1.《ネタバレ》 (2007年映画メモをもとに)
様々な愛の形が交錯します。
様々な形で悪魔が顔を出します。
人々の裏側にある色んな形をした悪魔が表に出て渦巻いてます。
いったい誰が悪魔なのでしょうか。
クワシモドは見かけは悪魔のような怪物ですが、実は優しい心を持っているのかもしれません。
しかし最後では悪魔に取り憑かれてしまいました。
石を落としたり溶鉄を流したりする場面は悪魔としか思えない形相です。
エスメラルダはマリア様のように慈悲深く母性的であり、
司祭の弟はサディストの悪魔です。
そんな、クワシモドをとりまく聖母と悪魔です。
母性的な愛あり、異性的な愛あり、サディスティックな愛あり、
そんな中で揺り動かされます。
この映画の登場人物は愛と悪魔との瀬戸際にいて、最後に悪魔に身を滅ぼしてしまったものは死に、愛を手に入れた人は生き残る感じかもしれません。
クワシモドはグロテスクで迫力あり、非常に息詰まる圧迫感があって暗い雰囲気が怖いです。
怪奇映画としてしっかりしてます。スケールも大きいです。
ディズニーの”ノートルダムの鐘”に最も視覚的な影響を与えてます。