6.《ネタバレ》 オリジナルについては放送されていたのは知っていたが、あまりに子ども過ぎていて記憶がない。
オリジナルとの比較はできないが、単品で見ると結構面白いと感じられた。
スタートからエンディングまでクライマックスのノリが続いていき、ハリウッドアクション大作をお腹いっぱいに堪能できる。
大胆かつ緻密な計画は見ていても飽きることがなく、頭脳的にも視覚的にも十分満足できるデキとなっている。
ストーリー的には、彼らがなぜ濡れ衣を着せられたなどは深く考えない方がよいだろう。
訳の分からない理由でハメられて、とにかく汚名を晴らす、そんな展開でもこの仕上りならば、全く気にならない。
各人の個性はバラバラではあるが、チームワークについてはある部分でしっかりとまとまっているという面白さもある。
バラバラの4人の個性や長所も十分発揮されていたと思われる。
『人を殺せなくなった』という訳の分からないモヒカンの告白があったが、ああいう展開もチームを結束されるには必要なネタと思われる。
あのエピソードが上手く機能したとは思えないが、チームの誰かが悩みを抱えて、それをリーダーの言葉などで吹っ切って、復活するという流れは、ストーリーを盛り上げるためには必要不可欠だろう。
このような訳の分からない展開も全体的な仕上りの良さがあるからこそ許されるものであり、プロデューサーのスコット兄弟や監督のジョー・カーナハンの手腕の高さが窺われる。
難をいえば、CIAのリンチを上手くハメたようには感じられないところか。
『奴の本性を明かす』といっていた割には、なんとなく奴が捕まってしまい、完全にスッキリしたようには感じられなかった。
CIAにはリンチのような奴がゴロゴロしているオチは面白いが、もうちょっとラストの作戦が上手くハマれば評価もアップしたかもしれない。
ラストの作戦はハンニバルではなくて、フェイスの作戦だから仕方がないともいえる。
いずれにしても、細かいことには気にしないで楽しんだ方が良い映画でもある。