36.《ネタバレ》 飛行機で鑑賞。まったく事前情報なしで見た分、楽しめました(内田監督の前作も未見)。物語全体のどんでん返しそのものはちょっと大がかりすぎてピンとこなかったのですが、探偵と中学教師の立場が逆転する瞬間、そして、田畑智子演じる女性の役割がわかったところは「おお~」という感じでした。「アフタースクール」というタイトルもいいですね。本当に「学校」の呪縛から逃れられないのは誰なのか、という問いはなかなか深いなあと思いました。そして、エレベーターの種明かしのシーンも最高。ただ、ほかの方も指摘するように、物語としての魅力にやや欠けるため、何年かたつと内容も忘れちゃうかもしれない。関係ないけど、個人的には伊坂幸太郎の小説の読後感に似てるなあという印象。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-08-08 12:18:26) (良:4票) |
35.《ネタバレ》 面白い! だが、観ている者をだます為の演出が、かなりわざとらしい。 常盤貴子の父親役が実は刑事だったわけだが、娘を心配する父親像が描かれる冒頭のシーンは、ただ単に観ている者をだます為だけに作られたものである。 この演出(ミスディレクション)に関しては、賛否が分かれるだろうが、ただ楽しめれば良いという点からはアリだとは思う。 社会的にずる賢く生きている者を、とことん破滅に追い込む怒涛の終盤は、確かに気分の良い側面はあるが、それこそ綺麗ごと過ぎではないか? ずる賢く生きている人間が得をし、真面目な人間が損をする社会こそが、現実の社会であって、本作の描く勧善懲悪な終盤は、それこそ監督の願望に過ぎない。 そう思うと、現実はこうじゃないよなぁ、みたいなやるせなささえ感じてしまう。 大企業の社長は、こんなに簡単には沈没しない。 そして、こんなに社会的視野の広い教師なども存在しない。 色んな意味で非現実的な内容で、映画にだまされることを単純に楽しむ為だけの作品だと思う。 かくいう私も、この作品にフツーにだまされたわけで、正直、それはそれで楽しかった。 まさしく痛快な作品である。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-09-23 01:27:40) (良:2票) |
34.《ネタバレ》 うまく仕掛けられた脚本は、いかにも内田監督らしい。のっけのシーンから、いきなりミスディレクションしてるんだけど、巧妙でまったく気づきません。前2作よりもこなれてきた印象で、映画としてよくできています。が、それゆえに軽い印象もありますね。「運命じゃない人」が持っていた「味」のようなものは影を潜めた感があり、コアなファンの反応はいまひとつかも。でも、楽しく見れる秀作です。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-07-09 00:43:31) (良:2票) |
33.《ネタバレ》 どんでん返しがキモの作品はたくさんあるが、この作品の趣向はよくできた「騙し絵」のようだ。一見して理解したつもりでいた光景が、少し角度をずらしただけでまったく異なる意味合いを持って見えてくる。観終わってすぐに再び初めから見直したくなる、精妙巧緻な仕掛けだ。ネタそのものがすごいというよりも、その観せ方が憎らしいほど上手い。真相の意外さよりも、実はその真相が(ある意味では)初めからずっと目前にあった、という衝撃が新鮮だった。『SAW』などの力技で騙す作品も悪くはないが、伏線をきれいに回収していくこの手並みの鮮やかさは素晴らしい。 ただし構成の精緻なミステリーの宿命で、敷かれたレールがしっかりしているのに反比例して登場人物が人間味を失ってしまう、物語のためのコマでしかなくなってしまうという短所からは逃れられていない。しかも本作の場合、一つの場面から二重の解釈ができるような微妙な雰囲気が強いられるため、普通以上に抑えた演技が多く、ますます感情移入が難しくなるというハンディを抱えている。個人的には気持ちよく騙してくれたからそれでOKなのだが、だめな人はだめだろうと思う。 ちなみに大泉ファンであればコメンタリーは必聴。期待に違わぬ、清々しい下らなさだった。監督と妙に仲がいい(笑) 【no one】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-12-15 18:12:56) (良:2票) |
32.普通の人はよっぽど自分のツボにはまらない限り、DVDを買ってあとで もう一度みようとは思わないと思う。ほとんどの人が週末レンタルか。 この映画はそういう意味で二回みないと意味がわからない。 一回目は普通にみて二回目は監督のコメント付きでみるとよいと思う。 でも解説があって、なるほどねってわかる映画はどうなんだろう。 確かによくできているが、この映画を二回見る余裕ある人どのくらいいるの かと思うと、もう少しわかりやすく作ってもよかったのではと思う。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-30 18:12:31) (良:2票) |
