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精神

[セイシン]
2008年上映時間:135分
平均点:6.67 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-06-13)
医学ものドキュメンタリー
新規登録(2009-08-12)【のび太】さん
タイトル情報更新(2009-10-24)【にじばぶ】さん
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監督想田和弘
撮影想田和弘
製作想田和弘
編集想田和弘
録音想田和弘
あらすじ
外来の精神科診療所「こらーる岡山」には、年齢も性別も症状もさまざまな人々が通ってくる。自殺未遂を繰り返す人もいれば、何十年も病気と付き合い自らの哲学や信仰、芸術を深めていく人もいる。さまざまな心の問題を抱えた人々の精神世界を照らし出しながら、現代に生きる日本人の精神のありようを克明に描き出していく。
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1.広い意味での精神病(統合失調症を含み、神経症、うつ病、PTSDなどのあらゆる精神疾患)患者の、診察風景や病院内での様子を、「観察」と称して患者の顔にモザイクもかけずに撮りあげたドキュメンタリー。

その赤裸々な内容は、監督自身が主張している通り、「健常者と精神病者との間のカーテンを取り払う」という意味における意義は果たしているかとは思うが、それ以上に、結局は精神病者を特異な素材として扱ってしまい、逆に精神病者に対する偏見をも増幅させてしまったのではないだろうか。
その功罪たるは、十分に話題性があるものの、監督自身の真の意図が何だか曖昧なのではないか?とか、単に好奇心を満たす為だけに撮ったのでは?と疑念がわいてしまった。
実際に、映像の中でも、患者が逆に監督に対して「この映画の意図は何ですか?」と質問もしていた。

監督は、「観察」映画と考え、余計なナレーションや恣意性を排して、ひたすら精神病者という被写体をカメラにおさめたのだろうが、それが当の精神病者にとってプラスになっているとは言い難い気がした。

観ている観客が、精神病者に対して十分な知識を持っている人ばかりなのなら、この撮影スタイルで問題はない。
しかし、「健常者と精神病者との間のカーテンを取り払うのが目的」と明言している以上、精神病について啓蒙する様なナレーションを効果的に入れる必要性があったんじゃなかろうか。
観ている者が、精神病に関して素人だったとしても、偏見を増大させることなく安全にこの作品を観ることができただろうに思う。

「ありのままを映像で見せる」ということは、他の題材に関してなら有効だろうが、殊に“精神病”に関しては、この上なく危険なスタイルであると言わざるを得ない。

しかしながら、医療に従事する私としては、個人的に非常な関心を持って観ることができたし、新たに知ることができた一面もあったので、全くもってマイナスなドキュメンタリーだとは思わない。
マイナスな要素と、色んな意味でのリスクを伴った、その功罪の是非を問うべき問題作であろう。
にじばぶさん [映画館(邦画)] 7点(2009-11-29 19:10:13)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.67点
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100.00%
200.00%
3111.11%
400.00%
5222.22%
6111.11%
7111.11%
8333.33%
900.00%
10111.11%

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