56.《ネタバレ》 30年以上ぶりに2回目の鑑賞。 改めて1級のサスペンス映画として良く出来ていると納得。 最初のハスキー犬が雪原を走り、ヘリコプターが追いかけるシーンから良いですね。これから何が起こるかを予見させてくれます。 中盤、隊員たちがお互い疑心暗鬼の中ハラハラドキドキ緊張感が高まり、血液検査のシーンで最高長に達します。 結末は賛否両論あると思いますが、ジョンカーペンターらしい終わり方なのかな? カートラッセルは、「ニューヨーク1997」もそうですが髭面が一番カッコいいです。 【とれびやん】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-17 20:01:58) (良:1票) |
55.もンのすごく久しぶりに再鑑賞したんだが、やっぱり面白い。これをジョン・“B級ホラーの帝王”・カーペンターのベストに推す人も多いと思うが、それだけの出来ではある。 宇宙からエイリアンがやってきました、という何てコトない題材なんだけれど、南極基地という閉ざされた空間と、誰が敵か判らないサスペンスで緊張感も十分。クリーチャーの造形も、当時としてはよく頑張ってる。 また、最近のハリウッド映画なら絶対に無理やり一人は配置されるヒロインがいないのも良い。むさいオッサンだけのむさ苦しい映画なんだが、余計なお色気で緊張感が殺がれることなく、淡々と進んでいく。 30年経っても古臭さを感じさせないSFホラーの名作です。 【TERRA】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-30 20:47:57) (良:1票) |
54.つまらん思い出話ですが、中学時代、転校生の井上君に「凄いビデオがあるけど見に来る?」と誘われ、思春期真っ只中だった当時の私には「凄いビデオ=××ビデオ」としか想像出来ず、期待に胸膨らませて井上君宅に行ったが何故か家族総出で大歓迎され、皆でこの映画のビデオを鑑賞したという変なエピソードが有ります。 前置きはさておき、たまにDVDで本作品を鑑賞する度に、今この時代だからこそカーペンター本人に本作品をリメイクしてもらいたい、実現したらどんな作品になるか?と思ってしまいます。皆さんも観てみたいと思いませんか? 血液検査のシーンなんか、どうなるんでしょうね?? 【たくわん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-01-31 21:51:43) (笑:1票) |
53.《ネタバレ》 南極観測隊を10万年前の異生物が襲う。これ聞いただけでワクワクします。しかし思ってた以上に「それ」がグロくて眉間にしわ寄せてしまった。けどじゃあどんなビジュアルならいいんだと聞かれると、現れるのはどれも擬態途中の姿なのであれで正解なのでしょう。つまり完成形が人間だったり犬だったりなので、「それ」自体の姿は無い、というか液体が実態なのね。ん?でもあの触手みたいなのは何なん?とはなりましたがね。「それ」の怖さには人間同士の疑心暗鬼というものがセットでついてくる。要するに周りは敵ばかり。視聴者には主人公のカートラッセルまで疑わせ、登場人物同士だけでなく見ているこっちまでも巻き込む疑念は見事。生きるために血が逃げるという仮説からの血液検査は斬新。その空間に張り詰めた緊張感がこちらまで伝わってきました。そしてラストシーン、残った二人の内てっきりチャイルズ(黒人のかた)が感染してると思ったけど、その逆も考えられるし、二人ともアウト、二人ともセーフ、という4パターン考えられるという仕掛けになってるんですね。どちらにせよ誰も助からないバッドエンドなんだけど、二人の会話がおしゃれでかっこいい。後味は悪そうで、実はとても小気味良いです。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 7点(2024-04-25 14:23:38) |
52.《ネタバレ》 隔絶された状況の中に正体不明の殺人鬼が潜んで徐々に迫ってくるという設定は、簡単に作れる割には確実に観客を恐怖で釘付けにできる便利な手法。この手の作品をウケ狙いが心情の監督につくらせようモンなら言うまでもなく、乱痴氣騒ぎするカップルだの臆病風に吹かれて暴れる男だの金切り声を挙げて喚く女だので画面を騒々しくしてからお決まりの血飛沫の見せつけという軽薄作品になるのが定番だが、この作品ではキチンと品位を保ってる。まあ、観測隊員だからインテリだし有事の訓練も積んでる人たちだから当然だけど。 そういう設定のもとでのホラー&サスペンスなので、残骸となってるUFOも、アメリカ人お得意のスプラッター系統モンスターも、大人の鑑賞に応える純粋な恐怖の対象として映えてました。 あ、でも思ったんですが、観測隊(探検隊?)だから銃やダイナマイトを取り揃えてるのは解るけど何で火炎放射器が、しかもあんなに何丁も取り揃えてるんですかね? (2013年3月25日 追記) 余談ですが、このページの【あらすじ】を書いた方、文章表現が物凄く上手いと思いました。 【役者の魂】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-12 20:39:56) |
