1.《ネタバレ》 part2も観終わり、二部作鑑賞終了。
満足度は高いものの1を見終わったときの期待値は超えなかった。
法廷で啖呵を切ったり、華麗に脱獄する姿は惚れ惚れするが、パート1に面白い部分を詰め込みすぎてしまったか、1と比べると、どうしてもインパクトが弱い。
一人の人間の話を二部作にしたからにはやはりその人間にも変化が欲しい。
冒頭でも見させられるが、彼の結末は死以外用意されていない。結末を先に見せる手法なら、後半につれ改心してみるなり、狂気にとりつかれていくなりの変わっていくくジャックさんの姿を見たかった。確かに魅力的な主人公ではあったが最初から最後までほとんどぶれてないし、ストーリー性も弱いためこの長尺がいきてない。
この映画は完成度がひたすら高く、センスも良く、とても面白いのだが、人間の内面が全く描かれてないため、心に響かない。脇役が次から次へと変わるので、パート1のことを覚えていなくても問題ないのはいいんだが、その分、この二本を通しての名脇役として心に残る人物もいなったのは痛い。
時間も鑑賞料金も二倍の二部作ですから、大作としての要求は当然高まる。三時間くらいで一本にまとまってたら傑作の判を押していたかもしれない。
しかしながら、ハリウッド臭くない上質なフランス産クライムムービーを観れてなかなかに満足した。