40.《ネタバレ》 死ぬ前に一度ピラミッドを見ておきたいとか、万里の長城を見ておきたい、などと考える人は多いだろう。きっと米国人もそうなんだろう。が、この映画ではもちろんそんな「俗っぽい」行動をせよとか、人生の最後はこうやって充実させようなどと言っているわけではない。「映画を見に来ているみなさんは、きっとこういう最後が充実した生き方とおもえるんでしょう?だからそれをまずはごらんください」という意味合いで世界中旅をさせていると思われる。でも本当に映画が訴えたいのはそんな最後の過ごし方ではない。ジャックニコルソンの役柄は俗的な欲望しか持てない「庶民」を代表している。庶民=我々に対し、「もっと考えてみたら?ほんとに一生の最後をそんな低俗な、お金でかなえられるようなことに使ってしまっていいの?」と訴えている。映画の主題は黒人主人公の終末の迎え方にあらわれている。金持ちと知り合って、派手に旅行できていいなあ~と観客に思わせておいて、実はそれは本当のその黒人主人公の希望ではなくて、「見ず知らずの人に親切にする」という項目を実行するものだったという、キラリと光る、だけどサラリとしたどんでん返し。映画の作り方にもよるのだろうが、もう少し主題をわかりやすくアピールしないと、多くの観衆には誤解されかねないところがある。 【小鮒】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-17 23:32:40) (良:4票) |
39.《ネタバレ》 考えさせられました・・・ お金があれば人生最後の時もああいうことが出来るんですね。 とてもいい作品だと思いますが、お金が無いために満足な治療も受けられず 惨めに死んで行く人も多いので、そこのところを考えると複雑でした。 【teruru】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-06-14 16:41:31) (良:1票) |
38.《ネタバレ》 ホテルのバーで女性に誘われたモーガンフリーマンがやんわり断る場面が良かった。人生最後で奥さんに見放されたら、ちょっと哀しいでしょう。こういう展開の映画って中々ないよね。ジャックニコルソンと一緒にたくさんの裸の女性と笑いながら豪遊でもした日にゃ、映画がムチャクチャになってしまう。断り方も「奥さん幸せね」「いや、私の方が幸せでした」というやりとり。いいよねえ。それにしてもジャックニコルソンの怪演ぶり。ある雑誌でニコルソンが「一人の女性をずっと愛する生き方もしてみたかった」とインタビューで答えていたけど、この役柄、結構、彼の「素」に近かったのかも。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-26 22:58:48) (良:1票) |
37.“最高の人生の見つけ方”、この邦題自体は気に入らないが、そのために必要なのは、自分が既に得ている「幸福」をきちんと見出すことだと思う。 Bucket Listに書かれた“死ぬまでにやりたいこと”をこなしていくプロセスは、あくまでそのためのきっかけに過ぎなかった。 残されたリストの項目が、ひとつずつ、必然的に消化されていく様がとても感慨深く、上質な余韻として残っていく。 ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが、老人の悲哀をそれぞれ演じるという時点で、思わず「ずるい」と言いたくなるくらい安心できる。 そして思惑通りに、二人の大俳優はキャラクターの全く違う老人の哀愁を演じて、魅せる。 それにしても、すっかり“爺さん”になってしまったジャック・ニコルソンには、どうしても少し寂しい感じがしてしまう。だけれど、ふいに見せる相変わらずの“悪ガキ”っぽい目つきを見て安心した。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 7点(2008-09-23 23:35:22) (良:1票) |
36.《ネタバレ》 -The Bucket List- アメリカでは『死ぬ前にやっておきたいリスト』の事を“バケツリスト”って言うんだそうです。 二人があれだけ思い切ったことが出来た理由は2つ。間近に迫った自分の死を受け入れたことと、それが一人じゃなかったこと。 リストの項目は、本当に前々から夢見ていたことや、どうせ死ぬなら…と思い切ったことも含まれていた。あと実現不可能に思えることも。 私もいつ死ぬかが解っていれば、ぜひ、やっておきたいリストを作りたいけど、どこまで実現できるかは定かではない。一人だったら半分も実現できないかも。もう死ぬのに。そんな引っ込み思案な気持ちを、老後の不安と迫る死を、明るく乗り越える活力に変えてくれそうな映画。 リストの中身は、コールが大金持ちだったから実現できた事が多いのも事実だけど、これが庶民二人のコンビで、目的地到着までに体調崩して現地の病院にお世話になって…なんてのを延々見せられても夢がない。自家用ジェットでビュンとひとっ飛びして、夢の実現をサクサク消化するテンポの良さを優先したんだろう。97分という短めの上映時間にまとめたのも上手いなと思う。 後半に行くほど実現が難しい項目が残っていくけど、決して妥協しない消化方法は見事で、特に“世界一の美女とキス”は目頭が熱くなってしまった。そして世界を駆け巡った挙げ句、身近な場所へ、家族のもとへと帰納していく展開は、誰でも共感できるような気がする。 そして自分たちのやった事、二人の足跡を、誰かに残すことも大事なことかもしれない。序盤のミスリードにまんまとやられ、最後に登場する人物がトマスなのが良かった。コールの思いは娘が、チェンバーズの思いは家族が引き継ぐけど、二人が共に過ごした時間はトマスに残されたんだな。 【K&K】さん [地上波(吹替)] 7点(2022-04-20 20:33:51) |