51.《ネタバレ》 初鑑賞はTV放映だったと思う、ハラハラドキドキです。見えない怖さ全開です。。。こちらの邦題「遊星からの物体X」インパクトありますよね「The Thing」だとコレ観たい!とは思わないね。今時の英語教育された世代にはピンとくるものがあるんでしょうか? 【ないとれいん】さん [地上波(吹替)] 7点(2020-04-07 15:09:06) |
50.《ネタバレ》 初めて観た時はドキドキハラハラのスリル満点だったなぁ。閉塞された空間での互いの疑心暗鬼と一人ずつ確実に減っていく恐怖感に古い映画ながら感心します。VFXが発達した今の時代より昔の映画の方がこういったジャンルは得意なのかもしれないですね。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-01-05 14:21:28) |
49.《ネタバレ》 やはりこの作品は、怖い、気持ち悪い、面白い、と三拍子揃って(笑)ホラー映画のお手本のような映画だ。特徴的なのはエイリアンの気持ち悪さも相当だが、それと同じくらい人間の怖さを描いているところだろう。このエイリアンは感染(?)するとその対象と同じ格好に化けるため、外見上は誰がエイリアンなのか分からないという状況が皆を疑心暗鬼にさせ、それが元に仲間割れが起こっていくところなど、まさに人怖(人間が一番怖い)ということがよく描かれている。南極基地という閉鎖された環境での長期任務は相当過酷であり、調査員たちは一見何食わぬ顔で日々の生活を送っているようだが、実は相当ストレスがあり(元々は体を温めるために飲んでいた酒も、そのうちアル中みたいになっていく)エイリアンの襲撃は限界を迎えていた彼らの精神状態を破綻させるきっかけに過ぎなかったという見方もできるのが面白い。基本的にシリアスなタッチだが人々のリアクションなどに僅かながらこの監督ならではのクスッと笑わせる妙なコミカルさがあるのも良い。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-10-19 12:06:11) |
48.SF色の薄い脚本ですが、隊員全員が疑心暗鬼になる展開は緊迫感があってなかなか見応えがあります。「エイリアン」のヒットを見てリメイクの企画にゴーサインが出たようで、物体Xの怪物はエイリアンの二番煎じの感が否めませんが、今作より30年以上前のオリジナル作品のフランケンシュタインもどきの大男に比べればずっとましだと思います(オリジナルは観てませんが)。「影が行く」のあらすじだけを読んでみましたが、SFらしさを感じさせる原作の方により興味をそそられます。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-10-29 22:39:33) |
47.2度目の鑑賞です。1度目はあまり楽しめなかったのですが、今回は精神的に来るホラーの恐ろしさを堪能することができました。閉鎖された空間(そもそも南極大陸が閉鎖された場所なのに…)で疑心暗鬼になる恐怖なんて想像もできない。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-13 23:12:09) |
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46.《ネタバレ》 観賞前は題名やあらすじからバリバリのSFを想像してたけど、内容は人間の内面をえぐるサスペンスがメインだったね。魔女狩りになってた。意匠やアイデアはエイリアンの影響大だったけど、時代もあるかな。本当に怖いのはいわゆる生き物(エイリアン)なのか、それとも恐怖がために理性や人間性を失った人間なのか。考えさせられた。そしてそれをリアルに感じさせる演出は見事。印象に残る場面は、血液検査させられている場面。そして怪物に変化して縛られたまま暴れる人たちの画も。犬の演技も良かったね。犬って普通追いかける動物なのに逃げているって人間のように知性があるように見せる演出も良し。たたずんでいる場面とか部屋を廻っている時は考えているように見えたし。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-12-24 21:12:41) |
45.《ネタバレ》 雄たけびを上げてノッシノッシと迫ってくる怪物ならば引き金を引くことができるのに、"The Thing"は人に成りすましてその牙が肉に食い込む一瞬まで姿を現さない。あぁ人の心を読むことができれば。誰しも一度は願ったことのある事が彼らの頭にもよぎっただろう。仲間の中に"The Thing"がいるかもしれない不安の中で、ヤケを起こす者、閉じこもる者、敵を排除するために恐々と団結する者、そして自ら命を絶ってしまう者。人の外見をもった怪物を恐れる彼らの姿は、人間社会の一面を垣間見せてくれる。一体どうやって自分の身を守ればいいのだろうか?あなたの近くにも"The Thing"はいるかもしれないのだ。 【ヘイターインサウス】さん [DVD(吹替)] 7点(2012-06-19 04:41:47) |
