1.劇場用長編ドキュメンタリー映画の出発点にして、“ドキュメンタリー”という言葉を生み出した、映画史に名を残す本作。
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なんてこった!
さて、本作はカナダの原住移民であるイヌイト(エスキモー)の生活を記録したドキュメンタリー作品である。
監督はイヌイトと生活を共にし、長い歳月をかけて撮影したらしい。
その甲斐あって、非常に生々しい映像を観ることができる。
イヌイトの生活を観られること自体が貴重であるし、しかもそれが、今から80年以上も昔の時点の映像であるということが更に貴重である。
イヌイトは現在、移住生活から定住生活へと移行し、近代的な生活へと変わったらしい。
イヌイトたちがアザラシを刀でさばき、生肉と脂を食らっている最中の、飼い犬たちの牙をむく姿がとても印象的であった。
そして、この撮影に協力したナヌーク一族が、完成した本作を観ることなく、2年後に事故死したという事実も、また衝撃的であった。