1.低予算のあまり、まるでヤケクソになっちゃってるような映画、ってのはたまにありますが、この作品は、まあ言ってみれば、ヤケクソと言うモノそのものを正面から描いたような映画。
いわゆる「活動家」の集まりが、闘争を企て米軍基地に侵入するも、色々と犠牲が発生し、その後も内ゲバみたいな展開でリンチがあったり、さらにそこにポルノ映画風の濡れ場が再三挟み込まれて、混沌の世界。
終盤はひたすら爆破、これぞヤケクソの世界。パワフルで、そしてどこか虚しい。
山下洋輔トリオの前衛ジャズが、ヤケクソ感をこれでもかと、いや増します。