35.《ネタバレ》 「(死ぬ前に)やりたかったことを思い切りやる」というのはつまり、人生において本当に価値が有るのは何なのかを描き出すことでもある。その結論が「家族(あと友情)」だとゆーのはまま月並だとも言えるが、コンパクトながら優れた工夫を豊富に盛り込んだ上質な脚本に加え、主演二人の円熟した演技のレベルは非常に高い。間違いの無い傑作ヒューマンドラマ。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(字幕)] 7点(2019-11-21 20:09:07) |
34.《ネタバレ》 死ぬまでにやりたいリストを作成しようと思ったことがあったが、「これだけやったら死んでもいい」と思えるようなリストは出来上がらなかった。 思えば、物欲といい、家族との人間関係といい、今が気持ちよく、なおかつ、これからも希望があるところに満足があるのであって、明日死ぬという運命の上では、どんな財宝も慰めにはならないであろう。 しかし、人間はいつか死ぬのであって、いわば我々全員が多かれ少なかれこの映画の主人公である。 とすれば、人生というものは、死に向かっていく破滅への一方通行の行進なのであろうか。 いや、そうではない、と断言したい。 そうではない、と(心から)確信できる人が、ある意味悟った人と言えるのではないだろうか。 といった事を考えさせてくれたので、ストーリーは陳腐だが7点(笑) 【チェブ大王】さん [地上波(字幕)] 7点(2017-10-02 13:23:58) |
33.いずれ終わる人生を考えた時、観る価値がある映画だと思う。 現実的でないエピソードも、つまりはイメージの問題だ。人生の終盤の時期に最高の時が来るかどうか。実際には難しいが物語としてはありだろう。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-08-30 22:30:23) |
32.《ネタバレ》 オーソドックスで深刻なテーマながらも、手軽に手堅くまとめた佳作。この手の話は予定調和で締めるが、冒頭のナレーションで鑑賞者をミスリードしたり、「最高の美女にキスをする」の顛末も粋だったりと、脚本のお手本を魅せてくれる。一番はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの対照的な二人。映画と現実の人生を交錯させるような、肩の力を抜いた深みのある好演が映画全体の質を向上させている。賛否両論はあれど邦題は好き。 |
31.《ネタバレ》 余命宣告されてからの「やりたい事リスト」というテーマ自体は目新しくはないが、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという二大名優の共演が見所の本作。 印象に残るのはピラミッドでのワンシーン、死んだ後で天国の扉の前で問いかけられるという二つの質問をモーガンがジャックに投げかける。一つは「人生に喜びを見つけたか」もう一つは「他者に喜びを与えたか」。ジャックは二つ目の質問に答える代わりに、疎遠になっている娘の話をする。それを聞きモーガンはあることを決意するわけだが、このあたりは本作の邦題である「最高の人生」には、他者にどれだけ喜びを与えたかということも深く関連していることを象徴するシーンだった。 もうひとつ、ジャックとの旅でモーガンは忘れていた妻に対する愛情を取り戻す。夫婦の倦怠は誰しも訪れるわけだが、身近な大切な人との結びつきこそが「最高の人生」に不可欠であることも思い出させてくれる。 ジャックもラストで首尾良く「世界一の美女とキス」できたり、エベレストのくだりも含めて、意外な形で二人の「棺おけリスト」は成就していくわけだが、こうした意外性の中に人生の重要なテーマを印象に残すことに成功している佳作。 【田吾作】さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-11-20 13:28:29) |