44.《ネタバレ》 出たー!と言わずにはいられない定番SFホラー。 CSでハイビジョン放送されたので、思わず再見しまいました。 クールな低音BGMはカーペンター節が炸裂! 南極を舞台にしたホラーというのも珍しく、夏のジリジリした怖さとは違ったピリピリしたソリッドな感じの怖さがたまらない。 (余談だが、「寒怖映画(さむこわ)」というジャンルを勝手に作り、シャイニングなどと一緒にカテゴライズしてました) 白眉なのは、やっぱり血液採取のシークエンス。 張り詰めた緊張感が一気に弾けるんだが、そのタイミングが素晴らしい。 ちょっと気を緩めたスキに来るですよね、カーペンターめ、やりよる。 あと地味なのだが印象的なシーンが、コンピューターとチェスをするシーン。南極の閉塞感というか、密閉感がうまく表現されているように思える。 オリジナルも観ましたが、こっちの方が断然好きかな。 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-04-27 01:00:21) |
43.《ネタバレ》 30年前の宇宙人侵略系映画ですが、古さを感じさせない程、エイリアンの造形や動きが良くできていて、不気味で怖いです。仲間の誰がエイリアンに乗っ取られたのか分からなくなり、お互い警戒しあう展開が怖い…。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-24 14:18:43) |
42.男ばかり閉ざされた場所で極限状態での心理劇が主だが、たまに姿を見せる謎の生物がエグイ、腹が裂けて腕もってかれるのはビビッた。最後に残った二人、どちらか同化されているのか、それとも二人とも?いやいや二人は人間でこのままの凍死?と想像が膨らむ。 |
【たっけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-04-19 15:40:17) |
40.《ネタバレ》 真っ白な世界を犬が走っていく。どういう行きがかりでそうなっているのか説明はまだないけど、いたいけな小動物がヘリコプターという近代兵器によって迫害されてる、という印象を与えられ、つい、逃げよタロ! 力一杯走るのだっ! と見てしまう。そう観客に刷り込んでおいてから、引っ繰り返していく仕掛けがニクい。その犬が基地内を歩き回っている。変に擬人化されてなくて、まさにペットのように、しかしそう思って見ると観察して回っている不気味さ。観客が思わず目を凝らしたくなるところで、目をふさがれるようにフェイドアウトになる。このじらされるリズムに乗って、だんだん不安感が募っていく。この序幕の入りがまず楽しい。正体を現わしてからは、疑心暗鬼の人々ってのがポイントになって、血液検査のあたりがヤマか。ただメンバーの個性がもうちょっと出ていたほうが、そういう場面では楽しめただろう。外はバイキンも生きていけないという南極の清潔な白、その死の清潔に封鎖された中でグチャグチャした赤黒いものがヌメヌメチュルチュルしている対照の妙。ノルウェー基地が焼き捨てようとしたものを、わざわざ運び込むなよ、とか思いはするけど、あのテラテラした赤黒さを放置しておくには忍びないまでに、南極の清潔な白色は暴力的に圧迫してくるんだろう。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-12-14 10:13:42) |
39.初めて観たのは25年前ぐらいで、中学生だったかな。「ロブ・ボッティンおそるべし」と頭に刷り込まれてしまった。しかし、おもしろい。名作というのは、何年たっても名作だと思う。今年封切られて話題になった映画のうち、20年後に名作と言われるのはどれぐらいあるのだろうか? 【センブリーヌ】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-11-16 13:40:46) |
38.《ネタバレ》 異性人モノやホラーは、相手の姿が現れた時点で冷めてしまうのですが、この作品は相手の得体が知れないことで緊張感がありました。 また、周りが誰も信じられないという状況により恐怖感が増しており、生き残った2人も何となくお互いが信じられないような微妙な空気で終わったような感じがします。 リメイク作品ですが、前作とはかなり内容が違っています。 名作のリメイクはハードルの高さゆえ失敗し、凡作のリメイクはやはり凡作というイメージが個人的にはあるのですが、この作品に関しては前作をかなり宇上回っていると思います(特に緊張感の面で)。 【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-05-07 21:52:16) |
37.《ネタバレ》 「ハウリング」に続くロブ・ボッティンのクリーチャーの造詣は今見ても秀逸。後の「グリード」や「トレマーズ」に多大な影響を及ぼしたと思われるクリーチャー描写は、記憶に残る一本となっている。氷に閉ざされた空間で"Thing"に侵された本人すら気付けない状況は、自ずと互いを疑心暗鬼に陥らせ、終始緊張状態が持続し観客を物語に没入させる。侵した生物の遺伝記憶を爆発的に発現できる"Thing"が正体を現すシーンは、何故だか体が震える。更に最後まで侵された人間が判らないまま終わってしまい、観客に判断を委ねるラストは不快だが心地いい。ただ、一個の細胞からでも再生できる"Thing"を爆破してしまったのは、大きな間違いであったと思ったがいかがか? 【しぇんみん】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-14 21:34:53) |