もう一度大画面で観たいものだ。ゴブリンの音楽が恐怖を煽ります。作品自体はもちろんのこと、サウンドトラックも買いです。ただ「決して1人では見ないで下さい」このコピーはちょい大げさかも・・・ 【キャラハン】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-27 18:22:37) |
19.怖いには怖いですが、極彩色の照明とかはなんか高校演劇でよく使ってるへたな感じだし、死体近くで撮影するからイメージの恐怖がわかないしリアリティないし。主役の女の子、体つきはとてもホラー向きだけど声が低くて雰囲気にずれる。飽きる間延びした手際の悪い編集とか、大してたいしたことはないです。 |
18.あんだけの量の蛆虫を用意したアルジェント監督に拍手を差し上げましょ。 |
17.原色がきついとか、音量がでかいとか色々なケチはつくけど、やっぱり最初観た時はあの雰囲気は怖かったです。イタリアンホラー独特の「綺麗な殺され方」が目立つし、アルジェントの若い女性をなぶっていく独特の演出は本当にグロく、多少の嫌悪感はあるけどそれでも怖かった。ただやっぱり『魔女』が絡むとちょっとだけ萎えますね。日本人になじみが薄いからかな?ゴブリンのテーマソング、個人的には嫌いじゃないですね♪ |
16.映像の撮り方が独特で、絵画のような赤を基調とした映像は、面白かった。でも場面がころころと入れ替わるので、ちょっとわかりにくかったかな~・・。何やってるのかわからないシーンがちらほらあったのが、辛かった。音楽も独特で、ちょっと音が大きすぎてボリューム調整しながら見るのがあれだったけれど、割と好きです。この映画、主人公が何を考えてるのかよくわからなかったので、ある意味彼女が一番不気味(笑)。彼女何であんな状況で平気な顔していられるだろう?普通の神経じゃないぞ、あれは!(^^;;それにしても、これ以前のホラーを観たことが無いので何とも言えないけれど、これ以降のホラーと比べると何か独特な雰囲気を持つ映画ですね。イタリア映画だからだろうか。この主人公役の人、今何歳なんだろう・・と思いながら観ていたわけだけど、自分の生まれる前に出来たホラーとしては、そんなに悪くない出来なのかもしれない。ホラーとしてどうなのか?と今の私の観点で観れば、全然怖いと思わないし(怖いシーンってほとんど無かったような・・)、ストーリーも無理がありすぎると思うけれど、半世紀近く前の映画でこういう独特の雰囲気をかもしだす映画を、昔の映画を知らない私としては評価したいと思う。と言うことで、点数上乗せ。(やっぱりホラーには甘い) 【深海】さん 7点(2004-08-25 23:57:39) |
15.ガキの頃観てトイレに行けなくなった。結構怖かった。 【くうふく】さん 7点(2004-07-30 12:26:24) |
14.最初から飛ばしすぎで、かえって怖くないです。 しかし、絵として素敵です。 2016/1/2視覚は効果的、音楽はいまいち。それでも寒気はした。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 7点(2004-04-17 02:21:16) |
13.考えずに感じる映画。アルジェントの残酷な少女漫画的世界に 浸れなければ、この映画はクソ。 ハマった者だけが分かる恐怖と官能のファンタジー。 ゴブリンサウンドも原色の照明もワケ分からんストーリー展開も すべて浮き世を忘れる為の道具にすぎんのです。 【パレポリ】さん 7点(2004-02-28 09:37:59) |