1.《ネタバレ》 オープニング、カウンターで3人並んで食事をしていると美女が店内へ。彼らの後ろをスッと通り過ぎると同時にBGMが流れてくる。
3人揃って後ろを振り返ったところで、こりゃコッテコテのコメディだなと思ったのですが、2000ドルの毛皮のコートを見せびらかしている所やゲーセンに盗みに入った時にミュージックボックス(?)が鳴り響いてしまったシーンなど、コッテコテではないにしろコメディの雰囲気が随所に出ていたのは良かったと思いました。
主人公のダンを演じていたミッキー・ルーニーという人は初めて見ましたが、ストーリーの中でドジを踏んだり周りに振り回されたりとコメディ色を出していた一方で、ピーター・ローレと絡むシーンやメキシコに逃亡するまでの一連のシークエンスなどサスペンスの味付けも抜かりがなかったりするところに一流の役者振りを感じることができましたし、また女優2人や整備工場の社長など脇を固める助演陣も好演だったと思います。
雪だるま式に事が大きくなっていくことを向こうではクイックサンドと言うのかわかりませんが、教訓として心にとどめておきたい映画でしょう。