2.《ネタバレ》 ベット・ミドラー版は最初から成長した娘視点だったと思うので、いきなり若きステラの恋愛沙汰から始まる導入にびっくり。しかし手際よくその後を済ませ、いよいよ親子3人と周辺人物の絡み合いとなっていく。中盤では、モリソン家の(子供たちも含めた)奥床しい上品さの描写と、一方でクリスマスの場面の4者心理の静かな(エドはやっぱりうるさいが・・・)ぶつかり合いが秀逸。したがって、あの哀切に満ちたラストシーンにも、必然の流れでなだれ込むことになる。最初のところでスティーブンとヘレンの関係がよく分からなかったり、肝心のところで突然大事なメモが飛び出したりと、若干雑なところも目につきますが、その辺は枝葉ですね。