10.《ネタバレ》 評価低いですね(笑)。まあこの主人公じゃ評価が低くなるのもわかります。
15歳のときは好青年。なのにジャンプの能力に目覚め、大人になったら立派な犯罪者。能力は私利私欲のみに使い、ニュースで水害に苦しんでいる人たちを見ても知らん顔。なかなかのモラルの持ち主です。
でも私は嫌いじゃないなあ。この割り切り具合は好感が持てます。
そして『ジャンプ』という超能力。これが良いですね。難しい説明は一切無し。映像を通してわかりやすく教えてくれます。『自分が触れているものも一緒にジャンプできる』という汎用性の高さと『電気が流れると能力が使えない』という弱点が効果的に働いて、ストーリーやアクションをより面白くしています。
最初のジャンプシーンは本当に興奮します。凍った川って、氷の下は水が流れているのですね。落ちたら最後じゃないですか。で、まさに主人公はその状況に陥るわけですが、そこから奇跡の生還。そのときの初ジャンプ先がなぜか図書館ってのが面白い。ここで一気に物語に引き込まれました。こーゆー『自分だけ人には無い能力を授かる』っていうのに憧れちゃうので、たまらないです。
パラディンという組織が、とにかくジャンパーは危険だと決め付けて殺しにくるという、いまどき少年漫画でも見ないようなシンプルな敵対関係がわかりやすくて良いです。まあなんか『そんな能力を授かって、なんの報いもないと思ったか』ってゆうローランドの言い分が、ちょっとやっかみっぽく聞こえちゃったりはしたんですが。『お前だけずりーぞ。』みたいな。
でもこの作品の一番の問題はミリーでしょう。大人になったミリーより15歳のときのミリーのほうがかわいい。このがっかり感。ここは逆じゃないと!好意を抱いていた女の子は、大人になったらより一層美しく輝いていなきゃ!それが映画ってもんですよ。