31.確かに面白かった。面白かったんだが、ちょっと決定打に欠けたかと。意外性のあるストーリー運びならなんでも良いってわけじゃない。伏線の張り方もどんでん返しものとしては、ちょっと物足りなく、後半の高揚には繋がりませんでした。 メインキャスト3人は悪くないんだが、中村靖日&山中聡のコンビを思い浮かべるとどうにも今一歩突き抜けたインパクトと面白味が足りないし、脇とのバランスがイマイチ。致命的なのは前二作ほど人間を描いてないため、感情移入のしどころがなかったことかな。退屈させないつくりは相変わらず素晴らしいが、そろそろ映像方面にも少々力を割いても良いのではないでしょうか。この作風で変に安定しちゃわない事を望みます。内田監督の映画はもっとイメージの固まってない俳優陣で見たいな。今回は普通の面白さでしたが、内田作品にはそれ以上のものを期待してしまうんです。日本で数少ない面白いオリジナル脚本を書ける監督なので大切にしたいですね。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-07-29 00:20:19) (良:2票) |
30.《ネタバレ》 運命鍵泥棒の順で見て、今回本作観賞。内田けんじ監督への期待が高まり過ぎて今回は少し拍子抜け。観ながら仕掛けは?仕掛けは?伏線は?と探りながら見てるから逆に自分が不純な動機で見続けてしまった。確かに「おお、さすが!」という設定も多いんだけど、うーん、本作は他の2作に比べるとちょっと落ちるかなあ。でもこの作は仕掛けを楽しむというよりも、ちょっと甘づっぱいセンチメンタルを楽しむ、鑑賞後心地よかった。全く関係ないけど、真田丸「犬伏」の回を見終わった後鑑賞。ほんと今作のキャスティングも知らずの偶然だったんだけど、堺大泉の揃い踏みに感無量。 【タッチッチ】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-11 19:03:52) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 面白かった。大どんでん返しが、あるとは思っていたが、まんまと驚かされた。 大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人と好きな俳優ということでも見る価値あるが、その上脚本がいい。個人的には『運命じゃない人』のほうが好きだが、存分に楽しめた。 【kontiki】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-08-24 13:52:30) (良:1票) |
28.《ネタバレ》 「鍵泥棒のメソッド」経由での鑑賞。正直言って傑作。もう一度見直したくなる。こんな気持ち「シックス・センス」以来、かな?映画にとって重要なのはどう締め括るか。これがキレイにビシッと決まると、鑑賞後の余韻がだいぶ違ってくる。その点この映画の締め括りは、近年稀に見るほどの素晴らしさでした。冒頭での何気ない会話が、最終場面で見事な伏せん回収へと回帰する。お見事としか言いようがない。そしてグッジョブ!あと配役が絶妙。特に怪しい探偵を演じた佐々木蔵之介が拍手喝采もので、鳥肌が立ちそうになりました。裏街道を生きてきて、まるで世の中の全てを知り尽くしたかのような立ち振る舞い。闇の中で光を探すことを諦め、闇としか向き合わなくなってしまった哀しい男。毎日を惰性で過ごしている人にとっては、嫌味なくらい共感できるはず。そんな哀しい男に、大泉洋の一言が胸をえぐります。お前がつまらないのは、お前自身がつまらないからだ!ハンマーで後頭部を殴られた気になりました。このメッセージを受け止められて幸せです。ほんと、映画っていいですね! |
27.《ネタバレ》 『運命じゃない人』の方を先に見ていたので、あちらほどのインパクトは正直ありませんでした。 ネタばらしするにも少し複雑で、「ああ、そうなってたんだ!」という爽快感は無し。 ただ、ホットケーキのくだりは、言い訳するにしてももうちょっと他にあるでしょ!と心の中で突っ込んでたら、まさか事実だったとは…。そこが笑えたので、見終わった後は気分良かったです。 【あんも】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-26 10:04:18) (良:1票) |