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30.《ネタバレ》 堅実キャラで真面目なモーガン・フリーマンと、俺様キャラだけど憎めないジャック・ニコルソンのそれぞれの掛け合いが観ていて面白い。世界中、いろんなところを見て回ったけど、最終的には二人とも「家族」のもとに戻ったってところがミソですね。人間の幸せというのは、究極のところは人を求めまた求められているというその感覚だと思います。その障壁となっていたわだかまりが、この対照的な二人が出会い旅をすることによって乗り越えられた。ストレートだけど、いい映画だったと思います。 【あろえりーな】さん [地上波(吹替)] 7点(2012-10-11 01:10:14) |
29.棺おけリスト:死ぬまでにやりたいことをとことんできるこのおじいちゃん二人に羨望の念を抱いてしまいましたがそれは人生を精一杯突っ走ってきた人だけに与えられた特権ですね、名優二人には脱帽です。「最高の人生の見つけ方」かな、、、締めくくり方ですよね。秘書役にいいとこもっていきます。粋でした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-28 15:02:41) |
28.《ネタバレ》 ストレートで良い映画でした。名優二人の自然な演技はさすが。豪遊するシーンはお金の大切さを訴えているのではなく、競争社会や差別に対する批判のように感じました。お金によって得られるものは一瞬の楽しさで心の満足感はない。こんな生活続けたいと思う事もなくカーターは家に帰ります。自分の居場所があるのは幸せ。人によって「家族」とか「家」「海」だったりするのでしょう。それは自分にしか分からない。心でしか得られないもの。カーターは再確認して、エドワードはようやく手に入れられたような気がします。お金は人生を豊かにする手段の一つなのに、お金が目的になったエドワードは何かを失ってしまった。カーターは生活の為に教授になる夢を諦めた。彼が教師になっていたら、多くの教え子の可能性を広げてあげられたのでは?「心の豊かさ」がお金によって刈り取られてしまうことへの批判があるように思いました。最後に彼が山を登っているのが良かった。遺書に「財産の一部を残すが、遺灰を指定場所にもっていくのが条件」なんて書いていそう(笑)片や言われなくても行くつもりで、片や簡単に礼を言いたくない。二人とも相手を知っている。そういうのがあの二人らしくていいな~と思いました。 【果月】さん [地上波(吹替)] 7点(2010-11-16 10:13:34) |
27.《ネタバレ》 フリーマンのナレーションで始まる冒頭10数分で残りの展開が見えてしまうタイプの作品。本当に想像通りに話が進んで意外性が全然無かったのだが、最後の最後になって意外な人物の活躍でおおっと身を乗り出した。そのラストも含め、結局は最高の人生は金と地位次第、という短絡的なアメリカンドリームを最大限美化しているとも言えるのだが、究極の美女とのキスシーンと律儀な彼の粋な計らいに免じて7点献上。 【lady wolf】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-07-11 00:42:17) |
26.重すぎず軽すぎない雰囲気で、爽快な気分になれる作品。名優2人の、肩の力を抜いた演技が絶妙。 【wood】さん [映画館(字幕)] 7点(2010-05-08 16:57:34) |
25.《ネタバレ》 自分ならば、人生の終わりを宣告されて、彼等のように冒険に出ることができるかな?と考えてしまいました。とても無理です、おそらく。 そういう意味で難しい作品だけど、彼等の友情に感動です。 【lalala】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-01-27 22:27:50) |
24.いい映画でした。半分は夢物語かな。名優のお二人の演技もよかったし、ストーリーも好きだったけど、なんとなく物足りなかったのは何故だろう? 【あるまじろ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-11-14 20:10:37) |
【くまさん】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-24 03:46:20) |
22.《ネタバレ》 原題の「バケツリスト」(キック ザ バケツ=自殺すること。・・・首吊り自殺のときにバケツに乗って、蹴ることから)と「最高の人生の見つけ方」という邦題のギャップがなぁ。 確かに「バケツリスト」なる日本語って無いですもんね。「死ぬ前にしたい事リスト」とかパッとこないもんなぁ。 ジャックさんが1個ずつバケツリストを消していく描写が何とも良い感じです。世界最高の美人=孫娘。・・・そうだろうなぁ。まぁ、素敵な映画ですね。 【トメ吉】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-08-17 16:02:15) |
21.人生とは、もっと大事に楽しまなければいけないなぁー。分かってはいるんですがね、ついつい無駄に過しがちの毎日です。しみじみと心にしみるいい映画でした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-30 22:55:01) |