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26.《ネタバレ》 やられた!後半は目が離せなかった。でもちょっとおかしい点もあると思うんですけど、それは映画は楽しむもんだ、と思えば、なんて事ないです。でも内田監督はどんでん返しの事ばかり考えているんじゃないですかね。他の職業にはもう就けないでしょう。これからも、こんな作品を創り続けて、日本のアガサクリスティになって欲しい。でも田畑智子ちゃん、きれいになりましたね。「お引越し」で子役を演じ、名作「隠し剣鬼の爪」でチラッとでてきたけど、こんな洗練された女性になったんだ。彼女のその美しさがこの映画の一つのポイントになっていると思います。でも彼女には警官の服装の方が似合っていると思います。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-18 13:41:04) (良:1票) |
25.同じ監督の「WEEKEND BLES」が大好きなので期待して視聴。 全体的に歯車がかみ合わなかった印象があり、感想としては「少し期待はずれ」。 他の方も書いているように、感情移入できる人がいなかったのが大きな原因だと思う。 騙すことに力を入れすぎて足元がおろそかになった感じがした。次回作に期待。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-29 12:10:09) (良:1票) |
24.『運命じゃない人』の内田けんじがやっと予算を貰えて作った映画ということで、楽しみに観に行った。 大泉洋は面白く、田畑智子もとても良かったが、知らない俳優しかいなかった前作の方が映画として魅力的に思えた。 幾重にも重なる脚本は変わらず上手で楽しめたが、数日後、あまり内容を思い出せないことに気付く。 技巧と娯楽に走ってしまい、残るものが無かったかな。他の方も書かれているように、面白いんだけど、尻すぼみな感じが否めない。 とはいえ若く才能のある監督なので、これからに期待。 【祥子】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-06-26 17:23:50) (良:1票) |
23.物事の見かけをうまく利用してストーリーに揺さぶりをかけるところは、ルビッチの『生きるべきか死ぬべきか』に通じる面白さがある。ただ、演出面で意外な事実が判明するときの衝撃が弱く、頭の中で事の次第を並べ立てていかなければならないので、前作の『運命じゃない人』に比べると観終わった後の爽快感が薄くなったような気もする。 【クルシマ】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-06-07 01:02:01) (良:1票) |
22.前作『運命じゃない人』同様、これも非常に良く練られた作品だと思います。ただ前作より話が大掛かりで複雑なため、集中して挑まないとラスト30分で「???」ってなる可能性大。伏線自体はあちこちに張られているのでお見逃しなく。で、『運命じゃない人』より減点したのは、このプロット自体のリアリティに疑問があったから(ふつう民間人にあんなことを……って、こういう映画は感想書きにくいなぁ)。ちょっと今回はテクニックありきで物語自体に前作ほどの面白みがない気がします(登場人物も前作の方が脇役も含め個性的で輝いていたような気がするし)。 【とかげ12号】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-05-25 11:58:39) (良:1票) |
21.前作の『運命じゃない人』が良かったので、リアルタイムで映画館に足を運んだ次第。 確かに面白いけど、思い込みを利用したどんでん返しが巧いだけで物語性は弱いかな。 期待値が高かったかもしれない。 一度っきりの鑑賞なので、二度目を見る機会があれば、違う感想が出てくるかと。 |
20.《ネタバレ》 頭悪いせいでちょっと混乱したがどんでん返しが続くのが爽快だった。 役者が大物ばかりで個人的にはいまいち映画にのめり込めなかったのが残念。 作品自体はとても良い。 【Dry-man】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-08-21 19:59:33) |
19.なるほど,これは面白い.というのか,すっかり騙されたといった感じですね. 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2021-11-20 13:58:18) |
18.二度目の鑑賞。観た事自体は覚えていたけど、普通に楽しめるほどに核心部を忘れている自分のアホ脳に感謝。 丁寧な作りで、とても好感が持てます。 【くろゆり】さん [地上波(邦画)] 7点(2021-05-17 22:38:18) |
17.《ネタバレ》 ○いかにも内田けんじ監督作品といった感じ。○スムーズに展開する心地よさと散りばめられた伏線の数々。○「運命じゃない人」と比べ、キャストはかなり豪華。万人に勧められる。○終盤の神野の名言(!?)があるが、カフェで北沢に言われた発言の返しとしたらちょっと的がずれているような気も。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-01-04 19:46:13) |